ヤフー株式会社さんの大阪オフィスで開催された、CTO Nightという、エンジニアがワクワクするようなイベントが開催されたため行ってきました。今回は、株式会社はてな、株式会社ハカルス、ヤフー株式会社のCTOが集まり、色々な話を聞くことができました。
下記はイベントのページと概要です。
Osaka Mix Leap Study 特別編 - CTO Night KANSAI
関西に拠点のあるテクノロジー企業のCTOを迎えて各企業のエンジニアのトップがどういった役割を担っているか、CTOのこれまで、今、そしてこれからについてトークやディスカッションを行います。
また、イベントの序盤には各社のエンジニアが登壇するプレゼンテーションブースを設け、「ブレイクアウトセッション」を同時開催します。
5人のエンジニアが各部屋で同時に登壇するため、どれか一つを選ぶセッションです。全部見たかったです。(懇親会で「あっちの部屋どうだった?」みたいな切り口で各々話がしやすくなるため、もしかするとそのあたりの狙いもあったのかもしれません。もしそうだとするとかなり良いアイデアでした)
僕は丁度大阪でひどい台風が来たばかりだったというところもあり、梶原 章弘(ヤフー株式会社)さんの「1日1億PVを支えるYahoo!天気バックエンド」を選択しました。
1996年 サービス開始
2004年 災害モジュール掲載開始。新潟県中越地震を教訓として。
全てのサービスの上部に災害情報を一斉表示する。
2005年 災害情報ページ
2010年 スマホ対応(iOSは2012年)
2014年 大阪へ。現在は全て大阪に移行している。
2015年 アプリ全面リニューアル
2017年 3000万ダウンロードを達成。現在も成長し続けている。
日本でこの規模のものはない
(たまたま関連する資料を見つけました)
Yahoo! JAPANにおけるOpenStack on Kubernetes導入までの道のり
AWSやGCPのようなクラウドプラットフォームを社内で運用しているとのことです。そのため各サービスのプロジェクトではサービス開発に集中できる環境が整っているとのこと。すごい…。
CDN。帯域コストが掛かるものはローカルキャッシュ。
生成にコストがかかるもの(数値データからグラフをびょうがするとか)は予めジェネレータで生成しておく。
並列APIリクエスト。1画面で複数API実行。
1画面100~200msec。災害関連ページは50msecとか。
Redisはシンプルに保ちたいため使わない。障害箇所を増やすかのトレードオフで検討する。API Aggregationもシンプルに保ちたいので使わない。
新コンテンツ向けに新たなアーキテクチャ採用はありえる。
API Gateway、BFFとか。
エンジニアなので食わず嫌いじゃない。色々試してみたいけど、安定しての提供が第一なので色々慎重に要検討。
サービスを落とさない
ちょっと時間が余ったため質問タイムがありました。
夜は別途他のチームがやっている。ただ、先日の台風等は気になったので夜に台風のアラートは気にしたりしていた。
の7人体制等
新しく何か作る時とかは一人がそれぞれ一つ担当する。
以上になりますが、たまたま他のセッションをまとめられている記事を見つけたためリンクしておきます。「死の谷の先へ 〜 Yahoo!路線 混雑予測リリースまでの道程 〜」についてのようです。
Osaka Mix Leap Study 特別編 - CTO Night KANSAI - エンジニアぽい人の備忘録
登壇者である株式会社はてな、株式会社ハカルス、ヤフー株式会社、モデレータである株式会社シナジーマーケティングの計4名のCTOでのパネルセッションでした。写真も撮っていなかったため会場の様子のツイートを貼っておきます。
そして後半はお待ちかね、CTOディスカッションです! モデレーターはシナジーマーケティングのCTO 伊藤さんが担当。エンジニアとしての魅力や覚悟、CTOになったきっかけ、今後のキャリア…など様々なテーマに答えて頂きました。CTOの皆さん、参加者の皆さん、本日はありがとうございました! #mixleap pic.twitter.com/8sa8L4XGpn
— ヤフー大阪 (@yahoo_osaka_jp) 2018年9月14日
知る、繋がる、表現する、で新しい体験を提供し人の生活を豊にする
運営サービス
受託、共同開発
@motemen
2008年 新卒
2016年 CTO(3代目)
高校の時インターネットマガジンのはてな人力検索の記事を読んだのが最初の出会い。大学の時にはてなダイアリーでブログを書いていた。
アプリケーションエンジニアとして下記に携わった。
* うごメモはてな
* はてなブログ
* Mackerel
その他色々
サン・マイクロシステムズ(あまり開発できずグレた)
→未踏ソフトウェア(プロダクトを作るのが面白いという気持ちが膨らむ)
→シナジーマーケティング
→起業(CTO1回目)(色々と難しく2年くらいで退任)
→ヌーラボ(バっクログとかの会社。京都支店立ち上げから6,7年ほど働く)
→ハカルス(CTO2回目)
関西の機械学習エンジニアのためのコミュニティではてな、LINE、ヤフー、ハカルス等で共済しているそうです。色々泥臭いところまで含め、幅広くやっているそうですのでご興味のある方は是非参加してみてください。
Machine Learning Meetup KANSAI
@mikanmarusan
常務執行役員CTO
エンジニア歴14年程
決断すること、伝えることが難しく大変。
シナジーマーケティングが2014年ヤフーグループに参加した。ヤフー株式会社 システム統括本部 大阪開発本部 部長として働きつつ、シナジーマーケティングのCTOを兼任している。
各社のCTO毎に特色があり、そのあたりで色々と違う話が聞けて面白かったです。
(時間の関係で巻きも多く4社全ての話が揃っていない部分などもあります)
たまたま4社ともほぼ同じという感じになったようです。
重要視している事というのは3ヶ月毎くらいで違ってくる。現在は…
より大きな事をしたい。インターネットに対して。
経営に関わっていく。
今40代くらいの世代だと多分80くらいまで働かなきゃいけない。
50くらいで学生に戻りたい。
機械学習はいろんな業界が興味を持つ。色々な現場に行くが、医療、工場等を見てみると、自分の知らない事がたくさん見つかる。そのため別の領域の知識を得てから色々作れたらもっと可能性やできることが広がるのでは。そのために一旦勉強してみたいという気持ちがある。新しい知識を得て再始動したい。技術を使える場所を増やしたい。
→ 娘と一緒に大学!? 50歳と20歳でワンチャンあるかも。
たくさんのサービスがあり、子供からお年寄りまでに利用されている。CTOとして自分より若い世代にCTOとしての役割とヤフーの将来を繋いでいく。
自分がやりたいのは新しい25年を作るため、違う技術や何かで新しい事をしたい。→ たしかに80までやらなきゃ…
CTOは公開されているのでそれ見て
時間が足りずいくつかの議題がスキップされたりしましたが、かなり色々と参考になる話を聞くことができました。
やはりCTOは単に高い技術力を持っていれば良いだけではなく、会社のこと、仲間のこと、世の中の新しいことに対して目を光らせ、より良い会社にしていく力が必要であると感じました。
しかし何より大阪でこのような豪華なイベントが開催されたのは非常に良かったです。(イベントや勉強会についてはいつも東京にマウンティングされ気味のため…)
Osaka Mix Leapでは月6回もイベントを行っているそうですので、関西圏の方はぜひチェックしてみてください!
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