2021-06-03に更新

サーバ入門1 仮想化の基礎知識

サーバの仮想化

・・・物理的なサーバに仮想化ソフトウェアを導入し、事実上のサーバを小分けにしてユーザに提供することで物理サーバのリソースを有効活用すること。

仮想化ソフトウェア(Virtual Machine Softwares)

・・・コンピュータアーキテクチャの「CPU」や「マザーボード」などのハードウェアを再現する(仮想ハードウェア)、いわゆるエミュレーター。いくつか種類がある。

仮想ホストorホスト

・・・仮想マシンを動かすために実用なハードウェアリソースや管理機能を提供する「仮想ソフトウェア」を動かすコンピュータのこと。

仮想マシンorゲスト

・・・ソフトウェアで再現されたハードウェア、コンピュータアーキテクチャ用のOSやソフトウェアが、物理コンピュータと同じように動く。

仮想化のメリット

  1. リソース(CPUやメモリ)が有効活用できる。
  2. 省コストを実現できる
  3. ビジネス(システム開発)のスピードが向上
  4. スナップショットが利用可能
    ※スナップショットとは、現在の仮想マシーンの状態を丸ごと保存できるツールのこと。

仮想化のデメリット

  1. 性能が劣化する
  2. 仮想ホスト障害時の影響が大きい
    ※仮想ホスト1台で、複数の「仮想マシン」を動かしているときに、仮想ホストが障害で停止すると、当然仮想マシン全台が停止し、仮想マシンが提供していたサービスがすべて停止になる。なので、重要かつ、止められないシステムを提供する場合は、仮想ホストを複数用意して、冗長化させた構成にする。

仮想マシン作成に使われている技術の種類

ホストOS型

・Windows10などの既存のOS上にインストールした仮想化ソフトウェアが、仮想ハードウェアを作成する。あとは、従来の物理コンピュータ同様に、OSインストール等を行い、アプリケーションの実行環境を構築して利用する。
・手軽に利用できる反面、仮想マシンが物理ハードウェアにアクセスするには、ホストのOSを経由する構造のため、性能が低下する。
<代表的な製品>
Oracle Virtual Box
・VMwave Player
・Parallels Desktop

ハイパーバイザ型

・物理ハードウェア上で直接、ハイパーバイザと呼ばれる仮想化ソフトウェアを動作させ、仮想ハードウェアを作成、物理ハードウェアにハイパーバイザ対応OSをインストールする必要がある。
・仮想マシンが物理ハードウェアにアクセスするのにホストのOSを経由しないので、ホストOS型と比較して仮想マシンの性能低下が抑えられ、高速化している。
<代表的な製品>
・VMwave Esxi
・Hyper-V、Xen(Xen Server)
・LinuxKVM

コンテナ型

・仮想マシンをエミュレーションしないのが特徴で、コンテナと呼ばれる。アプリケーションの実行環境を作成する。「仮想ハードウェア」と「ゲストOS」が不要のため、すぐに環境を構築でき、オーバーヘッドも少ないので、ハイパーバイザよりも高速。
<代表的な製品>
・Docker
・Windows Serverコンテナ

エミュレーション

・・・特定のコンピュータやOSに向けた開発されたプログラムを異なる環境のコンピュータで使うこと。

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