2020-12-18に更新

ネットワーク基礎

ネットワーク基礎

ネットワークについて学習していく中で、「なんとなく」「そうゆうもの」として覚えて来た知識が多かった為、人へ伝えられるようにまとめを作ることとする。

通信ポートの種類

ネットワークポートの規格MDI/MDI-Xについて
- MDI  
端末(ルータ、PC)の接続ポート
1,2番ピンで送信
3,6番ピンで受信

  • MDI-X 
    集線装置(スイッチ、リピーターハブ)の接続ポート
    1,2番pinで受信
    3,6番pinで送信

  • クロス結線について
    RJ45端子の線は全部で8pin
    1番⇔3番
    2番⇔6番
    をそれぞれ入れ替える(現場だと"りゃんこ"、”てれこ”とか言う)
    と、同じポート同士で通信できる。

IPアドレス

  • IPアドレスについて
    ネットワークの住所情報のこと
    通信先を指定する為に、各端末やネットワークに振られる値。

IPアドレスの種類

IPアドレスには2つのバージョンがある
- IPv4
2^32=約43億個のアドレスがある
2進数で8ビットずつ区切り、4オクテットのフィールドがある
10進数で表記する

  • IPv6
    2^128=約340澗(カン)個のアドレスがある
    2進数で16ビットずつ区切り、8オクテットのフィールドがある
    16進数で表記する

■URLについて

  • URLとは
    URLは、端末に割り振られたIPアドレスを人間が認識しやすい形に表記した住所情報。

https://www.example.co.jp.
スキーム ホスト名 ドメイン名
- スキーム :通信方式を指定する部分
- ホスト名 :端末名
- ドメイン名:端末の所属するネットワーク(地域、団体等)を識別する為の住所情報

  • DNS(domain name system)とは
    URLとIPアドレスの紐づけを行ってくれる仕組みのこと。
    GoogleのWebサーバのIPアドレスを知らなくても、URL窓で「https://www.google.com/」とすれば、検索エンジンが表示されるのはDNSのおかげ。
    このURL⇔IPアドレスの変換を「名前解決」という。

    • 名前解決の流れ
      ①クライアントからDNSサーバへWebサイトのIPを問い合わせる
      ②DNSサーバが答えを知っていれば、クライアントへ返答。
      知らない場合は、問い合わせ先のDNSサーバが下位のDNSサーバへ問い合わせる。
      ③IPアドレスを知っているDNSサーバが見つかるまで②を繰り返す

    ■実機演習

    WANポートFastEthernet0と、GigabitEthernet8にパソコンを繋いぎ、PCの設定でデフォルトゲートウェイを設定。
    それぞれのパソコンからpingが通る事を確認した。

  • 実機情報
     Cisco 800 Series (891F)

    • ポート名
interface FastEthernet0
interface GigabitEhternet8
  • 演習手順

    1. ルータのWANポートに、IPアドレスを設定する
      FastEthernet0 = 192.168.1.254/24
      GigabitEthernet8 = 192.168.10.254/24
      をそれぞれ割り振る
    #FastEthernet0の設定
    Router(config) # interface FastEthernet0
    Router(config-if) # ip address 192.168.1.254 255.255.255.0
    Router(config-if) # no shutdown
    Router(config-if) # exit
    #GigabitEthernet8の設定
    Router(config) # interface GigabitEthernet8
    Router(config-if) # ip address 192.168.10.254 255.255.255.0
    Router(config-if) # no shutdown
    Router(config-if) # exit
    
    1. 二人一組となって、それぞれパソコンに固定のIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイを割り振る。
      ルーティングのテストなので、それぞれ異なるネットワークアドレスを設定する。
      (例)
      Aさん
      IPアドレス 192.168.1.2
      サブネットマスク 255.255.255.0
      デフォルトゲートウェイ 192.168.1.254

      Bさん
      IPアドレス 192.168.10.100
      サブネットマスク 255.255.255.0
      デフォルトゲートウェイ 192.168.10.254

    2. AさんはFastEthernet0にパソコンを繋ぎ、BさんはGigabitEthernet8にパソコンを繋ぐ

    3. 互いのPCでコマンドプロンプトを開き、pingを確認する

      #Aさんの場合
      ping 192.168.10.100
      
    ■なぜ繋がるのか?

    今回ルータにはWANポートにIPアドレスを設定しただけだが、
    FastEthernet0とGigabitEthernet8間のルーティングが行われた。
    なぜこれだけの設定で繋がるのか?それは、WANポートに繋いだのが端末だった為。
    ルータは直接接続されている機器・ネットワーク同士の通信は、
    特に設定を追加しなくともルーティングしてくれる。

■コンフィグ情報の保存と削除

・Ciscoのrunning-configとstartup-configについて
Ciscoのネットワーク機器(物によるが)では、コンフィグ情報を編集しても、それは一時的な編集に過ぎない。
電源を抜き差しすると、設定が消えてしまう。
これは、編集したコマンドの保存・実行先が揮発性メモリ(いわゆるRAM)である為。
そのため、不揮発性メモリ(NVRAM)に設定を書き込む必要がある。

startup-configにrunning-configをコピーするコマンドは下記になる。

Router# copy running-config startup-config

NVRAM(スタートアップコンフィグの保存先、不揮発性メモリ)をクリアするコマンド。

Router# erase startup-config
おまけ

もし、スイッチでVLANを構成している場合は、VLANのテーブルも削除すると、完全初期化できる。
以下、Ciscoスイッチの初期化手順。

Switch# erase startup-config
Switch# delete flash:vlan.dat
Switch# reload
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Nata

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