2021-04-28に更新

IPアドレスの計算まとめ

基数変換(10進数→2進数)

10進数を2で割り、余りまで求める。それを繰り返していき、2で割り切れなくなるまで(0または1になるまで)行う。
最後の数字(0または1)と余りをつなげて8桁並べる。なお、余りは新しいものから並べる。
桁が8桁に満たない場合、前に0を追加し、8桁とする。

例 106 → 01101010

基数変換(2進数→10進数)

2進数8桁のうち、1の場所に着目する。
1桁目 128
2桁目  64
3桁目  32
4桁目  16
5桁目  8
6桁目  4
7桁目  2
8桁目  1
その場所が1の場合のみ、上記の数字を足す。

例 01101010 → 64+32+8+2 → 106

IPアドレスの個数を求める

サブネットマスクからIPアドレスの個数を求める場合

例 サブネットマスク 255.255.255.224

まずは2進数に変換する。第1~第3オクテットは255なのですべて1(11111111)である。第4オクテットは11100000となる。
すると、ネットワーク部が27ビット(プレフィックス長 /27)、ホスト部が5ビットとわかる。
すなわち、2×2×2×2×2で32個となる。

ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを求める


IPアドレス:162.194.67.223
サブネットマスク:255.255.192.0

まずはどこまでがネットワーク部なのかを求める。
IPアドレス、サブネットマスクともに2進数に変換する。

ただし、第1オクテットと第2オクテットはサブネットマスクが255であり、すべてネットワーク部であるため、省略する。また、第4オクテットはサブネットマスクが0であり、すべてホスト部であるため、省略する。

IPアドレスの第3オクテットは67 → 01000011となる。
サブネットマスクの第3オクテットは192 → 11000000となる。
すなわち、ネットワーク部は18ビット(プレフィックス長 /18)とわかる。

IPアドレスのホスト部をすべて0にしたものがネットワークアドレス、すべて1にしたものがブロードキャストアドレスとなるので、
ネットワークアドレス(第3オクテットのみ) 01000000 → 64
ブロードキャストアドレス(第3オクテットのみ)01111111 → 127

よって、
ネットワークアドレス 162.194.64.0
ブロードキャストアドレス 162.194.127.255

IPアドレスの範囲の重複を判断する


ネットワークA:172.16.0.64/26
ネットワークB:172.16.0.112/28
この2つのネットワークにIPアドレスの範囲の重複はあるのかを調べる。

ネットワークAはネットワーク部が26ビットなので、第4オクテット内にネットワーク部とホスト部の境界が存在する。第4オクテットのみ2進数に変換すると、01000000となる。
すなわち、
ネットワークアドレスは01000000 → 64 よって、 172.16.0.64
ブロードキャストアドレスは01111111 → 127 よって、 172.16.0.127

ネットワークAのIPアドレスの範囲は
172.16.0.64 ~ 172.16.0.127

同様に、ネットワークBのIPアドレスの範囲も求める。
ネットワークBはネットワーク部が28ビットなので、第4オクテット内にネットワーク部とホスト部の境界が存在する。第4オクテットのみ2進数に変換すると、01110000となる。
すなわち、
ネットワークアドレスは01110000 → 112 よって、 172.16.0.112
ブロードキャストアドレスは01111111 → 127 よって、 172.16.0.127

ネットワークBのIPアドレスの範囲は
172.16.0.112 ~ 172.16.0.127

ネットワークAとネットワークBを比べてみると、ネットワークAのIPアドレスの範囲全てが重複していることがわかる。

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