2021-05-10に投稿

ネットワーク基礎4章(ルーティング/スイッチング入門) まとめ その2

RIP入門

RIP

・・・経由するルータの数が、1番少ない経路を最適経路とすること。

RIPの設定方法

Router(config)# router rip  【RIPの有効化】

※ルータによっては、ripの後にコマンドが必要な場合がある。

Router(config-router)#network <network address> 【RIPの情報として、広報するネットワークを指定】

※IPアドレスのホスト部、ネットワークアドレスにすることを忘れない。ホスト部を0にすること。(ネットワークアドレスとは、1番最初のアドレス)

RIPの仕組み

30秒に1回、経路情報を隣のルータに送っている。
「C:」は直接接続している経路情報を表す。
「R:」はRIPで得た経路情報を表している。
※ルーティングテーブルで確認できる。
ルータが多ければ多いほど、全体に共有する時間が多くなるので、RIPは大規模なネットワークには向いていない。
RIPでは蓄えられた情報のうち16個前の情報は使えなくなるという特徴がある。

不連続サブネット問題

・・・同一のクラスフルネットワークにおいて、複数のサブネットがクラスフル境界を挟んで存在している状態。

アドレスクラス

・・・IPアドレスを5つのグループに分類したもの。
※最初の4ビット分を見れば、どのクラスかわかる。

クラスA 0.0.0.0~127.255.255.255

※クラスフルネットワークのネットワーク部は8ビット

クラスB 128.0.0.0~191.255.255.255

※クラスフルネットワークのネットワーク部は16ビット

クラスC 192.0.0.0~223.255.255.255

※クラスフルネットワークのネットワーク部は32ビット

クラスD 224.0.0.0~239.255.255.255〈マルチキャスト用〉

クラスE 240.0.0.0~255.255.255.255〈研究・実験用〉

クラスフルネットワーク

・・・各クラスのビット数の大きさのネットワークのこと

クラスフル境界

・・・異なるネットワーク同士がつながっている部分のことをクラスフル境界と呼ぶ

サブネット

・・・クラスフルネットワークに対して、サブネットマスクを使って小さく分けたもの

RIPv1とRIPv2

RIPv1 RIPv2
方式 ディスタンスベクタ ディスタンスベクタ
メトリック ホップ数(最大15) ホップ数(最大15)
ルート情報の通知 ブロードキャスト(255.255.255.255) マルチキャスト(224.0.0.9)
種別 クラスフル クラスレス
VLSMのサポート ×
手動経路集約のサポート ×(自動集約のみ) 〇(自動集約の無効化 可)

※VLSMとはVariavlw Length Subnet Mask(可変長サブネットマスク)の略称

RIPv1の問題点
サブネットが扱えない
勝手に自動集約されてしまう

サブネットマスクが扱えないものをクラスフルプロトコル
サブネットマスクが扱えて様々なネットワークが扱えるものをクラスレスプロトコル

異なったクラスのネットワークを結ぶためにはRIPをv1からv2に変更する必要がある

経路の自動集約

・・・クラスフルネットワークの境界で自動的に行われる経路集約のことで、クラスAは「/8」、クラスBは「/16」、クラスCは「/32」の大きさのネットワークとしてまとめて経路情報が通知される。
デフォルトでは、自動集約が有効になっているので、1つにまとめられてしまう。
よって、異なるクラスのネットワークを結ぶためには
RIPv2を使う設定
自動集約の無効化 に変更する設定が必要になる。

RIPv1からRIPv2への変更方法

現在の設定に加えて
RT1(config-router)#version 2
上記のコマンドによってRIPv2を使用できるようになる。

自動集約の無効化

RT1(config-router)#no auto-summary
※すべてのルータに設定することを忘れない
上記のコマンドによって自動集約を無効化することができる。
※RIPの場合、240秒間たたないと、前回の情報が消えない仕組みとなっている。

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