Moonlander の画像 (色は白か黒を選ぶことが出来る)
最近 ErgoDox EZ からの乗り換えで Moonlander というエルゴノミクスキーボードを使っているのですが、諸々非常に満足しています。コンパクトながら安定感のある打ち心地でカスタマイズ性も高く、試行錯誤しながら自分好みにセットアップして使い勝手を最適化することができます。
バックライトがあり、デフォで 様々な光り方 が用意されているのも非常にカッコよいです。あまりキーボードのバックライトを気にしたことは今まで無かったのですが、何となく 1日毎にエフェクトを切り替えると良い気分転換になります。なんとなくだけど。。w
また、これについてはエルゴノミクスキーボード全般に言える話で Moonlander に限った話では無い気がしますが、体がこわばった姿勢にならなくなり、肩が開いてリラックスした姿勢でタイピングできます。
そのため、長時間 PC で作業していても、呼吸が浅くなりづらく、肩への負担も少なく感じます。現に筆者はキーボードを変えただけで生活習慣変えた覚えがないにも関わらず、長時間作業しても疲れにくくなりましたし、肩こりになりにくくなりました。
毎年冬になると肩こりになる体質だったのですが、ErgoDox EZ を採用し始めてから肩こりに悩まされることは無くなりました。
今回はそんな気に入って仕事プライベート問わず酷使している Moonlander についての紹介記事を書いていこうと思います。
ちなみに筆者はキーコンフィグを軽くカスタマイズしている程度のライトユーザーです。
Web から簡単にキーコンフィグを設定することが可能です。キーコンフィグ設定のためのサービスは Ergodox EZ Configurator というやつです。名前に Ergodox がついていますが ZSA Technology Labs から購入可能なキーボード全てに対応しています。(Moonlander にも Planck にも対応)
今回は Moonlander Mark I を利用する
Search layouts
ボタンをクリックすることで、他の人が既にカスタマイズしたキーコンフィグをダウンロードしたり、そのキーコンフィグを元に自分用のキーコンフィグをカスタマイズすることも可能です。
ちなみにデフォルトのキーコンフィグは Configure
ボタンをクリックすると確認することができます。もちろん、そこからキーコンフィグをカスタマイズしていくことも可能です。
また、カスタマイズした設定内容は常に Ergodoz EZ Configurator に保存されるので、後から細かくキーコンフィグを修正していくといったことも可能です。 最初のうちは頻繁にキーコンフィグに微修正入れると思うので、めっちゃ便利でした。
Ergodoz EZ Configurator の Search layouts で "coding" で検索した結果
ちなみに僕が使用しているキーコンフィグは こちら です。他の方々のキーコンフィグと比べると大分シンプルですが、その分初見の方でも扱いやすいコンフィグだと思います多分...
キーコンフィグの設定が完了したら Wally というツールを使ってキーコンフィグ設定を実際にキーボードに反映させることが可能です。余談ですが、Wally は Go言語で作成されていて GitHub でソースコードが公開されています。
Wally のトップページからツールをダウンロードする
Wally アプリを起動したら、Moonlander を接続していれば認識されている様子が確認できるはずなので、 Ergodox EZ Configurator で生成してダウンロードした bin ファイルを Wally アプリウインドウ上にドラッグ & ドロップします。
Wally を起動してダウンロードした bin ファイルをドラッグ & ドロップする
その後、リセットボタンの入力を求められるのでキーボード左上の小さな穴内部にあるボタンをクリックするか、アプリ右下の Reset
をクリックします。これだけでキーコンフィグを反映させることが可能です。
ちなみにリセットボタンはキーコンフィグで特定のキーに割り当てることも可能です。
例えば Shift や Ctrl キー等について、特定キーを長押しすることで発火させることが出来るような機能です。これはシンプルなのですが、個人的に非常に強力で一度慣れると普通のキーボードにも設定したくなるレベルでした。
F キーのデュアルファンクションキーの設定内容
例えば A キーもしくは;キーを長押しすると Shift キーの振る舞いになるよう設定していると、プログラミングしている最中キャメルケースで変数を書く時に、ホームポジションから、一切指を動かさずに楽に英語を大文字入力することが可能です。
また L キーもしくは S キーを長押しすると Win/CMD キーが発動する様にしているのですが、そのおかげで Windows では作業中、特定アプリを起動したい時に L キー長押しで出てきた Win メニューから文字列検索でサクッと特定アプリを起動することが出来ます。この間も指は一切動かさずに済みます。
デュアルファンクションキーは Ergodox EZ Configurator で Modify layout
中に、該当キーをクリックして出てくる、Keys
タブから行うことが可能です。
