ソーシャルゲームのハンドル名を変更して、ローマ字にしようと思い立ちました。
実はそのハンドル名には、『づ』が含まれています。
『づ』というのは迷いものでして、ローマ字では複数の書き方があります。
当初、パソコンにおける『づ』の入力は『DU』なので、素直に『DU』にしようと思ってました。
しかしながら、いろいろと調べてみたところ、『ZU』が使われることのほうが多いようです。
「それは何故なのか?」気になったので調べてみました。
沼津市のホームページに、今回の疑問に答える質問と回答があります。
声の内容: 沼津市のローマ字表記は「NUMAZU」ではなく「NUMADU」になるのではないでしょうか。
回答内容: 「ぬまづ」のローマ字表記についてのお尋ねですが、現在、我が国で使用されているヘボン式を基礎としたローマ字では、「づ」は「ず」とともに「ZU」と表記されています。このため、「ぬまづ」のローマ字表記は「NUMAZU」となっています。
https://www.city.numazu.shizuoka.jp/opinion/koe/sonota/sonota_003.htm より
回答内容を要約すると、ヘボン式を採用したため『ZU』と表記されたとのことです。
『づ』の表記はローマ字の方式によって異なり、大きく分けて『ZU』と『DU』のパターンがあります。
パソコンでは『ZU』と入力すると『ず』になってしまうため、私は『DU』とタイプします。
元をたどると、これはどうやら日本式のようです。
ただローマ字の記法で言えば、知名度がもっとも高いのはヘボン式ではないでしょうか?
これは沼津市が『NUMAZU』となっていたり、宝塚歌劇団のホームページで『TAKARAZUKA』と表記されていることからも分かります。
ただ、『ず』が『ZU』になっていたとして、それがヘボン式であるとは限りません。
訓令式の可能性も残されています。
そこで、兵庫県宝塚市の事例を見てます。
兵庫県宝塚市のホームページを見る限り、公文書では訓令式が採用されているとのことです。
最近、宝塚市の仮名表記は「たからづか」と書くのに、ローマ字表記では「TAKARAZUKA」と書くのは何故か、との質問をいただきます。
〜中略〜
国語のローマ字表記には、概ね、ヘボン式、日本式、訓令式の3種類がありますが、だ行の「づ」について、ヘボン式と訓令式は「ZU」、日本式では「DU」と表記することになっています。
このうち、訓令式については、昭和5年(1930年)に臨時ローマ字調査会が日本式とヘボン式を折衷して制定し、昭和12年(1937年)に内閣訓令として発表したものですが、戦後の混乱期を経て、昭和29年(1954年)に内閣告示第1号「ローマ字のつづり方」により、公用文の表記として採用されました。「TAKARAZUKA」の表記は、この第1表に基づくものです。
この告示によりますと、ざ行の「ず」と、だ行の「づ」を区分せずに、原則として「ZU」と表記することになっています。http://www.city.takarazuka.hyogo.jp/s/faq/5000002/5000013/5000086/5000727.html より
『づ』を『DU』と入力するわけですから、パソコンのローマ字入力では日本式が採用されているのかと思いました。
これは調べてみた結果、JIS X 4063:2000」という規格にたどり着きます。
JIS規格のJIS X 406rr3:2000(仮名漢字変換システムのための英字キー入力から仮名への変換方式)によって日本語のローマ字入力が標準化されていたが、規格自体は2010年1月20日に廃止された。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ローマ字入力 より
なんとパソコンのローマ字入力における「JIS X 4063:2000」という統一規格は、2010年で廃止されておりました。
その後も調べてはみたのですが、現時点(2020年)で統一的な規格はなさそうです。
パソコンのローマ字入力で、統一的な規格がないのは驚きました。
最終的にハンドル名の『づ』を、『ZU』にするか『DU』にするかは、まだ決めかねているのですが。エンジニア気質で『ず』と『づ』は明確に区別したいという気持ちがあるため、現状は『DU』にしようと考えてます。
ただし公文書では訓令式が採用されているようですので、迷ったときは訓令式を採用するのが良さそうという結論にいたりました。
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