PLCからゲートウェイでデータを取得し、データベースにJSONで保存します。複数回に分けて、サンプルを用いて解説します。
初回は、ゲートウェイでPLCのデータを取得します。
サンプルは、Windowsがあれば環境の準備と動作が可能です。よろしければ、自己責任のもとで環境を準備し、サンプルを動作させてみてください。
この解説でのサンプルでは、PLCの代わりにModbus/TCPシミュレーターを使用します。これにより、PLCの本物がなくても、実装の学習とテストが可能となります。
今回使用したModbus/TCPシミュレーターは、貴重なmod_RSsim.exeです。もちろん、他のシミュレータでも構いません。
この解説のサンプルでは、WEINTEK製ゲートウェイを想定します。WEINTEK製ゲートウェイのソフトウェア開発ツールは、Windows上でソフトウェアを書くことができることに加え、ゲートウェイの動きをシミュレートすることが出来ます。これにより、ゲートウェイの本物がなくても、実装の学習とテストが可能となります。
EasyBuilderはWEINTEKのサイトからダウンロードすることが出来ます。
https://www.weintek.com/globalw/Download/Download.aspx
ゲートウェイは各社、各モデルで実装のスタイルが大きく異なります。しかし、この解説では、多くのゲートウェイでの機能実装が可能となるよう勘案し、よりシンプルな手順になるよう考慮しています。
前述のとおり、この解説では、ゲートウェイの本物を使用しません。代わりにEasyBuilderという、WEINTEK製ゲートウェイの開発環境を使用します。
プロジェクトを新たに作成します。
これから行う設定が、どのゲートウェイの設定であるかをゲートウェイのモデルの一覧から選択します。このサンプルでは、最もシンプルなモデル"cMT-G01"を選択します。
"cMT-G01"とはこのようなハードウェアです。
cMT-G01
このゲートウェイが対象にするPLCを設定します。メニュー[ホーム]-[システムパラメータ]を選択します。
以下のように設定します。
PLCに相当するModbus/TCPシミュレータは、EasyBuilderと同じWindowsマシン上で稼働させる予定です。このため装置(=PLC=Modbus/TCPシミュレータ)のIPアドレスを127.0.0.1にしています。
装置のポートはModbus/TCPの標準である502を選択しています。
上記設定は、この解説におけるサンプルのための設定です。現実は、対象とするPLCやリモートIOなどに応じた設定が必要となります。
例えば、対象の装置が三菱電機のMELSECであれば、該当のモデルを選択します。下は、Mitsubishi QJ71E71の例です。
ここまでで、PLC(=Modbus/TCPシミュレータ)に接続する設定が終わりました。接続のテストをします。
次はEasyBuilderです。
もちろん、これまでの設定をゲートウェイ(cTM-G01)にロードしてゲートウェイを動かすことも可能ですが、今回はシミュレーターを使います。
メニュー[プロジェクト]-[オンラインシミュレーション]をクリックします。
シミュレーターが起動します。"MODBUS TCP/IP (32-Bit)"に接続済みであるように見えますが、これはあてにはなりません。
Modbus/TCPシミュレーターのウィンドウの左上にある"Connected"の表示を確認します。ゲートウェイからの接続が行われていれば、[1/10]となります。
続きは次回とさせていただきます。
初心者の方々のために、ゆっくりとマッタリと進めさせていただきます。
次回は、ゲートウェイによるPLCからのデータ取得です。
PLCからゲートウェイでデータを取得しデータベースにJSONで保存 (2)
PLCからゲートウェイでデータを取得しデータベースにJSONで保存 (3)
PLCからゲートウェイでデータを取得しデータベースにJSONで保存 (4)
PLCからゲートウェイでデータを取得しデータベースにJSONで保存 (5)
PLCからゲートウェイでデータを取得しデータベースにJSONで保存 (6)
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