2021-05-10に更新

ワクチン戦記 ワクチン前夜その1

ワクチンの個別接種(かかりつけ患者を対象にワクチン接種を行う事業)をやることになった。
日本国民全員にコロナワクチンを!
そんな大規模なプロジェクト絶対一生ないし、せっかくだし記録として残しておこうと思う。

著者のクリニックについて

某関西の郊外にある弱小皮膚科クリニックです。

ワクチンをやると決めたわけ

ワクチン接種に手上げをした理由は、一言でいうと好奇心に負けた。
最初にコロナワクチンの接種のお願いが来て、経費計算とかオペレーションを考えるとどう考えても炎上案件なのだが、
人生一度きりだし、このお祭り参加しないと後悔するかな?と思ってしまった。
いかに効率よく患者さんを回すか?もしものトラブルをどうやって回避するか? と考えた瞬間負けだった。
医師会に参加のFAXを送ってしまっていた。
人を助けたい!という思いもあるにはあるが、どっちかというとこのふざけた時代を1日でも早く終わらせたい。という怒りの方が強い。

よくある質問

どうせお金でしょ?

多くの方は、「お金を荒稼ぎするだろ?」と思われるかもしれない。
ワクチンを接種すると一人当たり国から2000円頂ける。
1日8時間営業、月20日稼働でワクチン全振りで営業する場合を計算してみよう。
1時間に10人接種する場合
80人×20日×2000円=320万円
一見すごく儲かっているように見えるかもしれない。
では経費を入れてみよう
家賃 50万円

人件費
事務 3名 1000円×8時間×20日×3=48万円
看護師 2名 2000円×8時間×20日×2=64万円

雑費 20万円
ざっくり計算すると130万~140万円手元に残る。
ココから税金とか色々惹かれて手取り100万残るか残らないかである。
実際の開業医は医療機器のローンなどでさらに数十万円引かれると思って欲しい。

確かにサラリーマンなどから見ると高給となるだろうけど、

  • クレーム(予約が取れないなど多分山ほど来ます。)
  • 労務管理
  • 万が一の時の責任
  • スタッフの教育、役割分担の作成

など考えると素直に集団接種に顔出しして、お金を少しばかりいただきながらお手伝いをする方がコスパはいい。
多分ほとんどの開業医は割に合わないと思っている。
だけど、やると手を挙げたのは少しでもい地域の人に役に立ちたい、かかりつけの患者さんの役に立ちたいという思いは必ずあるはずなので電話がつながらないとかできつく当たらないでほしい。

アナフィラキシーどうすんの?

アナフィラキシーは水虫とアトピーばかり診察している皮膚科医が対応できるの?内科じゃないの?
そう思われるかもしれませんが、アナフィラキシーは皮膚科の守備範囲です。
そこそこやってきたと思います。(遠い目)

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