それより写像

「　疑似コードで説明しよう☆　日付を出したいとするぜ☆」

Test:

Print Today

Output:

2019-09-16

「　プログラムを　Test:、 Output:　に分けて書くのは　お父んの流行りか☆？」

「　プログラムの親は数学で、数学がやる式の計算というのは写像なんで、写像を覚えろだぜ☆」

「　これを疑似コードで　当てはめると……☆」

「　でも　みんな　だから何？　って言って　飽きるのよ。
数学は　もっと難しくて　理解しがたくて　複雑で　摩訶不思議で　掛け軸に飾るような精神論であってほしいのよ。
手に届かないものであってくれれば　今のままの自分で居られるから」

「　現実より数学が難しかったら　誰が数学を使うんだぜ☆　現実を使うに決まってんだろ☆」

「　じゃあ次は　年は要らないとしよう☆　月日だけ欲しくて、月／日 みたいに出したいとしよう☆」

Test:

$text <= Format "MM/DD" $(Today)
Print $today

Output:

09/16

「　コマンド・シンタックスだな☆」

「　これを疑似コードで　当てはめると……☆」

「　Formatが２変数関数　なのに比べ、　Printは１変数関数☆　それだけの違い☆
$text は分かりやすく説明するためだけに置いている　中間変数だぜ☆」

「　例えば 次のように $text を省く式も考えられるぜ☆」

Test:

Print $(Format "MM/DD" $(Today))

Output:

09/16

「　ただし　これは　書き方を省いただけで、ステップは省けていない☆　どちらも同じだぜ☆」

「　今日の日記を書くのに　１日かかっていたら　日記は半分しか書けないからな☆
書き方を省くことは　数学の本質だぜ☆」

「　ただ、プログラムを　コマンド・シンタックスで書くことは稀だぜ☆　だいたい次のような感じになる☆」

Test:

Print( Format( "MM/DD",  Today() ) )

Output:

09/16

「　ファンクション・シンタックスだな☆」

「　丸かっこと　カンマが増えて　目がチカチカするんだけど」

「　じゃあ　次のように書ければどうだろうか☆？」

Test:

Today.Format("MM/DD").Print()

Output:

09/16

「　ドット・シンタックスだな☆」

「　すっきりしたけど、なんで書き方には　いろんな種類があるの？」

「　最初は　べつにシンプルでなければいけないほど　今の自分に困っていなかったが、
だんだん　困ってきて　シンプルを目指し始めたんだろ☆」

「　↑ 出口、終値、戻り値、呼び方はいろいろだが　出口が複数個あるのもある☆
これらは　Tuple（タプル）と呼ばれているのを見かけるぜ☆」

「　タプル自体は　ただの 名前なしリスト だけどな☆」

「　↑ プログラム言語によって　使える機能、使えない機能　がマチマチなので、
プログラムを勉強するとは　何なのか、については　誰かが音頭を取れるようなものでも　ないと思う☆」

「　数学をやればいいのよ。算数でも　高校数学でも　大学数学でもなく、数学」

「　↑ 写像が　本当に便利になるのは　Map（マップ）　からだぜ……、というか、
写像を英語で言うと　Mapping（マッピング）☆」

「　だが　この話は　またヒマなときにする☆」

「　お父んは　初心者を叩いて回るスタイルだな☆」

「　いや、今のうちに　やってしまおう☆」

「　↑こんな形の　Map　があれば……☆」

「　↑結果も　こんな感じになったり、都合により　そうでなかったりする☆
詳しくは　ドキュメント・コメントに　だいたい書いてあるだろう☆」

「　プログラム言語は　数学を元ネタ　にして　用語を借りてくるから、数学やった方が早い☆」

「　で、ここで　要素　の個数は　可変　にしておく☆
このマップは　入り口が５個、出口が５個　固定です、みたいなマップは　使いづらいからな☆」

「　こんな　要素の個数が多いマップ、もう　絵図にできないわね」

「　できる☆」

「　↑こう描く☆」

「　どっかで見た図なんだけど！」

「　まとまり を扱う　Map　を考えればいい☆
というか、　まとまりを扱うのが　Map、　写像　だぜ☆
このとき　数学の集合論では まとまりのことを Sets（集合）というが、プログラム言語では　Collection （コレクション）と呼ぶ例がよくある☆」

