2020-03-26に更新

QiitaとQrunchとCrieitを比較してみた

先日 Qrunch という技術ブログサービスがリリースされました。

Aboutを見ると「Qiita・dev.toの中間的な存在」、且つクロス投稿も可能ということでかなり僕が開発したCrieitとコンセプトとして共通していると感じました。そのためここで一度Qiitaベースの3サービスを比較してみました。

サービス自体の違い

  • Qiitaはプログラミングに関する記事を投稿するサービス
  • Qrunchは技術ブログサービス
  • Crieitはプログラマー、クリエイター向けのコミュニティ

大まかには下記のようになっており、サービスの内容的に類似はしていますがベースとなるもの自体はどれも異なっているようです。

その他の部分としてQiitaはQiita:Teamを展開していたりOrganizationという枠組みで活動できたりというところがあり、Qrunchは小さなメモをつぶやける「ログ」という機能があったりします。

投稿した内容の帰属

Qiitaは投稿は全てQiitaへの寄稿のような形となります。著作権は所有者にあると思いますが、SEO的にはQiitaとしてのコンテンツになってしまいます。

Qrunch、Crieitはカノニカルを利用したクロス投稿ができるようになっています。どちらも標準ではQiitaのような寄稿の形をとりますが、カノニカルURLを指定することで最終的に引っ越しなども可能ですので、SEO上そのコンテンツがサービス内に骨を埋める形になってしまったりということがありません。

また、Qrunchはブログという形を取っているため、自分の所有物、という印象は更に強まりそうです。

投稿できる内容

QiitaはQrunch、Crieitの開発者が困っている部分としてあげているとおり、プログラミングに関することを投稿してほしい、というコミュニティガイドラインがあります。

Qrunch、Crieitは何でも投稿が可能です。Qrunchはそもそもブログですので通常の内容であれば規制される内容自体がありませんし、Crieitは何でもOKと定めているので問題ありません。

運営者

Qiitaは法人の運営ですのでしっかりとした体制が整っていますが、Qrunch、Crieitは個人開発になります。全体的な安定性はQiitaの一強となります。

機能の違い

Qiitaは長年続いている巨大サービスで、ユーザー数も記事数もかなり多いです。それに適応した機能が揃っており、普段滞在してサービス内をうろうろしたり再アクセスしたりするのに十分な楽しさがあります。このあたりはさすが大手という感じです。

Crieitはとにかく最低限の実装を意識しているので、投稿やユーザーが少ない間はあまり使われなそうな機能はほとんど実際していません。その時の状況に合わせてブラッシュアップしていきます。そのため、現在は投稿関連のメイン機能以外はほとんど機能がありません。ですのでわりと迷いにくいのでは、と思っています。

Qrunchはリリース直後からそこそこ色々な機能が実装されています。ユーザー同士でフォローしあったり、アクセス解析等も標準でついていたりします。安心感はありますが、まだあまり使わない機能が表示されていたりしてちょっと迷ってしまう部分などもありそうです。ただ、今後ユーザーや記事が増えていった場合にも安心して使っていけそうなイメージがあります。

デザイン

Qiitaは大勢の人が見慣れているのでThe Qiita、という感じですね。

Qrunchは全部自分で実装されているということのようですね。クオリティ高くてやばい…。

CrieitはBootstrap Material Designを入れているだけでデザインは一切していません。ロゴ(Twitterカード画像)もfaviconも青背景にフォントも考えず適当に文字をおいただけですし…。

繁栄の傾向

Qiitaはもう繁栄していますので、これからどうやって調整していくか、というところが見ものです。現在も色々調整されているようですね。

Qrunchはすごいですね、一気に広まっていますし、初日からガンガン投稿が増えています。Twitterをみてもかなり評判が良く今後もどんどん繁栄していきそうな感じがします。

Crieitは未だに自分の知り合いの方々しか知らないのではないのかというくらいで、全く広まっていません。アクセスも非常に少ないです。何を作っても流行らない呪いのため、僕の作ったサービスはいつもユーザー数やアクセスが皆無(1桁とか)なので、これでも一番の快挙なレベルではあります。地道に育成できる系のサービスではあるので、引き続きコツコツと成長を目指していきます。

将来性

Qiitaはもう何年も続いてますし安定しているのではないかと思います。

QrunchとCrieitは個人開発のため、今後どうなっていくか、というのは不明な点も多いです。ただ、Qrunchの開発者の方のツイートを見ると、うまくいかなかったら自分のブログとして使う、というような発言があったため、このあたりは僕と同じ思想で面白かったです。個人開発の弱みであり強みですね。

まとめ - 今後技術系記事界隈はどうなっていくと良いか

何の人脈がなくても人から記事を読んでもらいやすい技術系記事投稿サービス、というのは、日本ではQiitaしかありません。他にも色々投稿サービス自体はありますが、はっきり言って集客力がないとどれだけ頑張って書いても誰にも読んでもらえません。

そのためクロス投稿ができたり、投稿できる内容の自由さを求めたりすると別のサービスが必要となります。今年はCrieit、Qrunchとリリースが続いているのでそれが何か一つの大きな転機で、今後色々と細かい問題を解決するための類似のサービスがどんどん出てくるのでは、という気がしてきました。

今後大きな会社が組織的に同様のサービスを出してくる可能性もありそうですし、もしかしたらQiitaが大幅にガイドラインや機能を変えてくる可能性もあるかもしれません。

Qiita、Qrunch、Crieitのどれかが、ということではなく、全てがそれぞれ色々な問題を解決して成長していければいいな、と思っています。

…しかし、これで技術系記事をクロス投稿できるサービスがMedium、dev.to、Qrunch、Crieitと4つになったので、何かクロス投稿を一括でできるサービスがほしいところです。

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だら@Crieit開発者

Crieitの開発者です。 Webエンジニアです(在宅)。大体10年ちょい。 記事でわかりにくいところがあればDMで質問していただくか、案件発注してください。 業務依頼、同業種の方からのコンタクトなどお気軽にご連絡ください。 業務経験有:PHP, MySQL, Laravel, React, Flutter, Vue.js, Node, RoR 趣味:Elixir, Phoenix, Nuxt, Express, GCP, AWS等色々 PHPフレームワークちいたんの作者

Crieitは誰でも投稿できるサービスです。 是非記事の投稿をお願いします。どんな軽い内容でも投稿できます。

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