ふとYarnのコントリビュートの説明ページを見たところ、OSS貢献するための情報が親切に書かれていて非常に良いなと思ったため紹介してみます。実際のページは下記になります。ちなみにYarnというのはNode.jsのパッケージマネージャです。
そもそもコントリビュートとは何かというと、YarnのようなオープンソースはGitHub上のリポジトリとして公開されており、誰でも開発に参加することができるようになっています。そのようにしてOSS開発に貢献することをコントリビュートといいます。
自分のコミットが承認されてリポジトリに取り込まれると、そのプロジェクトのContributorになることができ、IssuesやPull requestsの自分の書き込みにもContributorのマークが付くようになります。
各オープンソースのプロジェクトにはだいたいコントリビュートの説明が書かれています。
というのも、誰かが適当なコーディングスタイルでぐちゃぐちゃなプログラムを書いてきたり、誰も必要としていない機能のプルリクエストを勝手に送ってきても管理者含めてみんなが困ってしまいますので、そのあたりの手順やルールなどがまとめられています。
小さなプロジェクトなどだと「自由に送ってね!」とかのものもありますが、大きなプロジェクトだと結構細かい手順等を書いてくれていたりしてくれています。
そんな中Yarnの説明ページを見てみると、他とは違って親切に作られていることに気付きました。
いくつか、最初に取り組むのに適したリンクを簡単に紹介しておきます。
ということで実際のIssuesにリンクが貼られています。下記のようなリンクがあります。
これがすごく良いなと思いました。公式としてはじめて取り組むのはこれが良さそう、というのを指定してくれているので、「ほんとにこのあたりは進めてみても良いのだろうか…」という事を悩まずにすむためそれだけでも貢献しやすさが全然違ってくると思います。最初ってこういうところでドキドキするだけで結構消耗してしまったりしますので…。
さすが規模の大きいプロジェクトだからかもしれませんが、日本語というか多言語で書かれていることは個人的にあまり見たことがなかったため、よくよく考えたら親切なのでは、と思いました。
そもそもだいたいこういう説明がMarkdownでGit管理されているだけだったりすることが多いので英語で書かれていることがほとんどかなと思います。(とはいえ決まりきったことが書かれているだけなので英語でも特に不便はないのですが)
下記のようなものが書かれています。
実際の実行方法は他のOSSでもだいたい書かれていますし、PRを送る方法も調べればいくらでも出てくるのですが、実際に本家が書いてくれていることの安心感はやはり大きいと思います。
多くの人が利用し参加するプロジェクトだからかもしれませんが、行動規範までがしっかり書かれているのは珍しいような気がしました。いわゆるネットマナーと言うか、古い言葉で言うとネチケットみたいなものでしょうか。
逆にこういうのが書かれていることで、OSSの世界にもやばい人たちが結構いるのかな…という想像も膨らみます。
恐る恐るコントリビュートをはじめる人からすると、相手がまともな人なのかおかしな人なのか、特に国という枠を超えた場合には判断しづらいと思いますので、何かひどいことを言われても「世の中こういうものなのかな…。自分が悪かったんだろうな…」と不必要に自分をせめて貢献をやめてしまう人などもいるのではないかと思います。そういうのは非常にもったいないですし、少しでもそういうことが減る要因になるのであればすごく良いことかなと感じます。
OSSへの貢献に興味のある人は、こういう貢献の方法が分かりやすいプロジェクトからはじめてみるのも手かもしれません。ぜひちょうどやりやすいものを探してチャレンジしてみましょう。たまたま今回見つけたのがYarnだったというだけで、他にも分かりやすいものがありそうな気はします。
他にも翻訳へのコミットやちょっとしたタイポの修正、コードではなくIssuesへの書き込みでの貢献等、とりあえずできるところからはじめてみる、という方法もありそうです。
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