このデジタルの世の中で生きていれば、様々な事情によりデータが消えて青ざめた経験があるはず(?)
まあ、個人的なデータであればあきらめがつく場合もありますが、
これが会社の大事なデータだったら?
大変なことになりますね。
そう、だからこそデータを安全に守ることはとても大切なのです。
データ消失、そんな悲劇を防ぐためには何が必要なのでしょうか。
方法はいろいろありますが、ここではサーバ側で使われるRAIDについて簡単にご紹介します。
前提として、サーバにデータがどうやって保存されているのか説明します。
サーバの中にある、大事なデータやプログラムはディスクというものに記録されています。
とかですね。もちろんこれらは物理的な存在なので、壊れるときには壊れます。
こいつらが壊れると
「おきのどくですが ぼうけんのしょは きえてしまいました」
になるわけです。
さて、本題であるRAIDの説明に入っていきます。
そもそもRAIDとは、
「RAIDコントローラー」を使って
複数のディスクをまるで一つのディスクのように扱い(論理ディスク)、処理速度アップや壊れにくさアップを実現する
方法です。
つまりどういうことかというと、
一つのデータをたくさんのディスクに分散して記録したり、コピーして記録したりする
って感じです。
RAIDにはいくつも種類があって、それぞれ特性が違います。いくつかご紹介します。
### RAID0
たくさんのディスク(2つ以上)にデータを分割して平行処理します。
たとえば 「100」 の大きさを持ったデータを、4つのディスクでそれぞれ「25」「25」「25」「25」に分けて一斉に記録します。
そうすると、それぞれのディスクは「25」しか記録しないので、ひとりで「100」記録するより早く処理を終えられます。
というわけで、RAID0はその処理速度の速さが特徴です。
ただし、あくまで 「100」になってこそ意味のあるデータです。
1つでもディスクが故障した時点で、データは消えてしまいます。
あんまり安心はできないです。
2つのディスクに、まったく同じデータを書き込みます。
つまり、1つが完全なバックアップとなっています。
こうすることで片方のディスクが壊れても、データは消えないようにすることができます。
しかし、RAID1に比べて処理速度は遅くなりますし、2つディスクを使っているのに、ディスク1つ分のデータしか記録できないです。
RAID0みたいに、たくさんのディスクにデータを分割して記録しています。
ただし違うのは、それぞれのディスクにデータが壊れたとき用の修復データ(パリティ)も一緒に記録していることです。そのため、必要なディスクの数は3つ以上です。
どれか一つのディスクが壊れたときは、残りのディスクたちがパリティを読み込んで踏ん張ります。
ただし、ディスクが2つ壊れてしまったらおしまいです。
なんか故障率が高いらしいです。こわっ……
RAID1とRAID0の合わせ技です。ディスク4つ以上で構成します。
という感じで、記録していきます。
そのため、ディスク1と3のようにペアじゃないディスク同士が壊れても、データは消えません。
どんな形であれ、「50その1」と「50その2」がそろえばよいのです!
RAID5の進化版です。RAID5と比べると、パリティの量が2倍になっています。
そのため、RAID5と違って、ディスクが2つ壊れてしまってもデータは消えません。
と、こんな感じです。ほかにもRAIDはたくさんあるので、調べてみても面白いと思います!
これだけは忘れずに。どんだけRAIDを頑張って障害耐性を挙げても、壊れるときは壊れる。
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