2020-07-01に更新

QiitaがやっているSEO対策を調べてみた

はじめに

Crieitを開発中、いくつかのサービスを参考にしました。そのためQiitaのSEOはこうやっている、というのを多少感じ取れた部分がありますので、いくつか紹介していきたいと思います。(このサービスをざっと見ていただいた方はお気づきかと思いますが、Qiitaの構成もかなり参考にしています)

ちなみに裏技のようなものの紹介は特にありません。基本的な、大事な部分をちゃんとやっている、というところがメインの話になります。

元々存在しない価値を生み出すものではなく、コンテンツを無駄にしないためのSEOです。

(このあとリニューアルしたため内容と現在のサイトが異なっている場合があります)

コンテンツを増やす

コンテンツが増えると、検索流入もその分多くなりアクセスを増やすことの要因の一つとなります。

ではコンテンツとは何か、というとQiitaでは当然記事があります。

ただ、それだけではもったいないです。付随する色々なデータがあるので、それらもコンテンツとして配置することで一気にサービス上のコンテンツのボリュームを増やすことができます。

ユーザープロフィール

ユーザーにはそれぞれプロフィールページが設けられています。これも一つのコンテンツとしてみなすことができます。

しかも、これは1ページにとどまりません。プロフィールに入った最初のページはそのユーザーの記事一覧があります。さらにタブをクリックすると、その人がいいねした履歴やフォロワー一覧等もそれぞれ1ページのコンテンツとすることで、1ユーザー増える毎にコンテンツが何倍にも増えるようにしています。

タグ

タグをクリックすると、タグによる記事の絞り込みが行なえます。ただ、これは単なる検索結果のページではありません。このページもタグページとして一つのコンテンツになっています。

SEOの基本上ちゃんとhタグでページ名がついていて、さらに単なる記事一覧だけでなく人気のあった記事まとめをパーツとして書いておくことで、ページ内のコンテンツを豊富にしています。

全てのページにちゃんとアクセスできるようにする

SEO上、ベースとなる部分で一番大事なことは、ちゃんとクローラに認識してもらうことです。つまり、まずは全部のページにちゃんと辿ってアクセスできるようにしてあげる必要があります。

Qiitaはこのあたりをちゃんとしていました。具体的にはフッターにあるこのリンクです。

このリンクは、全てのページにアクセスできるようにするためのリンクです。主にクローラのために配置されているもので、ユーザーが普段利用するページではありません。

前述したユーザー、タグページも重要なコンテンツですので、これらにも全てアクセスできるようになっています。

今これを読んでいる方の中にもサイトやサービスを作っている方は多いと思いますが、こういった仕組みは導入されていますか?

検索パラメータでページはかなり増えるけど、formだから実質クローラはアクセスできない、なんて事になっていたら非常にもったいないと思います。気になる方はぜひ見直してみましょう。

ちなみに、ページングは個別ページとしては利用できません。メタタグを利用して同一ページとして認識させることができますので、そういった対応を行いましょう。例えばQiitaでは下記のようになっています。

<link rel="canonical" href="https://qiita.com/tags?page=2" />
<link rel="next" href="/tags?page=3" />
<link rel="prev" href="/tags" />

ページ内の重要なワードの出現回数を増やす

ページ内の需要なワードを違和感ない程度に増やすことで、各ページがそのワードのページとしてのSEO上の価値が高まり、検索結果に表示されやすくなります。(劇的な効果があるわけではないと思います)

具体的に見ていきます。

記事ページ

記事はユーザーが投稿するもののため、自由にキーワードの出現頻度を増やすことができません。そのため、いくつかの工夫がなされています。

見出し一覧

Qiitaで特徴的なのはやはり右側に表示されている見出し一覧。

単なる便利機能ではなく、見出しには重要なワードが含まれることが多いので、この機能を追加して出現頻度を上げているものと思われます。

関連ページ

関連ページと言うと関連しているページを紹介しているものだろうと思いますが、恐らく、ここは各記事の中でよく出現する、もしくは重要度の高いキーワードをなるべく多く出すため、そういったキーワードを含むタイトルの記事を出しているのではないかと想像しています。

もちろん人気があるとか、最近アクセスされたとか諸条件はあると思いますが、キーワードを一番に重視して出しているような気がします。(全部想像です)

別途、リンクされている記事の一覧もあります。ただ、こちらはもちろん関連ワードが出てくる可能性はありますが、ワードを操作できません。UX的に必要な機能ではありますが、SEO的にはやはりそれだけでは不足だったのでしょう。

タグページ

前述した全てのタグの一覧ページを見てみると、単に列挙しているだけではなく、人気のあるタグを最初にいくつか説明文の中で列挙しています。

Qiitaに登録されているタグの一覧です。 JavaScript、Ruby、PHP、iPhone、Android、Vim、Emacs、Objective-C、CoffeeScript、gitなど、Qiitaでは毎日様々なジャンルの投稿がされています。 気になるタグを探してフォローしてみましょう。

たった1ページではありますが、このサイトはこういう内容がメインのサービスだよ、というのをクローラに伝えるためにこういった記述になっていると思われます。

気になったところ

Qiitaにログインしていない状態でだけアクセスできるトップページがあります。その中に、「Hello Hackers」という文言がありますがこれがh1になっています。このあたりは不思議ですね。あまり重要ではないのでしょうか。

Crieitもそれを真似てBootstrapのサンプルそのままのHello, worldをh1タグにしています。

まとめ

以上がQiitaが対応しているSEO対策についての雑感になります。おそらく他にも気づかないところですごいことをやっている可能性もありますが、今のところ僕が気づいたところはこういったところです。

結局、すごいことをやるわけではなく、ちゃんと基本ができているか、というところになりますので、あまり深く追いすぎても意味はないと思います。やりすぎは逆にマイナスだと思いますので。

  • キーワードについてちゃんと考える
  • 導線を考える
  • メタタグをちゃんと整備する

あくまでもこういった基本的な大事なところをきっちりするためのSEOとして役立つ諸々の対策になるかと思います。

繰り返しますが、元々存在しない価値を生み出すものではなく、コンテンツを無駄にしないためのSEOです。

最後に

その他サービス開発上色々気がついたことなどは随時このCrieit上に投稿していきます。気になる方はぜひフォローをお願いします。(Crieit上にフォロー機能がまだないのですが…)

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だら@Crieit開発者

Crieitの開発者です。 Webエンジニアです(在宅)。大体10年ちょい。 記事でわかりにくいところがあればDMで質問していただくか、案件発注してください。 業務依頼、同業種の方からのコンタクトなどお気軽にご連絡ください。 業務経験有:PHP, MySQL, Laravel, React, Flutter, Vue.js, Node, RoR 趣味:Elixir, Phoenix, Nuxt, Express, GCP, AWS等色々 PHPフレームワークちいたんの作者

Crieitは誰でも投稿できるサービスです。 是非記事の投稿をお願いします。どんな軽い内容でも投稿できます。

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