tag:crieit.net,2005:https://crieit.net/tags/%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88/feed 「ガジェット」の記事 - Crieit Crieitでタグ「ガジェット」に投稿された最近の記事 2023-06-28T01:34:29+09:00 https://crieit.net/tags/%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88/feed tag:crieit.net,2005:PublicArticle/18494 2023-06-28T01:34:29+09:00 2023-06-28T01:34:29+09:00 https://crieit.net/posts/SIKAI-CASE 超コスパ左手デバイス SIKAI CASE を安全に設定する <p>世の中には、「片手キーボード」とか「左手デバイス」と呼ばれるデバイスが存在する。</p> <p>ペンを使ったお絵かきや、マウス中心の作業を行う際に使われるデバイスで、必要なショートカットキーなどを登録しておくことで、複雑な操作を簡略化して入力を行えるものだ。</p> <p>こういった商品は、世の中にいろいろあるのだが、有名な商品はまぁ高い。</p> <p>自分で好きなようにショートカットキーを登録できる汎用的なものだと、2万3万は余裕で飛ぶようなものばかりだ。</p> <p>こういったジャンルには、いわゆる中華デバイスなどとも呼ばれる、機能を割り切った安価なデバイスが売られていることが多く、この「左手デバイス」も例外ではない。</p> <p>そんな、中華左手デバイスの中で、デバイスとしては比較的評判が悪くない <a target="_blank" rel="nofollow noopener" href="https://amzn.to/3ONzcTM">SIKAI CASE 片手キーボード</a> を、少し安全に使う方法について、少し考えてみようと思う。</p> <p><a target="_blank" rel="nofollow noopener" href="https://amzn.to/3ONzcTM"><img src="https://aquasoftware.net/blog/wp-content/uploads/2023/06/left-hand-device-SIKAI-CASE-00-1024x760.jpg" alt="" /></a></p> <p>なお、この製品自体がどんなものなのかは、ここらへんの解説動画あたりが参考になるので、そちらをどうぞ。<br /> (私自身も、この動画を見て買った)</p> <div class="iframe-wrapper"><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/2ghCYdc171s" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" allowfullscreen></iframe></div> <h2 id="「安全に使う」とは?"><a href="#%E3%80%8C%E5%AE%89%E5%85%A8%E3%81%AB%E4%BD%BF%E3%81%86%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F">「安全に使う」とは?</a></h2> <p>この SIKAI CASE の片手キーボードの難点として挙げられるポイントの筆頭が、「設定ツール」に関するものだ。</p> <p>まず、 UI あまりよろしくなく、だいぶ使いにくい。</p> <p>そして、一番の難点は <strong>得体の知れない Google ドライブから、設定ツールをダウンロードさせる</strong> ところだろう。<br /> 正直、こんな怪しいツールをメインのマシンで動かしたくはない。</p> <p>「設定ツールすら信用できないのに、問題の片手デバイスを USB で繋ぐ事を許容するのは、矛盾してるのでは?」と思われるかもしれない。</p> <p>しかし、だ。</p> <p>設定ツールで書き込まれた設定内容は、片手デバイス内部に保存され、他の Windows や Androidb, macOS でも使える仕組みになっている。<br /> このとき、汎用 HID デバイス(一般的なマウスやキーボード)として振る舞い、ドライバーも OS 組み込みのものが使われる。</p> <p>そのため、仮にデバイス側に悪意があっても、過電流でPCを物理的にぶっ壊すか、入力されたキーでなんかするくらいしかできず、現実的にはあまり大きなリスクにはならないと考えられる。</p> <p>つまり、なんとかキー割り当ての設定さえしてしまえれば、値段のわりに安全 <sup id="fnref:1"><a href="#fn:1" class="footnote-ref" role="doc-noteref">1</a></sup> に使えるのでは、というワケだ。</p> <h2 id="仮想マシンの中から設定"><a href="#%E4%BB%AE%E6%83%B3%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%8B%E3%82%89%E8%A8%AD%E5%AE%9A">仮想マシンの中から設定</a></h2> <p>さて、前項を話をまとめると、<br /> 『得体の知れない設定ツールによって「自分のPCの中身」を読み書きさせるのを避けたい』<br /> ということになる。</p> <p>そこで、自分の PC の中に分離された環境の仮想マシンを立て、その中でツールを動かしてしまえば、問題を解決できそうだ。</p> <p>ツールを逆コンパイルしてざっとの動作を見た感じ、 <a target="_blank" rel="nofollow noopener" href="https://www.nuget.org/packages/hidlibrary">hidlibrary</a> を使って、以下のような条件に一致する USB デバイスを探して、HID レポートを送りつけて設定を書き換えているようだ。</p> <ul> <li>Vendor ID: <code>0x1189</code> (Trisat Industrial Co., Ltd.)</li> <li>Product ID: <code>0x8890</code>, <code>0x8810</code>,<code>0x8830</code>-<code>0x8834</code>, <code>0x8840</code></li> <li><code>"mi_00"</code> や <code>"mi_01"</code> といったデバイスパスを持つ</li> </ul> <p>このため、仮想マシンゲストOSに USB デバイスをマウントしてしまえば、ゲストOS からキーの設定ができそうだ。