昔、HPE製のタワー型サーバをキッティングした時の話
- 設計段階でNICがテキトーに選定された為、標準搭載のNICと、追加したNICがそれぞれ別の製造元だった。
誰がそんなテキトーしたのか?自分自身である。
1.NICの製造元とコントローラを確認する
NICの情報を確認する手段はいくつかあるが、複数NICのインターフェース名も確認したかった為、ここではnmcliコマンドを使っている。
$ nmcli
※作業当時のサーバにはそもそもインストールされていなかった為、確認していなかったが、インターフェースのドライバ情報(ドライバ名、バージョン)等はethtoolコマンドで確認できる。
$ ethtool -i <インターフェース名>
2.必要なパッケージをインストールする
$ sudo yum install -y wget #ドライバのダウンロードに使用
$ sudo yum install -y rpm-build #ダウンロードしたドライバのコンパイルに使用
$ sudo yum install -y kernel-devel #コンパイルする時に必要なヘッダファイル等をインストールする
kernel-develをインストールしたら、一度再起動する。
$ sudo reboot
3.ドライバをダウンロードする
$ mkdir /home/user/Downloads #ダウンロード先を用意する
$ cd /home/user/Downloads #ダウンロードフォルダに移動
$ wget https://sourceforge.net/projects/e1000/files/igb%20stable/5.3.5.36/igb-5.3.5.36.tar.gz #NICのベースドライバ
$ wget https://sourceforge.net/projects/e1000/files/e1000e%20stable/3.5.1/e1000e-3.5.1.tar.gz #当時最新のPCIe用のネットワークアダプタドライバ
4.ダウンロードしたドライバをrpmパッケージにコンパイルする
$ rpmbuild -tb --clean igb-5.3.5.36.tar.gz
$ rpmbuild -tb --clean e1000e-3.5.1.tar.gz
rpmbuildは、設定を変更せずにコンパイルを実行すると、デフォルトで$HOME/rpmbuildディレクトリ以下を生成するので移動する。
$ cd /home/user/rpmbuild/RPMS/x86_64
5.ドライバをインストールする
$ rpm -ivh igb-5.3.5.36.x86_64.rpm
6.ネットワークを再起動する
$ sudo systemctl restart network
ネットワークの再起動後、LANケーブルを挿してNICが認識されることを確認したら終了。
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