2020-12-23に投稿

Wiresharkの基本

Wiresharkとは

Wiresharkはネットワークの解析ソフトウェアの名前。
近年様々な業界でIT化が推進されている為、どの業界でもエンジニアには必須となりつつある(のかもしれない)…

実行環境
  • OS・・・・・・・・・・・・Windows10 Pro
  • Wireshark Version・・・・・3.4.0
Wiresharkの基本操作
  • キャプチャを開始する
    Wiresharkを起動すると下記の画面が表示される。
    キャプチャの開始方法は次の通り
    image

①インターフェースを直接選択する
 この欄にはWiresharkが自動的に読み込んだインターフェースの一覧が表示
 される。
 表示されているインターフェースをダブルクリックすると、
 そのインターフェースの通信をキャプチャする。

②メニューバーから選択する
 メニューバーから、「キャプチャ」→「オプション」と選択すると、
 インターフェースの一覧が表示される。
 ここではNICの動作選択でプロミスキャスモードのON/OFFができるので、
 変更が必要な場合はここから開始すると良い。
 ※プロミスキャスモードとは・・・同一ネットワーク内のパケットを
  全て受信して読み込むモード。
  公共のネットワークなどで行うのはクラッキング行為とみなされるので注意

③ツールバーから選択する
 ツールバーの「キャプチャオプション」を選択すると②と同じウィンドウが開く。

④プロトコルでフィルターを掛ける
 キャプチャを開始すると、選択したインターフェース上を流れる全ての通信が延々と表示・更新され
 続ける。
 キャプチャしたいプロトコルが決まっている場合、「表示フィルター」にプロトコル名を入力して、
 フィルターを有効化する。

  • キャプチャを停止する
    image
    ①ツールバーの「パケットキャプチャを停止します」を選択すると、パケットのキャプチャを停止する。
    キャプチャしている限り画面は常に更新し続けるため、必要なデータがとれたらキャプチャを停止して
    からパケット解析をすると良い。

  • キャプチャの読み取り方
    image

①【No.】
 キャプチャされた順番。No.の値が大きいほど最新のパケット情報を表す。

②【Time】
 Wiresharkでキャプチャを開始してから経過した時間を表す。

③【Source】
 通信の送信元情報。MACアドレスだったり、IPアドレスだったりする。
 ※表示されるMACアドレスは、メニューバーから「表示」→「名前解決」の
 「物理アドレスを解決」にチェックが入っていると、ベンダーコード(MACアドレス上位の6桁)を
 文字列に変換してくれる。
 例としてはApple_xx:xx:xxやBuffalo_xx:xx:xxといった感じ。

④【Destination】
 通信の宛先情報。③と同じくMACアドレスやIPアドレスが表示される。
 ブロードキャスト通信だった場合、「名前解決」機能でBroadcast表記される。

⑤【Protocol】
 その通信で扱っている通信プロトコルを表示する。

⑥【Length】
 その通信のフレーム長を表示する。単位は[byte]

⑦【Info】
 通信内容に関するインフォメーション。
 例)ICMPのエコー要求、HTTPのGETメソッド

⑧【パケット詳細ペイン】
 通信の詳細情報を表示する。
 この図だと、上から順にEthernetフレーム、Ethernetヘッダ、ARPヘッダを表示している。
 各項目の左側にある「>」マークをクリックすると、そのフレーム・ヘッダ情報を
 詳しく見ることができる。

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Nata

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