まず、サーバもPCも基本的に、同一のコンピュータアーキテクチャで構成されている。
・・・コンピュータにおける基本設計や設計思想などを意味する。
サーバハードウェアは、設置場所や用途に合わせ3種類の形状がある。案件の予算や要件に合わせて、最適な形状を選定する。
種類 | 用途 |
---|---|
タワー型 | サーバラックがなく、かつラックを新規で設置できない場所へ設置する場合は、この形状を選ぶ。 |
ラックマウント型 | データセンターやマシン室と呼ばれる場所にあるサーバラックへ設置する場合はこの形状を選ぶ。 |
ブレード型 | ラックマウント型のシャーシ(箱)に、複数のサーバやスイッチを集約させた形状。内蔵された複数のスイッチやサーバをまとめて管理できる。ラックマウント型より、サーバの搭載の密度を上げられるため、たくさんのサーバを必要とするサービスに適した設計。 |
・・・ラックマウント型のサーバを収容する専用の棚「サーバラック」のこと。ラックマウント型のサーバサイズは規格で決まっている。(1U、2Uのようなユニット(U) 単位のサイズになっている。)
※ラックマウント型サーバを搭載したサーバラックは、ほとんどが「データセンター」という場所へ設置する。
・・・主に演算するための装置(パーツ)で、この装置がないとサーバ(コンピュータ)は動かない。
1.クロック周波数
※同じ周波数でも、世代が新しくなるほど、性能が向上する。
2.コア数
※コア数が多いほど、並列処理性能が向上するので、複数のクライアントへサービスを提供するサーバに適している。
3.キャッシュメモリ
※PCと異なり、利用者が1人だけではないサーバは利用者の数だけ異なるプログラムを実行する場合が多いので、サーバ用のCPUは、PCより大きなキャッシュメモリが搭載される。
・・・メモリ(主記憶装置)はCPUのキャッシュメモリに収まらないデータを格納するための装置。データの読み書き速度はディスクより高速だが、CPU内蔵のキャッシュメモリより低速となる。サーバにおいて最も重要な要素は、データを格納できる容量の大きさである。
・・・OSやアプリケーションプログラムデータなどを格納する装置。電源を切ってもデータは失われない反面、読み書き速度は1番低速。
・SATAハードディスク・・・PC用ディスク、1日8時間程度の稼働を想定。安くて大容量だが低速)
・SASハードディスク・・・サーバ用のディスク、365日24時間稼働を想定。SSDより安くSATAより高速
・SSD(Solid State Drive)・・・ハードディスクよりかなり高価だが、圧倒的に高速
・・・RAIDコントローラーを使って、複数の物理ディスクをまるで1つのディスクのように扱い(論理ドライブと呼ぶ)、耐障害性や処理速度を向上させる技術。
・データが消えると影響が大きいサーバでは可溶性を高めるために利用する。
・RAIDにはレベルと呼ばれる数種類の構成パターンがあり、そのレベルに応じて論理ドライブの実容量、耐障害性、読み書き速度の特性が変化する。
・RAIDレベルは、構築するサーバの案件から重視するものを考え、設計時に限定する。1度決定したレベルを、サービス稼働時に変化するのは困難なので、設計には注意が必要。
レベル | 容量あたりのコスト | 論理ドライブの容量 | 最小ディスク数 | 故障しても大丈夫なディスク数 | 耐障害性 | 速度 |
---|---|---|---|---|---|---|
0 | ◎ | 全ディスク合計 | 2 | 0 | × | ◎ |
1 | △ | ディスク1台分 | 2 | 1 | 〇 | △ |
5 | 〇 | 全ディスク合計ー1台分 | 3 | 1 | △ | 〇 |
6 | △ | 全ディスク合計-2台分 | 4 | 2 | ◎ | △ |
10 | × | RAID論理ドライブの合計 | 4 | 構成による | 〇 | 〇 |
・・・性能が足りなくなったメモリやCPUを増設したり、交換をする。もしくはより高性能なサーバに入れ替えるなどして性能を増強する方法。
・・・性能が足りなくなったら台数を増やすことで、キャパシティを増やす方法。
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