デュアルファンクションキーの設定方法
上記のおかげでマウスに触る頻度も低くなり、結果としてキーボードで色々な操作をやり繰りしていると PC での作業効率が非常に上がりました。
Moonlander にはレイヤーという概念があり、各種キーの動作をマルっと差し替えることが可能です。例えば レイヤー1 には通常通りの英字入力を割り当てておき、レイヤー2 には特殊文字や記号入力を普段打ちやすい位置に割り当て、レイヤー3 にはネットサーフィン用にマウス操作やブラウザ操作等を割り当てておくことが可能です。
レイヤーの確認および設定方法
この設定を切り替える方法も様々用意されていて、例えば 特定キーを押しっぱなしにしているとレイヤーが切り替わるように出来たり、特定キーを押したらもう一度同一キーをクリックしない限り、そのレイヤーが適用され続けるといったことも可能です。
設定を切り替えるためのキーコンフィグ (レイヤースイッチ)
ちなみに上記のレイヤー設定の例は筆者が現在利用しているキーコンフィグです。基本レイヤー1が常に使われ続ける設定で、レイヤー2 には親指周辺のキー押しっぱで切り替わるようにしております。レイヤー3 は一度特定キーを押したら反映され続けるようにしていて、ネットサーフィン用の設定を割り当てられています。
レイヤーは最大 32個まで設定可能らしいですが、筆者はフルで設定されているキーコンフィグには未だ出会ったことがありません...w
エルゴノミクスキーボードを使っていると良く 「何が良いの?」「普通のキーボードが打てなくなるんじゃない?」「タイピング速度は速くなるの?」 等色々聞かれることが多いので、今回はそれらのよく聞かれる質問について自分の回答をまとめてみました。
Q. どれくらいの期間でエルゴノミクスキーボードが実務でも使えるくらいに習熟した?
A. 英字は最初から問題なく打てましたが、記号については慣れるまで 2-3週間くらいはかかった記憶があります。 慣れるまでは、自分の設定したキーコンフィグを何回も見返して照らし合わせながら打ってたので尋常じゃなく打つの遅かったです...
Q. いつも使ってる普通のキーボード打てなくならない?
A. 僕は最初会社では通常キーボードで家では ErgoDox EZ で特訓していたのですが、確かに最初のうちは混乱して頭の切り替えまでに 20分くらいは要してました。ですが、大体 1ヵ月程度で勝手にキーボード触る時に頭がそのキーボード用の操作にスイッチされるようになりました。今ではどちらのキーボードでも全く問題なく打ててます。
キーコンフィグを常にライトにしているせいもあるかもしれません。
Q. キーコンフィグはデフォルトのままでも大丈夫?
A. デフォだと英字配列になっているのと、一部キーが特殊な振る舞いをするように設定されているので、最初にそこら辺のキーを整理しないと普段使いにはキツいと思います。そのため、無理にデフォ設定を使用するよりも、キーボードが届いたら真っ先に自分用のキーコンフィグを行うことをオススメします。 ちなみに最初のうちはキーコンフィグの設定にめちゃくちゃハマって色々細かくチューニングしまくって時間溶けまくってたのですが、筆者は最終的にシンプルな設定に落ち着きました。
Q. 肩こり解消にもなるって本当?
A. 僕は肩こり改善しました。運動は普段一切しないし、通常キーボードで日常業務していた時は常に PC と向かい合っていて慢性的に肩が緊張状態で肩こり気味だったのですが、分割キーボードにしてからは肩こりになったことは通年でほぼありません。
Q. タイピング速度は速くなる?
A. タイピング速度が早くなったかは分かりませんが、打ち間違いは減りました。 手が小さいのも関係しているかもしれませんが、基本ホームポジション中心にキーを配置して、配置しきれないキーはレイヤー分けしてホームポジション中心に配置しているので指の動きが常に小さくなったのが関係しているのかもしれません。
最初購入して届いたときは不安でしたが、真っ先にキーコンフィグを普段使っているキーボードと同等にしてから、徐々に自分用のキーコンフィグにカスタマイズしつつ、寿司打 等でキータイプ練習および実際のプログラミングで記号入力の練習をしていれば、大体 1-2週間くらいで実践投入可能になると思います。
一旦慣れてしまえばタイピングしていても、体がこわばった姿勢にならなくなるので疲れにくくなりますし、肩も開いてリラックスした姿勢でタイピングできるので呼吸もしやすくて、肩への負担も少なく感じます。
キーボードが分割されているので、恐らくブラインドタッチも身につくと思います。というより身につけざるを得ない...??
ちなみに Moonlander のキーコンフィグには他にも便利なキー設定が沢山あり、Hyper キーやバックライトを変更するキーを割り当てたり、チュートリアルが起動するキーなども割り当てることなども可能です。音楽の再生切り替えたりとかも...w
この記事を見てエルゴノミクスキーボードに、少しでもご興味持っていただいた方がいれば、最初は飛び込むのにはちょっと勇気がいるかもしれませんが、、値段もそれなりだし... w この機会に是非 ErgoDox EZ もしくは Moonlander 等のエルゴノミクスキーボードを試してみて欲しいです!
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