2022-01-15に更新

ある一つのサイト についての

思い出

過去 6 ヶ月間、ひたすらひとつの違法マンガサイトを見ていた。

ずっと見ていたのは公開されたマンガコンテンツではなく、サイト運営者が作ってるデータをひたすら見ていたので、11 月の 4 日、15 時くらいにサイトをたたんだのを確認した。1

Screenshot_20211104-164634.png

おそらくこの翻訳記事 2021年11月04日 14時00分

Manga Publisher Wants to Sue Huge Piracy Network, Needs Google's Help * TorrentFreak
https://torrentfreak.com/manga-publisher-wants-to-sue-huge-piracy-network-needs-googles-help-211101/

注) 'Shueisha’s application and proposed orders/subpoenas can be found here (1,2,3,4 pdf)' の書類が興味深い。

https://gigazine.net/news/20211104-manga-shueisha-googles-piracy-mangabank/

が公開されたことで、サイト運営者が違法性を自認して、サイト閉鎖を決定したのではないかと思われる。

2021.12月中頃、mangabank.org とはまた別のドメインで再開している。
画像ファイルのあるアドレスのドメインを whois したところ、cloudflare の管轄のホストではなさそうな感じ。

Screenshot_20211230-001601.jpg


過去に書いたこのような記事は、当時、宣伝につながらないように配慮して明記しなかったが、全て漫画 BANK についてのことだった。

以下、2021年11月04日 以前

https://qiita.com/dauuricus/items/563cbcc9776f66cb672e

6 月の時点では 5 万ページぼどだと思っていたが 10 月には 6 万ページ以上あることがわかった。

この 6 万ページというのはマンガコンテンツの漫画の総ページ数のことではなくて、URL のことで、そのひとつの URL に 30 点から 300 点ぐらいの画像ファイルの URL が埋め込まれている。
その画像一枚が、漫画のスキャン画像ファイルの一点に相当する。

Screenshot_photo-586353998.png

画像点数にすると、空想すると数えたことないおおきな数になるので、いずれいつか数えようと数えなかったが、その 6 万ページについては 著者 / 漫画のタイトル / 公開されていた URL / アップデート日時の情報 / 付与されていたタグ のデータのセットを記録した。

スキャン画像のファイルが漫画 BANK の見ているページに読み込まれるようにページのソースの中に URL が埋め込まれていて、観測した限りのその URL は、全てが cloudflare がホスティングしているドメインだった2 ( 2021年 7月の調べ )

これが全てではないが、数千のアドレスから集計すると、こちらのドメインに収束した。

0  ssl.appx.buzz

1  ssl.asiax.cloud

2  ssl.stagingy.store

3  ssl.lsw.buzz

4  ssl.advx.cloud

5  ssl.appuru.store

6  ssl.lss.buzz

7  ssl.remon.store

8  ssl.lsq.buzz

9  ssl.lsb.buzz

10  ssl.appsx.cloud

11  ssl.lsh.buzz

12  ssl.raichi.store

13  ssl.lsr.buzz

14  ssl.akaax.com

15  ssl.axax.cloud

16  ssl.lsk.buzz

17  ssl.lsy.buzz

18  ssl.zqap.cloud

19  ssl.skyly.cloud

20  ssl.akax.cloud

21  ssl.zmqx.cloud

22  ssl.lssaq.cloud

23  ssl.lsm.buzz

24  ssl.nexc.store

参照: 🥝ページの中から lazy load の画像 URL を抽出する。

画像の著作権情報3と、公開されている cloudflare のドメインの画像ファイルアドレスのリストがあれば、すんなり停止できるのだろうなと4考えていたが、ずいぶんとほったらかしているな、あれ ? ゼンゼンナニモシナイノ ? と不思議に思えた。
たしか 2019 年5までサイトブロッキング6しかない!7 という主張さえあったのだが8、その前にどこまでどうしたのかは、主張からはさっぱりわからないので、「どこまでどうできるのか」がずっと気にかかっていた。

サイトブロッキング法制化、中間まとめは先送り
浅川 直輝 日経 xTECH/日経コンピュータ
2018.09.20
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/01044/

朝日新聞デジタル
海賊版サイト対策、まとまらず 検討会議は無期限延期に
上田真由美 川本裕司 2018年10月16日 0時10分
https://www.asahi.com/articles/ASLBH5W88LBHUCLV00L.html

過去のしりきれとんぼになっているインターネット上の海賊版対策に関する検討会議 第9回会合 議事録を読んでいると とりまとまらない報告となった理由が熱くて面白かった。「両論併記をしない」という主張についての理由が議事録には残っている。

image

Rf.インターネット上の海賊版対策に関する検討会議 第9回会合 議事録

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/kensho_hyoka_kikaku/index.html


Mangabank “Suffers DDoS Attack” & Disappears Following Legal Action
November 9, 2021 by Andy Maxwell

https://torrentfreak.com/mangabank-suffers-ddos-attack-disappears-following-legal-action-211109/

注) 'A declaration filed with the court by Shueisha ( pdf ) contains a copy of Cloudflare's response to the DMCA subpoena filed earlier this year.' のところが興味深い。

翻訳

漫画 BANK のアップロードして公開されていたタイトル名には命名規則があり、文字列抽出して、タイトルから検索して、間違った書籍情報をひっぱってくるものを選んでよくみると、簡単な間違いをしているものがあった。そして、これは間違いようなさそうなスペル間違いだったりなので、なにか、その前の段階 ? のもとで間違っていて、改正すると整合がとれないので、そのままにしているのではないかと思われた。
なにと比べるのか。
つまり、コピーしてきて、世の中では、そのタイトル名が通用していて、それは、オリジナルのタイトルからすると間違っているが、ファイル名としては正しいというような場合が考えられる。

つまり、コピーなのだと思う。自らスキャンして、自らファイル名をつけて、アップロードしてるわけではないという場合、そうなるかなと思う。
そう考えると、そのファイル名で、普通に検索すると、同じ間違ったタイトル名がひっかかるので、そいうことなのだ。

だとするならば、なんらかの理由で漫画をスキャンしてアップロードする人間がいて、それを告知する、そしてそのデータを加工するなどする人間がいるというエコサイクルのなかで、ネット上のアップロードファイルから回収されたものを展示しているということになるので、そのセレクトセンスによって傾向がみられるということである。
かなり古い漫画も選ばれていて、そのタイトルを知っているということは特徴的でもある。

とはいえ、興味は運営者が誰なのか...というところには全く無く、データがどうなってんのかな? どういう風に作ってるのかな? 全部のデータはいくつあるのか知るにはどういうアプローチでやるのかなというところに重点があり、ではどこから来たデータで、どういうモチベーションで出てきたファイルなんだろうかということに疑問をもちはじめた。

なんらかのモチベーションで日本の漫画をスキャニングし、ネットワークにアップロードする行為から始まり、ローカライズ(翻訳)し、漫画の言語を替えて、きれいに文字をのせて公開する一連のことを、スキャンレーションと呼んでいるらしい。

ある一つのサイトについての 現在 へつづく


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view_list マンガサイトにつひて
第1回 ある一つのサイト についての
第2回 スキャンレーション
第3回 ある一つのサイトについての

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