2018-12-20に更新

GoogleAnalyticsはセグメントを切ってから本気

こちらはCrieitの個人開発サービスに用いられている技術 Advent Calendar 2018の15日目の記事です。
前日はnaichiさんゲーム投稿サイト「unityroom」に使われている技術でした!すごいしっかりとした構成でさすがー😭

今までの僕のやっている立教大学シラバス検索システムを支える技術たくさんブログに書いたので、サービス運営の話を書こうと思います。

みなさんGoogle Analytics使っていますか?使っていますよね?あれ、めっちゃ便利で無料ですもん。

今回はwebサービスを2年間運用した中で、「あーこんな使い方もあるのかー」という方法を書こうと思います!

ユーザーのタイプに応じた分析

みなさんの運営しているサービスではアカウントのログイン機能はありますか?
もしログイン機能があるならこれが真っ先にやるべきことです。

この機能はカスタムディメンションといい、ユーザーの状態をGAに送ることができます。
ログインしているorしていないだけでなく、会員タイプのような複数種類あるものも指定可能です。まさにカスタム!

設定方法

設定方法の記事を紹介させていただきます。

GAに用意されていない独自の軸で分析できる「カスタムディメンション」を設定する方法

僕はfooterのhiddenタグにログイン状態をtrue/falseで書き、それをjsで取得してGAに送信しています。

セグメントについて

GAを使っているのに、いつもセグメントを「すべてのユーザー」だけにして見ていませんか?
それは最大に勿体ないGAの使い方です。GAはセグメントを区切ってからが本気です。(言い過ぎ)

ではまず基本的なセグメントの操作方法を紹介します。
セグメントというのはほぼ全てのレポートで上部に表示されているこの部分をいじることで変更することができます。

セグメントの画像

試しに、検索エンジンから流入したユーザーがどう動くのかを見てみましょう。
「すべて」から「自然検索トラフィック」を選択するだけです。

自然検索トラフィックを選択

ユーザータイプのセグメントを作る

「ユーザーがログインしているかどうか」のセグメントは当然デフォルトではありません。自分で作成する必要があります。
上記のカスタムディメンションの設定を先にする必要があります。

セグメント選択で、左上の「新しいセグメント」から作成します。

詳細の「条件」を選択、

カスタムディメンション > User Categoryを選択し、以下のようにします。

User Categoryからカスタムセグメントを作成

これがログイン済みのユーザーです。同様にfalseの場合(ログインしていないユーザー)のセグメントも作成します。

数字を見る

僕の運営するRep立教大学シラバス検索システムではログインしているユーザーの方が圧倒的に愛してくれています。

Repのログインユーザーとそれ以外の比較

ざっくりログインしていないユーザーと比較すると、

  1. 1度Repを訪れると3倍弱の回遊をする
  2. 2倍以上再訪してくれる
  3. 2.5倍長く滞在する
  4. 4分の1の直帰率

これはある意味当然ですね。Repをよく使ってくれているからログインしている。
これだけの情報から次のアクションを練るのは難しいかもしれませんが、「ログインしている」ことが利用状況と関係はありそうです。(因果関係ではないかもしれない)

このような分析を他のレポートでも利用できます!

もっと工夫すれば、ログインしているユーザーの中でも特定のアクションをしたことがある人と、そうじゃない人で比較するとさらに発見があるかも!

これはイベントトラッキングを利用して作成した「授業レビューを書いたことがあるユーザー」のセグメントです。

工夫したセグメント

Repの場合はレビューを書いたことのあるユーザーとそうではないユーザーで行動を比較すると結構興味深いです。

コホート分析

あなたのサービスにユーザーさんは戻ってきていますか?
GAではそれを把握するためにコホート分析というのがあります。

「ユーザー」>「コホート分析」でみることができます。
まだベータ版ですが全然問題なく使えます。

どんなレポートなのか

これはある日に訪れたユーザーがその◯日後に再訪しているかを確認できます。

例えば、以下の画像を見てみてください。

コホート分析の画像

2018/11/11~11/17に訪問したユーザーの1.49%は12/02~12/08の間に戻ってきていることがわかります。

Tips

コホート分析では他のレポートのように期間を自由に設定できず、セレクトボックスから期間を選択する形式です。

しかし、URLパラメータの cohortTab-cohortOption.dateRangeの値を変更すると任意の期間にすることができます。
この方法は当然オフィシャルではないので、ご自身の判断で利用してください。僕の手元ではそれっぽい数字が出ています。

ユーザータイプと組み合わせる

コホート分析で先ほど書いたセグメントを活用すると、どういう時期に戻ってきているのかがユーザーのタイプごとにわかるようになります。

以下はRepの11ヵ月分のコホートの一部です。
Repは履修期間や試験期間に利用が増えるサービスですが、その特性が表れています。
濃い部分が斜めに帯状になっているのがその証。

Rep11ヵ月分

そして、ログインしていないユーザーよりも圧倒的に戻ってきてくれる!ありがたいですね😭

長く愛されるサービスにしたいなら当然ここの数値を上げていきたいところです。
以前Twitterでほんと僅かにバズって123人だけユーザー登録してくれたサービスがあったのですが、おそらくここの数値が低かったと思います。。。

まとめ

GAって分析ツールですが、個人開発者からするとお酒のお供みたいな感じですよね😇

  • カスタムディメンション
  • コホート分析

ぜひ使ってみてウハウハしてみてください!

明日は、tetsuyaさんの記事です!
お楽しみにー!

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SugiKent

web engineer. / Ruby on Rails / Chrome Extension / Web Crawler

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