</p> <p>ということで、 VirtualBox と Extension Pack を用いて、 USB デバイスのマウントを行い、ゲスト OS の中から設定する方法をとる。</p> <p>なお、 Windows 10/11 の Pro エディションなら、 Hyper-V と RemoteFX USB Redirect の組み合わせでも同じ事ができると思われる。</p> <h3 id="とりあえず VirtualBox に Windows を入れる"><a href="#%E3%81%A8%E3%82%8A%E3%81%82%E3%81%88%E3%81%9A+VirtualBox+%E3%81%AB+Windows+%E3%82%92%E5%85%A5%E3%82%8C%E3%82%8B">とりあえず VirtualBox に Windows を入れる</a></h3> <p>ここの手順はざっくりとだけ説明する。<br /> 詳しくは、 "VirtualBox Windows インストール" とかで検索してくれ。</p> <p>以下のファイルをそれぞれダウンロードし、</p> <ul> <li><a target="_blank" rel="nofollow noopener" href="https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads">VirtualBox</a></li> <li><a target="_blank" rel="nofollow noopener" href="https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads">VirtualBox Extension Pack</a></li> <li><a target="_blank" rel="nofollow noopener" href="https://www.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/evaluate-windows-11-enterprise">Windows 10 または 11 の評価版 の ISO</a></li> </ul> <p>VirtualBox をインストール & Extension Pack のインポートを実施する。</p> <p>VirtualBox を立ち上げて仮想マシンを新規作成し、 ISO に評価版のものを指定し、 Windows をインストールさせる。<br /> (評価版だと、 "Unattended Install" ができないので、手動でインストールウィザードを進めよう。)</p> <h3 id="仮想マシンのゲストに USB 機器をマウントして設定"><a href="#%E4%BB%AE%E6%83%B3%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%82%B2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%AB+USB+%E6%A9%9F%E5%99%A8%E3%82%92%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%97%E3%81%A6%E8%A8%AD%E5%AE%9A">仮想マシンのゲストに USB 機器をマウントして設定</a></h3> <p>仮想マシンのゲストOSのインストールが終わったら、ゲストOS内で設定ツールをダウンロードする。</p> <p>設定ツールを起動させても、以下のようにデバイスが未接続だと表示されるはずだ。</p> <p><a target="_blank" rel="nofollow noopener" href="https://aquasoftware.net/blog/wp-content/uploads/2023/06/left-hand-device-SIKAI-CASE-01.png"><img src="https://aquasoftware.net/blog/wp-content/uploads/2023/06/left-hand-device-SIKAI-CASE-01.png" alt="" /></a></p> <p>ゲストOS に USB デバイスをマウントするために、ホストPC側に左手デバイスを USB で接続し、VirtualBox の「デバイス」オプションから、 USB -> wch.cn などと書いてある(左手デバイスによって異なる)ベンダーID 1189 のデバイスを選択する。</p> <p><a target="_blank" rel="nofollow noopener" href="https://aquasoftware.net/blog/wp-content/uploads/2023/06/left-hand-device-SIKAI-CASE-02.png"><img src="https://aquasoftware.net/blog/wp-content/uploads/2023/06/left-hand-device-SIKAI-CASE-02.png" alt="" /></a></p> <p>すると、ゲスト側の設定ツールが反応し、接続状態に切り替わる。</p> <p><a target="_blank" rel="nofollow noopener" href="https://aquasoftware.net/blog/wp-content/uploads/2023/06/left-hand-device-SIKAI-CASE-03.png"><img src="https://aquasoftware.net/blog/wp-content/uploads/2023/06/left-hand-device-SIKAI-CASE-03.png" alt="" /></a></p> <p>この状態になれば、設定ツールによる書き込みが可能になる。</p> <p>設定するキーやジョグダイヤルを選択し、1キーずつ設定をダウンロードさせていこう。</p> <p>全て設定が終わったら、ゲストOSから USB のマウントを停止させる。</p> <p>ゲストOS 自体もシャットダウンさせてしまって良いだろう。</p> <h3 id="動作確認"><a href="#%E5%8B%95%E4%BD%9C%E7%A2%BA%E8%AA%8D">動作確認</a></h3> <p>ホスト PC から 左手デバイスを一旦取り外し、実際に使いたいマシンに改めて接続する。</p> <p>すると、先ほど設定した内容は片手デバイスの中に保存されているため、設定したとおりに機能するはずだ。</p> <h2 id="その他"><a href="#%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96">その他</a></h2> <p>説明としては以上だが、この SIKAI CASE 左手デバイスについて気になる点をいくつか。