「　C言語などの　プログラム言語では、この Map に当たる部分を　function（関数）　と呼んでいる☆
Map じゃないから 関数と呼ぶので合ってるんだが、 そのうち Map を使いたくなるんだぜ☆」

「　Domain（ドメイン）に当たる部分は　Parameter（引数） ☆
Domain じゃないから パラメーターと呼ぶので合ってるんだが、そのうち Domain を使いたくなるんだぜ☆」

「　Codomain（コドメイン）に当たる部分は　Return（戻り値） と呼ぶ☆
Codomain じゃないから戻り値と呼ぶので合ってるんだが、そのうち Codomain を使いたくなるんだぜ☆」

「　昔のプログラムは　１ステップ　ずつ書きたがる文法をしてるよな☆　ループ文書いたり。
Python　だとむしろ map を使え、みたいな感じだぜ☆」

「　機械がどう動いているか　人間が判断して　書いていくのが　機械寄りのプログラムだからな☆
人間寄りのプログラムがあっていいし、機械学習世代では　人間寄りのプログラムの書き方も必須だぜ☆」

「　だが　この話は　またヒマなときにする☆」

ジェネリクス、ポリモーフィズム

「　昔のシンプルと　今のシンプルは違う☆　例えば☆」

Test:

$apple as char = 0
Print $($apple + 1)

$banana as short = 127
Print $($banana + 1)

$cherry as int = 32767
Print $($cherry + 1)

$daikon as long = 2147483647
Print $($daikon + 1)

Output:

1
128
32768
2147483648

「　昔は変域を気にした☆
127に 1 を足したら -128 になってしまうかもしれないし、エラーで落ちるかもしれない☆
だから　C言語には　数が４種類あった☆」

「　全部 long にしたらダメなのか☆？」

「　メインメモリが 32MB（メガバイト） の時代とかあった☆
現代は　メインメモリが　16GB（ギガバイト）　とかだろ☆
つまり　省スペース　でどれだけ何ができるか、という時代があったんだぜ☆　型とはメモリの使い方だった☆」

「　だから例えば☆」

Test:

$a as char = 2
$b as char = 3
Print $(MaxChar $a $b)

$a as short = 2
$b as short = 3
Print $(MaxShort $a $b)

$a as int = 2
$b as int = 3
Print $(MaxInt $a $b)

$a as long = 2
$b as long = 3
Print $(MaxLong $a $b)

Output:

3
3
3
3

「　最大値の方を選ぶ関数 Max も、型に合わせて MaxChar、 MaxShort、 MaxInt、 MaxLong　が用意されていた時代が
短いながらも歴史上に存在した☆」

「　char 型と short 型を比較したいときはどうすんの？」

Test:

$a as char = 2
$b as short = 3
Print $(MaxChar (short)$a $b)

Output:

3

「　いったん char を でかい方の short 型に 格上げしてから比較する☆
これを　型キャスト　と呼んだ☆
Python では　こんなの見かけることもないだろ☆」

「　Rust では見かけるよな☆」

「　Rust 使いは型に合わせて Max 型を何個も用意しているの？」

「　そんなことはしない☆」

「　しかし　こんな話は　インプリメント　の話しであって　プログラミング　の話しではないことに
注意してもらいたい☆
つまり、コーディングマン、 コーダー 寄りの話しなんだぜ☆」

「　プログラミング　の話しなのか、 コーディング の話しなのかは　まず区別しろだぜ☆」

「　お父んは　コーダー寄り　だけどな☆」

「　プログラミング　を基礎教養にして　 型キャスト　なんか知ってるやつが出てきても
他の分野に応用が利かないだろ☆」

「　Visual Basic 2003 を覚えたら　もう Python 3 とか JavaScript ES6 とか覚えたくないのは人情よね。
プログラミングを　基礎教養にするって　何なのかしら？
覚える必要のある　１つのプログラム言語　だけ　教えてくれればいいの」

「　喜べ、フロントエンド、バックエンド、オフィスソフト、ゲーム、人工知能、組み込み、 それぞれ１個ずつ 覚えろだぜ☆」

「　やだ！」

＜書きかけ＞