2021-01-08に更新

サーバ基礎―RAIDってなんだ??

データ消失=死

このデジタルの世の中で生きていれば、様々な事情によりデータが消えて青ざめた経験があるはず(?)
まあ、個人的なデータであればあきらめがつく場合もありますが、
これが会社の大事なデータだったら?

大変なことになりますね。

そう、だからこそデータを安全に守ることはとても大切なのです。

データを安全に守ろう

データ消失、そんな悲劇を防ぐためには何が必要なのでしょうか。
方法はいろいろありますが、ここではサーバ側で使われるRAIDについて簡単にご紹介します。

前提として、サーバにデータがどうやって保存されているのか説明します。

サーバの中にある、大事なデータやプログラムはディスクというものに記録されています。

  • ハードディスク
  • SSD

とかですね。もちろんこれらは物理的な存在なので、壊れるときには壊れます

こいつらが壊れると
「おきのどくですが ぼうけんのしょは きえてしまいました」
になるわけです。

RAID

さて、本題であるRAIDの説明に入っていきます。
そもそもRAIDとは、

「RAIDコントローラー」を使って
複数のディスクをまるで一つのディスクのように扱い(論理ディスク)、処理速度アップや壊れにくさアップを実現する

方法です。

つまりどういうことかというと、

一つのデータをたくさんのディスクに分散して記録したり、コピーして記録したりする

って感じです。

RAIDにはいくつも種類があって、それぞれ特性が違います。いくつかご紹介します。

### RAID0
たくさんのディスク(2つ以上)にデータを分割して平行処理します。
たとえば 「100」 の大きさを持ったデータを、4つのディスクでそれぞれ「25」「25」「25」「25」に分けて一斉に記録します。

そうすると、それぞれのディスクは「25」しか記録しないので、ひとりで「100」記録するより早く処理を終えられます

というわけで、RAID0はその処理速度の速さが特徴です。

ただし、あくまで 「100」になってこそ意味のあるデータです。
1つでもディスクが故障した時点で、データは消えてしまいます

あんまり安心はできないです。

RAID1

2つのディスクに、まったく同じデータを書き込みます

つまり、1つが完全なバックアップとなっています。
こうすることで片方のディスクが壊れても、データは消えないようにすることができます。

しかし、RAID1に比べて処理速度は遅くなりますし、2つディスクを使っているのに、ディスク1つ分のデータしか記録できないです。

RAID5

RAID0みたいに、たくさんのディスクにデータを分割して記録しています。

ただし違うのは、それぞれのディスクにデータが壊れたとき用の修復データ(パリティ)も一緒に記録していることです。そのため、必要なディスクの数は3つ以上です。

どれか一つのディスクが壊れたときは、残りのディスクたちがパリティを読み込んで踏ん張ります。
ただし、ディスクが2つ壊れてしまったらおしまいです。

なんか故障率が高いらしいです。こわっ……

RAID10

RAID1とRAID0の合わせ技です。ディスク4つ以上で構成します。

  1. まず、ディスク1と2、ディスク3と4がペアを組みます。
  2. 次に、「100」の大きさのデータを「50その1」「50その2」に分割します。
  3. ディスク1と2は、「50その1」のデータを記録します。
  4. ディスク3と4も、同じ「50その2」のデータを記録します。

という感じで、記録していきます。
そのため、ディスク1と3のようにペアじゃないディスク同士が壊れても、データは消えません
どんな形であれ、「50その1」と「50その2」がそろえばよいのです!

RAID6

RAID5の進化版です。RAID5と比べると、パリティの量が2倍になっています。
そのため、RAID5と違って、ディスクが2つ壊れてしまってもデータは消えません

と、こんな感じです。ほかにもRAIDはたくさんあるので、調べてみても面白いと思います!

最後に

これだけは忘れずに。どんだけRAIDを頑張って障害耐性を挙げても、壊れるときは壊れる

バックアップを、必ず取ろう!!

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drum-rk

IT超絶ど初心者。まさに右も左も分からない所からスタート。 大学はゴリゴリの文系だった。

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