AWS完全に理解する
2022-03-19に投稿

Amazon Route 53 完全に理解した

Amazon Route 53 とは

AWSで提供しているDNSサービスです。
購入したドメインを登録することで、世界中にドメインとIPアドレスを公開し、購入したドメインでサービスを展開できるようになります。

Amazon Route 53 とは? - Amazon Route 53

学習成果

だいたいは以下資料のまとめです。
一般的には、グローバルなDNSサービスを思い浮かべると思いますが、ローカルなDNSサービスも担っており、説明資料としては2種類を分けています。

DNSサーバーの4つの機能

  • フォワーダー、フルサービスリゾルバー、ネームサーバーが同居して、1つのDNSサーバーを構成する
  • 著名なDNSサーバー実証のいくつかは、これら複数の機能を有していることが多い

ネームサーバー

  • ルートを起点にして全てのFQDNを探索できるように構成された分散データベース
    • また、これを成す各々のネームサーバー
  • 権威DNSサーバー/Authoritative Serverとも

フルサービスリゾルバー

  • ルートから順にネームサーバーに問合せた回答を、問い合わせもとに返す実装
    • 経路
      • E.g.)
        • ユーザー: request www.example.com To フルサービスリゾルバー
        • フルサービスリゾルバー: request www.example.com To ルートネームサーバー
        • ルートネームサーバー: response .comネームサーバー To フルサービスリゾルバー
        • フルサービスリゾルバー: request www.example.com To .comネームサーバー
        • ルートネームサーバー: response .example.comネームサーバー To フルサービスリゾルバー
        • フルサービスリゾルバー: request www.example.com To .example.comネームサーバー
        • ルートネームサーバー: response 192.0.2.3 To フルサービスリゾルバー
        • フルサービスリゾルバー: response 192.0.2.3 To User
      • 上記の例のうち、ユーザー・フルサービスリゾルバー間の通信を再帰的問合せと呼ぶ
      • 上記の例のうち、フルサービスリゾルバー・各ネームサーバー間の通信を反復問合せと呼ぶ
  • 効率化のため所定の期間 (TTL) キャッシュを保持する

スタブリゾルバー

  • DNSクライアント実装
    • 基本的にOSに組込まれていることが多い
  • 常に再帰的問合せ
    • キャッシュの有無は実装に依存
  • 複数のDNSサーバーに対し、ドメインごとに振分けたり、同時に利用したりする機能は無い
    • サーバーを複数指定するのは障害時のフォールバックのため

フォワーダー

  • 受取った問合せを、ルールに基づいて中継する実装
  • 常に再帰的問合せ
  • 効率化のため所定の期間 (TTL) キャッシュを保持する

ドメイン名とは

ドメイン名の基本

  • レジストラント(登録者): ドメイン名を登録し、使用するユーザー
  • レジストラ(登録取次事業者): レジストリと契約し、ドメイン名登録の窓口となる事業者
  • レジストリ(登録管理機関): TLDネームサーバーとWHOISデータベースの管理主体
    • TLD: トップレベルドメイン
    • WHOIS: ドメイン名の情報を参照可能なデータベース
  • 全体像
    1. レジストラントがレジストラを操作して登録する
    2. レジストラがレジストリのWHOISに登録データを連携する
    3. レジストリがWHOISとTLDを同期する

ドメイン名管理者が認識しておきたいトラブル

  • 事例
    • ドメイン名ハイジャック
      • 登録情報の書換え、ネームサーバーの侵害などによる乗取り
    • スラミング
      • ドメイン名移転スキームの悪用による所有権の乗取り
    • ドロップキャッチング
      • 更新漏れ、あるいは廃止したドメインの横取り
  • 対応策
    • レジストラ/レジストリからの連絡を見逃さない
    • レジストリロック/レジストラロックの活用
    • 多要素認証などによるコントロールパネルの認証強化
    • ドメイン名を手放す際の影響の考慮

AWSが提供するDNSサービスと機能

Amazon Route 53 (Hosted Zone)

  • ネームサーバーをマネージドで提供するサービス
    • エイリアスレコード
      • CNAMEレコードを返すのではなく、CNAMEレコードが最終的に保持するAレコードのIPアドレスをAレコードとして直接返答するRoute 53固有の機能
    • トラフィックルーティング
      • クライアントからのトラフィックをより適したリソースにルーティングする
      • クエリに応答する方法を決定するルーティングポリシーを選択できる
        • シンプル
          • ランダムに応答する
        • 加重
          • ルーティング割合を設定できる
        • フェイルオーバー
          • ヘルスチェックの結果に基づいて応答先を変える
        • 複数値回答
          • シンプル + フェイルオーバー
        • レイテンシー
          • 複数リージョンのうち最も低いリージョンのリソースを応答する
        • 位置情報
          • クライアントの位置情報に基づいて応答先を変える
            • 適切な言語に合わせたコンテンツの提供が可能
            • ライセンス許可した市場にのみの提供制限が可能
        • 物理的近接性
          • ユーザーとリソースの地理的場所に基づいて応答先を変える
            • トラフィックフローを利用してトラフィックルーティングを設定する必要がある
  • 特定のVPCからの問合せと、それ以外からの問合せを識別し、異なる応答を返すことができる
    • Amazon Route 53 Private Hosted Zone: VPCに閉じたプライベートネットワーク内のDNSドメインのレコードを管理するコンテナ
      • from Instance via Route 53 Resolver in VPC
    • Amazon Route 53 Public Hosted Zone: インターネット上に公開されたDNSドメインのレコードを管理するコンテナ
      • from Internet

Amazon Route 53 Resolver

  • VPCに標準で備わるDNSサーバー(フォワーダー + フルサービスリゾルバー)
    • フォワーダーにはリゾルバールール(転送ルールのテーブル)がある
    • 通信経路 via VPC
      • Inbound/Outbound Endpoint on EC2 in VPC <-> フォワーダー on Route 53 Resolver in VPC
        • Private: フォワーダー <-> EC2 in other VPC
        • Public: フォワーダー <-> フルサービスリゾルバー on Route 53 Resolver in VPC <-> the Internet
      • オンプレミス -> 他VPCのEC2インスタンス: xxx.ec2.internal
        • オンプレミス -> Inbound -> フォワーダー -> EC2 in other VPC
      • オンプレミス -> インターネット: www.example.com
        • オンプレミス -> Inbound -> フォワーダー -> フルサービスリゾルバー -> the Internet
      • VPC -> オンプレミス: x.on-prem.internal
        • EC2 -> フォワーダー -> Outbound -> オンプレミス

Amazon Route 53 Resolver for Hybrid Clouds

  • ハイブリッド環境での名前解決を一元化するRoute 53 Resolverの拡張機能
    • オンプレミス VPC
    • オンプレミス -> インターネット
    • オンプレミス インターネット(同じドメイン)
      • リゾルバールールにサブドメインで通信先を分ける

Morichan

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