この記事はただの愚痴のようなものである。いわば妬みの書き連ねである。
更に言うと、一応業界には7年、VBnetから始まり、CSharpで業務支援システム制作の仕事を長くやって、
その後PHPやらGoやらの案件を転々とし、またCSharpで業務支援システムを作っている者の感覚論でしかないし、下手するとマウントじみた文章も見られるかもしれない。
そういうのに不快感を感じる人は、ブラウザバック推奨。
いや、みんなすごいよね。
ポンポンWebサービス作って。
俺は怖くてできないよ。
「学んだ事がWebを使ったものしかしらないから」
というのも動機の一つとしてあるかもしれないけど、
俺は怖いね。
怖い、というより、自分の欲求を実現するのに釣り合わないというべきだろうか。もう少し砕く。
私の思い描いているインターネッツ体験が、10年前の、CSSがアニメーションに対応していないようなそれで固定されているからなのだろう。
発信したい情報があったら、HTMLをメモ帳でゴリゴリ書き、無料のレンタルWebサーバーを借りて、FTPでアップロードする。
いわゆる「個人Webページ」というやつである。
私個人は、これがものすごくシンプルな情報公開の仕方に思うのである。
公開したい情報をFTPで転送するだけで公開できる。
もしも意見があれば、Eメールで受け付けるというのも手だろう。
その代わり、無料でやろうとすると、レンタルWebサーバーに容量を制限されたり、ドメインの自由さは劣る。
平成10年以降に生まれた人たちには信じられないだろうと思うが、昔のインターネット接続は電話線で、電話と同じ回線で通信をしていた。
そのため、インターネットにつなげている間は電話が使えないという問題や、インターネットに繋げている時間、ずっと電話代が請求される(データダウンロード・アップロードの有無にかかわらず、回線を接続している時間で請求される)という問題があった。
その頃のインターネット利用のノウハウというほどでもないが、昔のWebブラウザには「オフライン作業」という機能があった。回線をあえて切断するのである。
なので、データのダウンロードが完了したのを見計らって「オフライン作業」に切り替えてドキュメントを読んだり、掲示板への投稿内容を打ち込んだり。ということをしていた時代があった。
接続時間課金制のインターネットなんてそんなに存在しないが、もし利用することがあれば覚えておきたい知識ではある。
なお、この知識は、
「某、マーメイドの描かれたコーヒーショップで、ずっとWi-Fiに接続しなければ、テキスト編集もできない」
と思い込んでいる人たちのために書いたつもり。実際、コーヒーショップのWi-Fiが途切れている現在、自分はCrieitの編集画面でこのテキストを黙々と打っている。
みんな繋がりやすくなった。むしろ、
「身の回りの家族や友達より、遠く離れた対面したこともない人達との繋がりのほうが長く深い」
なんてこともあり得るのではなかろうか。
いい時代だよ。うん。
ただ、個人サイトというものをわざわざ立ち上げる必要もなく、有名なSNSを利用した方が情報の発信は簡単になったし、そのSNS上で交流したほうが容易い。そんな時代である。
多分、それはそれで良いと思う。みんながみんな、
「HTMLとCSSとJavaScriptとFTPと、無料レンタルサーバーの選び方を学ばなくても情報発信できる」
情報を電話線と世界中のコンピューターを経由して発信するための参入障壁は、ガッツリ下がったのだ。
しかし、そういうSNSを使わない、むしろそういうプラットフォームを作ろうとすると、一気にハードルが上がるのである。
じゃあ、実際何が知識として必要なのか。
突然のサーバーサイドプログラミング(PHP, Node.js, Python, Ruby, もしかしたらCとかC++も?)である。
そしてHTTPサーバー構築の知識も必要になる。Apache, Nginx, もしかすると自作のHTTPサーバーという場合もある。
更に、データベースシステムについても知っておいたほうが、自宅サーバーやVPS, クラウドサービスの保存領域を無闇に食いつぶさないだろうし、データの読み書きのトラブル(ACID)対策もできるだろう。
そうなると、次はデータベースを無闇に他者がアクセスし、他人のデータを閲覧されたり、改ざんされるようなことがないようにと、セキュリティのことも考えなくてはいけない。
更に、いざ作ってみて自分なりの万全な構築をしたとしても、データ消失や破損・改ざん、漏洩が起こった際の保障ができるだろうか。私はできない。
以上の理由から、私は個人でWebサービスを作る意欲が全く沸かない。
少なくとも、私がやりたいのは、僅かな人間が奇特な興味本位で自分の情報を見てくれればいい、そのための情報発信をしたいだけであり、そこに色々な機能(いいね、あしあと、色々……)は正直いらないのである。
ついでに、自分がそんな情報発信の際に作った、爪楊枝くらいに役に立つかもしれないツールを公開できれば、それで御の字なのである。
そうだな。仕事以外では何も作っていないと言っても過言じゃないだろう。
とはいえ、仕事で業務支援システムを作るくらいが、私が抱えられる責任としては丁度いい気がする。
イントラネット内、もしくはローカルで立ち上げたデータベースにアクセスして、それを読み書きする。
外部からの介入、規模の拡大など、そこまで深く考えなくていい(つい考えることはあるが)。
できない理由の言い訳を連ねているだけであるが、言いたいことは、土俵が違うんだよなと言う話。
しかしながら、情報公開するのに便利なツールはほしいなと思っている。
言ってしまえば、
「静的サイトジェネレーター」
なのだが。
しかし、静的サイトジェネレーターに、LiteSQLやFirebird Embeddedを載せて、GUIアプリもつけ、ついでに任意のWebサーバーへのFTPなりSSHなりでのアップローダーがついてたら、割と良さげでは? と、思っている。もちろん、各ツールはなるべく粗結合にして。
ということで、私がWebサービスを作りたくない言い訳、そして静的サイトジェネレーターを作ってみたい理由を書いてきた。
少し有益な話になるかわからないが、
「Webサービスは作れない。かといってゲームも作れない私は一体どうすれば」
という人は、
「何かのファイルやデータベースの内容を突っ込んだら、どこかに公開するフォーマットのファイルを吐き出すプログラム」
を作れると、ものすごく良いと思った。
それだけ。
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