英文の技術記事や技術書を読んだり、海外のポッドキャストを聴きたいと常日頃から思っているため、毎日少しずつ英語関連の勉強をしています。
今までは挫折を繰り返していたのですが、スラッシュリーディング(チャンクリーディング) という英文の読み方を知ってからは、心が楽になり英文に対する抵抗が少なくなりました。
かなりオススメできる英文の読み方なので、紹介します。
私は「いきなりスコアアップ!TOEIC(R) テスト600点これだけ英単語」というTOEIC向けの対策書を、スラッシュリーディングの練習用に使ってます。
そのため、この本の一文を例として取り上げます。
Steve went to look for a job right after college because he did not want to be like his father.
これを普通に日本語に翻訳すると、次のような文章になります。
スティーブは父のようになりたくないので、大学の直後に仕事を探しに行きました。
英文では末尾にある「he did not want to be like his father.」が、和訳では先頭にきます。
つまり英文を完璧な日本語に訳そうとすると、長い文章を紐解いた上で、順序を入れ替える必要に迫られる可能性があります。
日本語と英語では文の構造が違うため、互換性を維持しつつ和訳するのは労力のいる作業です。
スラッシュリーディングは、別名チャンクリーディングとも呼びます。
英文を部分的に区切ってリーディングする方法です。
その名の通り、英文をスラッシュを区切って分割します。
Steve went to look for a job / right after college / because he did not want to be / like his father.
スラッシュで区切った文章を、それぞれ日本語に変換します。
さっそく和訳してみましょう。
スティーブは仕事を探しに行った / 大学のすぐ後に / なぜなら彼はなりたくなかった / 彼の父のように
部分的に区切られた英文を和訳したため、細切れな文章になっています。
しかしながら、だいたいの意味とニュアンスは分かります。
スラッシュリーディングの良いところは、英文を細かく区切って考えることができる点です。
長い文章を正確に和訳するのは大変ですが、スラッシュリーディングであれば、細かい和訳の積み重ねなので挫折を予防できます。
スラッシュリーディングのポイントは、完璧な和訳を諦め、英文をだいたい理解できれば良いという潔さにあります。
最初は抵抗がありましたが、これによって英文を読む速度が上がったので、受け入れられるようになりました。
なお最終的には英語を英語として理解するのが理想とされているので、脳内で和訳しなくても自然と英文を理解できることが目標です。
まだまだ私には程遠い到達点ですが、とくに英語のリスニングは頭の中で翻訳していると理解が追いつかないので、頑張りたい。
スラッシュリーディングをはじめて知ったのは、半年ほど前のことでした。
TOEICを受けたことがなかったので、どんな試験なのか本屋で対策書を眺めつつ調べていたところ、偶然手にとった単語集がスラッシュリーディングを採用していました。
いきなりスコアアップ!TOEIC(R) テスト600点これだけ英単語―Part5&6に挑戦! (日本経済新聞出版) | 花田七星 | 英語 | Kindleストア | Amazon
「いきなりスコアアップ!TOEIC(R) テスト600点これだけ英単語」という本なのですが、私はTOEICの対策ではなく、スラッシュリーディングを練習するために使ってます。
音声ダウンロードのない点が残念ではありますが、スラッシュリーディングを全面的に採用しており、リーディングの訓練をしながら英単語を習得できる点が気に入ってます。
唐突な結論ですが、スラッシュリーディングの考え方はソフトウェア開発の世界と似ているかもしれません。
ITのエンジニアをやっていると、GitHub上でOSSのREADMEを読んだり、Stack Overflowでエラーの解決方法を調べることが多いです。
日常的に英語を読む機会は他の職種よりも多いので、その際にも役立ちそうです。
スラッシュリーディングは英文を読む(リーディングの)テクニックですが、英文を聴く(リスニングの)場合も完璧な理解を求めていると速度が追いつかないので、考え方は応用できそうです。
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