中国IT研究会参加メモ(中国ニューリテールの現状と方向性)

2018/06/27(水)

はじめに

中国IT研究会#9 「中国ニューリテールの現状と方向性」にいったので、そのメモです。
https://china-it.connpass.com/event/90734/

中国ニューリテールの現状と方向性

ニューリテールは2016年にジャックマーが提唱した言葉。
この言葉の明確な定義は未だ確定していないが
- オンラインとオフラインの融合
- テクノロジードリブンの店舗運営
あたりが共通した要件になっているようだ。

ジャックマー

(とりあえずこの言葉を使っておけば、投資家からお金が引っ張りやすいという側面もあり、)
この界隈にベンチャーや大手企業が一気に進出してきた。

コンビニなど自動型の店舗

ニューリテールの代表的な仕組みとしてオンライン決済手段を備えた
「無人コンビニ」や顔認証機能を備えた「スマート自販機」みたいなものが出始めている。

背景には中国における人件費の高騰がある。
(あと投資家へのアピール)

それぞれメリットデメリットがあるが
- 人件費を抑制できる
- 購買情報を集約できる
- 現金回収コストが不要
という点は共通している。

無人型コンビニは見た目のインパクトが大きく、メディアに取り上げられることも多いが
まだ試行錯誤の段階。
bingobox

現状、以下のような問題がある。
- 商品数が限られる(生ものはNG。肉まんとかカウンター型の商品も無理)
- RFIDのタグが高い(商品単価が低いのでばかにならない)
- 差別化しづらい
- システムの仕組み上、客数が限られる(最大でも20人ぐらい? 入店制限がある)
- システムトラブルが多い

オンライン・オフライン融合型店舗(Online merge Offline)

まだ黎明期ではあるが、オンラインとオフラインの融合型店舗もどんどん出てきている。
(Alibabaグループの盒馬(フーマー)鮮生とか)
盒馬

  • 「物流拠点」を「商品のショーウィンドウ」用の店舗として活用
  • 店舗はエンターテインメント性を高めて、人を集める拠点にする
    • 多国籍レストラン
    • 料理教室
    • 撮影スポット
    • 買った商品がクレーンに吊されて倉庫に運ばれていく仕組み自体
  • 人が来たらすぐにオンラインへの会員登録に誘導
    • (リアル店舗で気に入ったのがあったらオンラインでも買ってね、という仕組み)
  • 気に入ったものがあったらその場で買って30分以内に自宅に配送される
  • 今は生鮮食品分野での争いが熾烈。(オンラインだけだとこの領域はなかなかタッチできないから)

その他

コンビニ業界としては中国でこういう宅配型のビジネスが浸透して
「コンビニよりITで買った方が便利」っていう意識が浸透する前に、
一気にコンビニを出店させていかなければならない。(時間との闘い)

みんな、「とりあえず失敗しても良いから、トライアンドエラーしようぜ」的な流れでやってるので、あまり小さいことは気にしてない。

融合型の店舗は少し値段設定は高めだけど、質を重視した品揃えになっている。
多分、「高くても良いから信頼できるものを」というニーズが強い。

ツイッターでシェア
みんなに共有、忘れないようにメモ

iotas𓆡創作支援アプリ運営中𓅬

創作支援ツールとかを作ってます。(Python) https://www.world-type.com 歴史成分多め。

Crieitは誰でも投稿できるサービスです。 是非記事の投稿をお願いします。どんな軽い内容でも投稿できます。

また、「こんな記事が読みたいけど見つからない!」という方は是非記事投稿リクエストボードへ!

有料記事を販売できるようになりました!

こじんまりと作業ログやメモ、進捗を書き残しておきたい方はボード機能をご利用ください。
ボードとは?

コメント