発表者:伊藤太一さん
本職は裁判官(法律に基づいて弁護士職務を経験中)
「行為規範としての法律」「裁判規範としての法律」の2つの作用がある。
法を犯すとペナルティがあるからやめておこうという、犯罪行為を抑制するための作用。
「将来」を向いた前向きな使い方。
一般の人がよく使うのはこっち。
犯罪行為の後、事後処理のツールとしての作用。
判決を介して強制執行可能。
「過去」を向いた後ろ向きな使い方。
捜査機関がよく使うのはこっち。
客観的証拠から入る……が当たり前のように見えて、実は関係者外の人とは大きな認識のずれを生むことがある。
行為者の目線は主観→客観(行為規範としての見方)
捜査側からすると客観→主観(裁判規範としての見方)
街中で銃を持っている人を観たら客観的に「危ない」と思う。(わかりやすい)
でもITは「悪意のあるマルウェア開発」と「善意のためのマルウェア開発」は見た目上は同じように見える。
「客観面」ってどうやって決めるの???
そこで出てくるのが「社会通念」。
最近話題の「コンピュータの通常動作に対する一般人の期待」は?
ITは日進月歩の世界で線引きができない。
(例えばセキュリティ界隈の中だけでやる、などのような)Closedな環境であればあえてmaliciousなものを流すのはOK(同意があると考える)。
でもOpenな環境では…… → 「一般人の通念」を判断しないといけない
→ 結局、裁判官が主観で決めるしかないんじゃないの?
→ よくわからない
#### じゃあどうすればいのか
外形だけでは意図がわかりづらい。
客観→主観のアプローチを逆手にとるしかない
→ 主観面を明示化するしかない。自分がどういう意図でやってるのか、をOpenにする
つまり「悪意がないことの明示」すればいい?
でもそれを明示するということは「開発者は危険性があるという認識を持っている」と見られてしまうかも。
→ 決まった解は今ない
→ 業界標準やルールを定めていくことに効果があるかも。
現状は主観面でしっかり守るしかない。
主観を客観化しておきたい。
発表者:坂井崇俊さん
山田太郎参議院議員の元公設秘書
政治家って思ったより人間くさい。
政界に入る前は「政治家はすごいブレーンから情報を聞いて冷静に判断していく人たち」思ってたが実は、自分達の支援者や秘書という狭い範囲内で見聞きして判断する。
政治が技術を潰す例はいくつもある。
Twitterの世界と永田町の世界は断絶している。
なにかイベントがあったとき、人を集める方法としてFAXを使うのが普通な世界。
政治家は、ばっさり言ってしまうと、「票」と「カネ」(+信条)で動く人達。
基本的に下にいけば下に行くほど変えにくくなる。
の三点をもとに「省庁の通達」がでて、現場での運用に落ちる。
警察は実は法律から遠いところにある。
警視庁・都道府県警は国会内閣→国家公安委員会→都道府県公安委員会を経て伝わる。
(立法の意図が伝わりにくい構造になってる)
票とカネをバックに(政治家を経由して)行政に働きかけ、政府から法律通達を出させる。
あまり良いイメージはないが、議員からすると国民からどれくらいのサポートが得られるかを図るための指標になる(民意を知ることができる)。
実は議員は国会で質問するためのネタを探している。
(自分のアピールポイントになるし、自分の信条に合えばそこまでハードルは高くない)
勉強会の分科会として小委員会を作ったらどうか。
- エンジニアの地位向上
- 技術的視点に立った法律問題の解決
- 技術者の立場から考える法律の課題・問題
議員会館って意外と簡単に勉強会を開ける(平日だけだけど)。
→ (FAXで)議員に勉強会の告知を出せば、議員や秘書が来てくれるかも
発表者:松田光秀さん
フリーランスエンジニア
家出少年→とび職→高校入学→jQuery→起業→フリーランス。
23歳で高校に通ってjQueryにハマり、その後ひたすらバイトしながらオープンソースライブラリを思いついて起業。
その後、JavaScriptで自由視点映像を作って、その後お金に目が眩んでフリーランスへ。
今はHACKER'S JAILをやろうとしている。
→ エンジニアのための私塾。
HACKER'S JAIL
感想:問題が地味に面倒だった。(3問目とか)
創作支援ツールとかを作ってます。(Python) https://www.world-type.com 歴史成分多め。
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