2019-06-20に投稿

チーム開発をやってみた気づきと反省

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かれこれ何年も個人開発に打ち込んでいるわけですが、個人でなくてチームでやっていた時期も結構ありました。最初にプロダクトをリリースしていた頃、エンジニアでもなかったので、結果的にさまざまな立場でプロダクト開発に関わっていることになります。

今は個人で開発をしていることに落ち着いているのですが、機会があればまた誰かと何かを作ってみたい!と思っていますし、自分の主要なプロダクトが市場の波に乗ってきたら会社化して体勢を整えていくことも視野に入れています。

サービスの開発に関わる人を増やすって、会社で言えば採用なわけですが、売上も出ていない個人開発だとなかなか人を採用するまでの余裕って生まれないんですよね。僕も以前、受託で稼いだお金でプロダクトのマーケティングや、一部の開発を友人などに外注したこともあるのですが、やっぱり上手くいくかどうか分からないプロダクトで何十万円とかコストがかかってくるのは、精神的にも経済的にも好ましくないです。

それでも、誰かと一緒にやるのであれば、レベニューシェアみたいなやり方があります。株式に似ていて、売上が出たり、売却できた時に報酬を山分けしようぜ!というやつです。お互い負担なくスタートできるので、より良いやり方ではあるものの、大抵のプロダクトは途中で上手くいかなかったりするので、その時が辛いです。

だいたい、最初は開発者が労力をかけてサービスを作り始めるので、実際に出して上手くいかなかったら、開発者の方がコストが多大で終わってしまうのが多いのです。僕は、どちらの立ち位置でも関わったことがあるので、両方の辛みが分かります。頑張って開発してくれたけど振るわず、サービスを広められなかった自責もあれば、頑張って開発してるけど、この人は何をしてくれるんだろう・・と思ったことも正直あります。

僕が関わったことのあるチーム開発での経験と、反省。それから、結局どういうやり方がいいのかなということを書いていきたいと思います。

チーム開発での経験

AI系サービス

学生時代に、10才年上のデザイナーさんと、さらに10才年上のエンジニアさんと、3人でプロダクトを開発することになりました。まず、それだけバラバラの世代がどこで知り合ったかといえば、確か何かのワークショップ?アイデアソン?みたいなので同じグループでした。その時に出したアイデアをイベント後も一緒にやろうということになりました。

アイデアは、ボットの質問に答えながら自分の分身のようなAIを育てていくものだったのですが、毎月ミーティングや、開発を進めながら半年くらいやっていたと思います。僕はプロダクトそのものを作ることに関しては何もできなかったので、ユーザーとなりうる人のヒアリングや、サービスを広めるための施策を考えたりしてました。

結局、チームは風化していきました。イベントで出会ったということもあって、多少関心の接点はあったものの、お互いの生活風景がまったく異なっていたので、何も分かり合えませんでした。でも、この時、初めてプロダクトを作るということを経験して、しかも組んだ2人が業界に長い方だったので、色々と1から教えてもらったのはラッキーでした!チーム開発では、誰かの仕事っぷりを直に感じることができるので、自分よりスキルが高いという人と組んだ方が絶対良いなとその時思いました。

インターンシップメディア

アメリカに滞在している時に、語学学校が一緒だった友人と、シリコンバレーで働きたいけどその機会を見つけられない人向けに、現地の情報や、インターンできるスタートアップを紹介するインターンシップメディアを作りました。二人で記事を作ったり、取材をしたりするのはとても楽しかったです。しかし、やっていくうちに、自分はここに優先度を高く、比重を置いていたのに対して、相手がそうでなかったことで熱量の違いを感じて、あまり良くない別れかたをしてしまいました。その時は相手の気持ちを汲み取れず、一方的に自分のやる気を押しつけてしまったことに反省していて、今後チームでやる時は絶対に険悪な形で終わらないようにしようと決意しました。

共同創業

アメリカでルームシェアをしていた友人と一緒に、日本で会社を立ち上げました。一年以上寝食を共にしてきた仲だったので、この人とならどんな苦難も乗り越えていくと信じ、さまざまなプロダクトを一緒に立ち上げてきました。この時も彼がエンジニアで、僕はコードを書いていなかったので、彼がコードを書いている間に集客用のオウンドメディアを作ったりと、少しでもプラスになることを探していて頑張っていました。

結果、売上も見えないまま、余裕がない中でのスタートアップで関係も険悪になり、最終的に相手が会社を去りました。プライベートでは仲良くなれても、ビジネスでも良好で進められるとはまた別なんだなと思いました。会社を去った後も、彼とは連絡を取り合っていますし、飲みにいったりもしてます。一緒にプロダクトを作った仲間って、例え失敗しても、その期間一緒に夢を追った仲間なわけですから、最高ですよね。

Twitterカード系サービス

前回と結構時間が空いて、1年半以上ぶりにチーム開発をしたのが、Twitterカードを使ったミニアプリです。一緒にやることになった人とは、コワーキングスペースで出会いました。文字通り、意気投合して、出会ってから3週間とかでサービスリリースしてました。この時こそ、僕がメイン開発で、相手がマーケティングを担当してくれました。サービスはリリース初日からバズって、すごいアクセスがある中で夜通し通話と繋いで、バグを直したり、どういう動きをするのか話し合うのは良き思い出ですね。結構、マーケ、開発と役割をきっちり分けてしまったがゆえに、お互いがその役割に干渉しづらい空気になったのが良くなかったですね。

予定調整アプリ

Googleカレンダーとシンクして、予定調整ができるサービスを作りました。一緒に作った人とは、共通の友人経由で出会って、一緒に仕事するよりも、どちらかといえば飲み友達でした。ですが、彼の腕前と仕事での評判は予々聞いていたので、なんか一緒にできないかなとタイミングを伺っていました。そこで、サービスのアイデアを考えて、一緒にやらないかと提案してみました。作り始めてからは、僕がバックエンド、彼がフロントエンドでやる予定だったのですが、結局、開発で自分が足を引っ張ってしまい、両方彼が実装することになりました。その時は、本当に申し訳なかったですが、二人でファミレスオールして開発したのは、プロダクト開発をしてきた人生で選り取りにエキサイティングな思い出です。サービスは上手くいきませんでしたが、今でもサービスの相談に乗ってもらっています。やっぱり、自分が非開発のポジションで入ってしまうと、リリースまで手薄になるし、リリースしてからも上手くいかなかったら自責が半端ないので、もっと、MVPから一緒にやっていった方がいいかもしれませんね。

チーム開発に対する見解

結果、一緒にプロダクト開発をしてくれた人たちにはすごく感謝しています。プロダクト開発にはビジネスのエッセンスが込められていて、他の人がどのような想いやモチベーションでやるのかから、自分には思いつかないマーケティング的視点まで、なかなか学ぶ点がたくさんあるのです!

もちろん、そういう意味では誰と組むかが大事だったりもするのですが。結論的に、個人開発なら失敗も成功も全部自分のものになるわけですが、チーム開発だと失敗しても成功しても、その人と組んだことで得られるものがあると判断できた場合にのみやってみるのが良いんじゃないかなと思います!

あとは持分ですよね、どういう条件でやるのかは最初のうちからちゃんと(できれば契約も混みで)決めておくのが良いと思います。必ずしも、均等が良いわけではないですし。でも、この人とビジネスやってみると面白そうだなって人に気軽に、なんかやりましょ!って声かけてみればよいと思います。

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