2020-04-24に投稿

個人開発者がコロナの中病院を継承した物語

4月1日に14年間務めた大学病院を辞めて家業の小さなのクリニックを継承した。

息子が幼稚園に行き、その空いた時間で妻とおいしいランチや映画を見ながら第二の人生を満喫する予定だった。本当に。経費で学会いって、個人開発者の仲間と飲んだりするのを凄く楽しみにしていた。
そして、空いた時間にジムに行って筋トレをしたいな。ぼんやり、ヌルい夢を見ていた。
しかし、思い描いていた世界と現実は大きく異なった。

そう、コロナである。

救命の先生とか呼吸器内科の先生、看護スタッフは大学病院でコロナと戦っていると思うと後ろ髪を引かれる思いがあったが、コロナが流行る昨年末には辞表を書いていたし、親父が87歳になるまで頑張ってくれたのでなんとか自分の中で区切りがつくまで医局で勤め上げることが出来た。これ以上、「親父頑張れ!」は無理だった。逆にコロナの中、親父が町医者として診療をする事を選択させなくて良かった。
運悪くかかれば80歳は死ぬだろう。

4月1日、初日の仕事は、医師会に申請の書類を書きに来た。
厚生労働省の通達とか意味不明だったので見せて貰った。昨日まで勤務医だったので、その手のニュースは全く事務の仕事なので興味は無かった。世間では厚生労働省がコロナ対策でオンライン診療を緩和するというNHKニュースをしていた。これで、診療の世界は、変わる。

HelloWorld。

そう思い。オンライン診療に取り組まれている先生がいるかを伺った。
先人のスキームが欲しかった。何を使い、何をしているのか?
全く、今まで勤務医をしていたのでわからない。
ただ、一つ言えることはグーグル検索で上位表示されているオンライン診療システムはボッタクリだろう。それだけだ。

情報通信機器を用いた診療としか厚生省には書かれていない。

仕様書がクソだ。

高額なオンライン診療システムしか駄目なのかと思えば、スカイプでやっているところも東京にはあった。うちとしては、資金力がないのでお金をかけたくない。
担当者に聞いてみた。
役所の担当者の反応は冷ややかだった。

「コレについて聞いたの先生が初ですよ。」

意味がわからなかった。
このコロナウイルス騒動が、GW開けまでに終わるとでも思っているのだろうか?
僕は、当時は秋くらいまではかかるだろうと考えていたので、このまま外出自粛などが続けば患者さんは半減し、継承したての病院が潰れるかもしれない。
そういう危機感が強かった。

やることは決まった今月中にオンライン診療を行えるようにする。

考えたモデルは

診療→お薬を郵送→代引きで決済

というシンプルなモデルだ。
うちは、古いオヤジのせいで処方箋→薬局というムーブが生じない院内調剤というレガシーなスタイルのクリニックだったのが活きそうだ。着払いさえクリアできたらそれでできる。

その足で、運輸会社に行った。

運輸会社に薬をお願いして配送してもらう。診察代金もコミコミで代引きしてもらう。
コレがクリアできたら、ぼくがかんがえたさいきょうのオンライン診療が開始できる。

ちなみにここでもプランを話したら

このお問い合わせ大阪府で初めてです。

と担当さんから言われた。通達は本社からあったようだが、動いたのは誰もいない。

遅いよ。アフィリエイトなら、もう全部クエリ食われてるよ。

マジで、大丈夫か医療?

ただ、運送屋さんは書類さえ整えば受けてくれそうなので良かった。

システムは何に?

システムを何にするか?
会計などは運送屋さんにお願いすればいい。
問題は診察システムだ。

結果、電話を採用した。

オンラインとは?できませんでした!いかがでしたか?

そう心で叫んだが。うちの患者さんは50歳から80歳だ。
ちなみに事務員さんも平均50代の熟女ばかりだ。

ZOOM、スマホにアプリを入れてくださいを説明するのは諦めた。
モダンでイケイケなFireBASEみたいな感じでオンライン診療やるなんて夢だった。
3時間で50人来るおじいちゃん、おばあちゃんにZOOMを教えていたら密必至だ。

80歳にZOOMの使い方を1分で完璧教えれる人がいれば事務員さんとして雇いたいので是非声をかけてほしい。

ホームページ

よく考えたらホームページ、ご予約はどうするか?
まだうちにはホームページがなかった。SEOなにそれ?美味しいの?
とりあえず、おしゃれな写真やUIは無視してBLUMAでベタ打ちのHTMLで1ページ。
予約はGoogleFrom。

LaravelもDjangoもFireBaseもない。

時間がかかりすぎる。作っててコレが俺の作りたいものかと思うと少しだけ悔しかった。

イケてるモダン開発環境はなにもない。
ただ、ネットにあるものを組み合わせて上げただけ。
勉強したプログラミングは、こんな便利なサービスが有るという知見でしか役に立っていないのが悔しい。

ただ、スピードが必要で早く届けたい。それしか考えていなかった。

デプロイ

とりあえず、書類が通って1日でサービスを立てた。
掘っ立て小屋のようなホームページのリンクはグーグルマイビジネスからのみ。
反響などないと思っていたが、ありがたいことに1日1件ほどお問い合せを頂いている。

コロナが落ち着いたら少しモダンに改修したいな。

それを思いながら、大阪でぼちぼちキャパ超えならない程度に電話診療をやってます。

最後にHappyCoding

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