『StudyCode:エンジニアと法律家のための勉強会』に参加してきたメモ

StudyCode 〜エンジニアと法律家のための勉強会 〜 #4 電子署名と契約

日時:2018/07/18 19:15〜
場所:株式会社LIFULL様 @ 麹町
https://studycode.connpass.com/event/89770/

一言で言うと

電子署名や契約書をITを使って解決するいろいろなノウハウの勉強会。

前段

昔 → 事後解決
今 → 予防法務
これから → 共創

ドキュメントプロセスの劇的な変革を牽引する電子サインの可能性〜 Adobe Signのご紹介 〜

一言で言うと

Adobeが提供している電子サインシステムの紹介
https://acrobat.adobe.com/jp/ja/sign.html

概要

ドキュメントプロセスを広範にサポートするサービス。
Adobeとしてはプロセス全体をサポートしたいという考えがあり、比較的わかりやすい「電子契約サービス」という風には紹介しないようにしている。

「電子にすると法的有効性が担保されないのではないか」という懸念に応えるものになっている。
(紙であっても改竄や修正ができてしまうのは政治問題になった件でもわかるはず)

ブラウザー+メールがあれば使える、というハードルを下げたシステムになっている。

API連携もできるので社内の既存の承認フローとの連携も容易。

Adobe sign

デモ

  1. メールアドレスを承認フロー順に入れる
    (感想:メールアドレスの入力を間違いそうで怖い)
    1-2. 「承認」だけでなく、「確認する人」「フォームに入力する人」みたいな権限を設定することもできる
  2. 送信すると承認者にメールが届き、リンクを踏むと承認プロセスに入れる
    メールアドレスだけではなくメールサーバーへのログインをもって認証を担保している。
    不安だという人は二段階認証みたいのも可能。
  3. 承認プロセスではAdobe Sign上のフォームに署名などを入力する(手書きも可)
    3-2. 印鑑やスマホを使った入力も可能
  4. 完了ボタンを押す
  5. PDFの中に署名が入力される
  6. 目に見える「署名」だけでなくデジタル情報としても署名が記録されている。
    6-2. 文章の編集履歴などもすべて記録されており、リンクを押すとその履歴を見ることができるので、これで法的有効性を保つことができる

本当に法的有効性を担保できてるの?

電子署名および認証業務に関する法律によると
- 本人性
- 非改竄性
が担保できていればOK.

本人性については、電子署名と電子サインという二つの方法で担保している。
ただ電子署名はコストが高いので、簡易的なものでよいのであれば「電子サイン」(メールアドレスなどの認証)によって担保できる。
(非改竄性については時間がなかったので省略)

課題

  • 市場はまだまだこれから
  • 本当に適法なのか不安に思っているユーザーが多い
  • 関連法令の複雑さ
    (感想:電子帳簿保存法みたいに国が手引きみたいの出してないのかな。ああいう風に国のお墨付きがあればユーザーに納得してもらえる気がする)

契約書バトルと電子契約

一言で言うと

弁護士ドットコムの人が語る法曹業務の問題点と解決方法

契約書タイムバトルの紹介

リーガルバトルゲーム
(感想:名前だけ見るとだいぶ闇のゲームみある)

http://tokyocultureculture.com/event/general/24073
(感想:安定のカルカル)

チェスクロックみたいのを置いて交互にオンラインドキュメントを編集していくゲーム。
どちらが有利な条項になっているか、構文が美しいか、わかりやすいかを競うらしい。
(感想:芸術性の高い契約書読んでみたい)

問題意識:法律はなんでこんなにアナログなのか

修得方法:徒弟制度
ツール:Wordと紙
(感想:私の愛する一太郎は滅びつつあるらしい)

契約書タイムバトルの意義

これまでは「契約書の修正に時間がかかる」。

なぜ?

法務業務 → 忙しいし一つの契約書に時間がかかる方が「お得な構造」(タイムチャージ)
条項の作り方 → 利害関係の調整が必要。作った後に一晩寝かせないと怖い
(感想:「一晩寝かせろ」は小説執筆とかに通じるところあるし、すごいうんうんってなった)

結果

大抵は時間的に余裕がある方が勝つ
そして時間がかかった結果として、ビジネスの勢いを失わせたり、相手と微妙な感じになったりする。

#### だから契約書タイムバトルだ!
手間をかけない!
ビジネスの勢いを止めない!

#### 電子契約の意義
これまでは「工作作業」してたのが要らなくなる。

印刷して〜ホッチキスで綺麗にとめて〜製本して〜署名して〜・・・
(感想:自分だったら多分斜めに穴空けちゃったりしちゃって一日無駄にする自信ある)

#### 電子署名の役割とは
B2Bのビジネスでは「その人が署名したか」とかあまり重要じゃなくて、
「相手の会社のちゃんとした権限の人がちゃんとしたフローに則ってサインしてるか」が重要。

#### とはいえ
まだまだ課題が多い。
契約書タイムバトル:本物の契約って審判いないよね。「速さが命」で本当にいいのか?
電子契約:どのような契約でも使える状況じゃない(法令・省令がまだまだ……)
電子署名:偽造できないようなものにするには?(3Dプリンターで印鑑とか作られないの?)

AI契約レビュー「AI-CON」を支える技術と弁護士

一言で言うと

AIを使った契約リスク判定サービスの紹介
https://ai-con.lawyer/

概要

AIを使ってはいるけど、全自動化してるわけじゃなくて最終的には弁護士が見てる。
(感想:まあそうだよね)

弁護士の顧問料は一般に5〜10万円ぐらい。
普通は優先度の高いものを依頼していくので、NDAとかあまり優先度の高くない契約書は見逃しがち。
-> 地味にトラブルは多いぞ

契約書レビューの課題

  • 専門知識が要る。
  • 担当者:時間かかるし不安を増大させる
  • 管理者:そんな時間がない
  • 専門家:お金がかかる

弁護士がやると1通12万円ぐらいかかる。
AI-CONを使うと月額1万円で1営業日以内にフィードバックする。

デモ

条文ごとに有利/不利みたいな情報を表示してあげる。
一般的にある項目が抜けてたらお知らせしてあげる。

aicon

自動修正までは現時点では技術的に無理。

事例

割と色々な会社でコスト削減できてる。
(重要なのは相変わらず顧問弁護士へ)

技術

AWS使った今時な感じ。CircleCIとかAWSのPredictとか使ってる

課題

この辺のサービスは「非弁じゃねえか、やめろ」みたいなクレームくるのが怖いらしい
(弁護士でない者は報酬を得る目的で法律事件を扱ったらいけない。保険とか一部の業務は除く)

電子署名と契約

一言で言うと

blockhiveはエストニアで起業したスタートアップ。
blockhive

エストニアについて

エストニアがこれほどIT化に力を入れている理由の一つはロシアの侵略に備えるためだという。国土がなくても国民同士がネットで繋がって国家として存立できる?

サービス内容

Block chainとか使って資産とか負債とかを管理している。

次回テーマ

  • 裁判・行政のIT化
  • 通信の秘密

(感想:裁判のIT化、めっちゃ面白そう)


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