2020-09-18に投稿

告発にSNSを使うこと

SNS

SNSは便利だ。何しろ手元の操作で完結する。
サービスによっては、投稿前に確認メッセージが出たりするが、そんなものは無視できる。

その「気軽さ」「気安さ」を以って一般に普及した。

また、SNSの特性として、たとえ嘘であっても刺激的な情報は瞬く間に拡散する性質がある。
それを利用して、告発に使う事例が後を絶たない。

それについての話を少し書きたい。

いじめの告発とか、報連相の不備とか、会社からハラスメントを受けたとか、Twitterで見かけた告発のほぼ全ては、告発された会社側の評判が下がるか、告発した側が嘘つき呼ばわりされている。
なんにしても、告発した側が望むような解決をみた例がほぼない。

これは気のせいでもなんでもなく、はっきりとした理由がある。

序文にも書いたが、SNSは気軽だ。
そして遠くの他人とも、あたかも隣人・友人のように親しく接することができる。

そこで勘違いをするのかもしれないが、いくらフォロワーが多かろうといいねやリツイート数が多かろうと、その中に本当に味方になってくれる人はいない。

本当の味方になってくれる人、力を貸してくれる人は、
自分の現実の生活で、会社で、学校で、隣にいる人と家族だけだ。

フォロワーが多い人は、その分ファンが多いのは確かかもしれない。
ただ、自分が本当に困っている時に彼らは力を貸してくれるだろうか?
たとえ貸してくれる気があっても、どうやって自分を助けることができるだろうか?

もしも、誰かに本当に助けてほしいわけではなく、
自分に味方する意見が多いかどうかを確かめたいだけだとしたら、
もっと別の問いかけ方をした方が良いのではないだろうか。

力を貸してくれる人が近くにいない。
たとえいても、力不足。そう思っているのだとしたら。

SNSで洗いざらいぶちまけて、みんなの力を借りよう、支持を受けようなんて、そちらの方がもっと難しいと思う。

ある活動の裏側を告発されたファンは、連日議論して心配して荒れて、めちゃくちゃ疲弊した。その惨状に、結果的に多くのクリエイターの創作意欲が失われてしまった。

告発で好転することなど、万に一つもない。
本当に必要な「次の行動」によってのみ、事態は良い方向に進んでいく。

自戒を込めて。

気軽に話していいのは、「今日のあの番組面白かったね」「あの動画は草」とか、そういうことでいい。

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yama-t

Engineer : Front-end(AngularJS, Vue.js), Back-end(Rails, Scala)

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