2019-07-27に投稿

協働ロボットと産業用ロボット

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製造工程の自動化のために導入すべきロボットは状況によって千差万別です。ロボットには昆虫のようなサイズのマイクロロボットから自動車や飛行機を製造する強力な産業用ロボットまで様々なサイズや複雑さのものがあります。しかし、これらの技術のほとんどは多くの製造者の手の届くようなものではありません。高額な上、広い設置スペースを要し、プログラムとメンテナンスのために専門の人間が必要となります。
次世代のロボットである協働ロボット(コボット)は中小企業にとって革新的なものとなりました。作業員と同じ作業場で協業をするよう設計された協働ロボットは、製造ラインの効率を上げることにより中小企業の競争力を強化し、従業員に新たな機会を生み出し、職場の安全を向上します。

協働ロボットと大型の産業用ロボットの比較
協働ロボットもロボットの一種ですが、人間と共同で作業できるように特別に設計されているため「協働ロボット」という名前がつけられています。協働ロボットは単純作業を人間に代わって行います。それによって、作業員はより企業に利益のある作業に集中することができます。また、協働ロボットは怪我や健康被害を引き起こす可能性のある作業も代わりに行います。
一方で、産業用ロボットは一箇所に固定で設置され、人間の手が介在することなく作業の開始、完了ができるようプログラミングされています。一部には、可動性のものもあり、重労働や荷役、機械の移動など人間には難しい作業を代わりに行うもあります。大型の産業用ロボットの場合、人間が介在すると危険が伴うため共同で行う作業は発生しません。

自動化の第一歩
多くの場合、協働ロボットは製造工程の自動化の第一歩として採用されます。製造工程の完全自動化への最初のステップとしては大変有効です。

設定が簡単
協働ロボットの設定はとても簡単です。何日も何週間も必要ありません。荷解き、組み立て、作業手順のプログラミングは全てとても簡単です。例えば、たったの11kgの協働ロボットアームは24時間以内に設置が可能です。

プログラミングが簡単
協働ロボットのプログラミングは簡単です。協働ロボットを使用するのにプログラミングをマスターしている必要はありません。革新的なロボット技術により、プログラミングスキルのない人でも直感的なツールでプログラムをすることができます。これらのプログラミングツールはスマートフォンのプログラミングに似ています。ユニバーサルロボットなどの協働ロボット製造会社の多くは自社で購入されたロボットの設置、または使い方のマニュアルの発行を行っています。

コンパクトなサイズ
協働ロボットの多くはコンパクトなサイズなため、柔軟に設置することが可能です。適切に設置することで、協働ロボットが作業員と共同で作業を行っても安全が保証されます。多くの協働ロボットには動きを探知する革新的な技術が搭載されていて、人間を探知するとすぐにシャットダウンするようになっています。このように、狭い製造現場でも、怪我をしやすいような作業や単調な作業を協働ロボットが代わりに実施し、作業員の安全を向上することができます。

柔軟で軽量
協働ロボットは柔軟で軽量です。産業用ロボットとは異なり、協働ロボットは全体の生産設計を変更することなく様々な場所で使用することが可能です。さらに、プログラミングが簡単なため、製造工程の様々な段階で複数の作業をさせることもできます。協働ロボットは柔軟なため、車輪を取り付けることも可能です。1日の終わりには協働ロボットが製造ラインの様々な場所で様々な作業を完了させるでしょう。

早い投資回収
規模の小さな製造業では自動化への投資はなるべく早く回収する必要があります。協働ロボットは産業用ロボットよりも安価で柔軟です。その柔軟性と手頃な価格により12ヶ月以内に費用を回収することができるため、中小企業でも採用しやすくなっています。

まとめ
協働ロボットの導入は製造工程の完全な自動化への第一ステップとして理想的です。事業の目標達成のためにロボットについて学ぶきっかけとなると同時に、投資回収のリスクや職場の安全を飛躍的に向上できます。

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Julia Ross

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