</p> <ul> <li>Bluetooth版 (無線版) には技適マークが無い <ul> <li>無線を使っているかにかかわらず、国内で通電させたら厳密には法律違反となるので注意</li> </ul></li> <li>レイヤー機能が Bluetooth版 (無線版) にしか存在しない <ul> <li>キーの組み合わせを3パターンも登録できるレイヤー機能が便利なのだが、Bluetooth版にしか存在しない</li> <li>レイヤー機能の無い有線版を買うか、電波法違反を承知で無線版を有線接続して使うか、の2択になる。</li> <li>もちろん、後者は違法なのでオススメしない。</li> </ul></li> </ul> <div class="footnotes" role="doc-endnotes"> <hr /> <ol> <li id="fn:1" role="doc-endnote"> <p>あくまで「値段の割に」であり、その安全性を保証しているわけではないので、使用は各自の自己責任で。 <a href="#fnref:1" class="footnote-backref" role="doc-backlink">↩︎</a></p> </li> </ol> </div> advanceboy tag:crieit.net,2005:PublicArticle/16349 2020-12-13T07:09:50+09:00 2020-12-14T07:31:26+09:00 https://crieit.net/posts/Introduction-to-moonlander Moonlander というエルゴノミクスキーボードのススメ <h1 id="はじめに"><a href="#%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%AB">はじめに</a></h1> <p><img src="https://i.gyazo.com/c73c4fa09c248a8378d171ceaed3f710.png" alt="Moonlander の画像" /><br /> <strong>Moonlander の画像 (色は白か黒を選ぶことが出来る)</strong></p> <p>最近 <a target="_blank" rel="nofollow noopener" href="https://ergodox-ez.com/">ErgoDox EZ</a> からの乗り換えで <a target="_blank" rel="nofollow noopener" href="https://www.zsa.io/moonlander/">Moonlander</a> というエルゴノミクスキーボードを使っているのですが、諸々非常に満足しています。コンパクトながら安定感のある打ち心地でカスタマイズ性も高く、試行錯誤しながら自分好みにセットアップして使い勝手を最適化することができます。</p> <p>バックライトがあり、デフォで <a target="_blank" rel="nofollow noopener" href="https://www.youtube.com/watch?v=-4fcilN7B9s">様々な光り方</a> が用意されているのも非常にカッコよいです。あまりキーボードのバックライトを気にしたことは今まで無かったのですが、何となく 1日毎にエフェクトを切り替えると良い気分転換になります。なんとなくだけど。。w</p> <p>また、これについてはエルゴノミクスキーボード全般に言える話で Moonlander に限った話では無い気がしますが、体がこわばった姿勢にならなくなり、肩が開いてリラックスした姿勢でタイピングできます。</p> <p>そのため、長時間 PC で作業していても、呼吸が浅くなりづらく、肩への負担も少なく感じます。<strong>現に筆者はキーボードを変えただけで生活習慣変えた覚えがないにも関わらず、長時間作業しても疲れにくくなりましたし、肩こりになりにくくなりました。</strong><br /> 毎年冬になると肩こりになる体質だったのですが、ErgoDox EZ を採用し始めてから肩こりに悩まされることは無くなりました。</p> <p>今回はそんな気に入って仕事プライベート問わず酷使している Moonlander についての紹介記事を書いていこうと思います。</p> <p><strong>ちなみに筆者はキーコンフィグを軽くカスタマイズしている程度のライトユーザーです。</strong></p> <h1 id="セットアップが簡単"><a href="#%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%8C%E7%B0%A1%E5%8D%98">セットアップが簡単</a></h1> <p>Web から簡単にキーコンフィグを設定することが可能です。キーコンフィグ設定のためのサービスは <a target="_blank" rel="nofollow noopener" href="https://configure.ergodox-ez.com/">Ergodox EZ Configurator</a> というやつです。名前に Ergodox がついていますが ZSA Technology Labs から購入可能なキーボード全てに対応しています。(Moonlander にも Planck にも対応)</p> <p><img src="https://i.gyazo.com/2bcf9aceada83e1c94ca83237fa3782e.png" alt="Ergodox EZ Configurator の画像" /><br /> <strong>今回は Moonlander Mark I を利用する</strong></p> <p><strong><code>Search layouts</code> ボタンをクリックすることで、他の人が既にカスタマイズしたキーコンフィグをダウンロードしたり、そのキーコンフィグを元に自分用のキーコンフィグをカスタマイズすることも可能です。</strong><br /> ちなみにデフォルトのキーコンフィグは <code>Configure</code> ボタンをクリックすると確認することができます。もちろん、そこからキーコンフィグをカスタマイズしていくことも可能です。</p> <p><strong>また、カスタマイズした設定内容は常に Ergodoz EZ Configurator に保存されるので、後から細かくキーコンフィグを修正していくといったことも可能です。</strong> 最初のうちは頻繁にキーコンフィグに微修正入れると思うので、めっちゃ便利でした。</p> <p><img src="https://i.gyazo.com/3492ba03e6e205a0ed63bfb9e4fd1744.png" alt="Ergodoz EZ Configurator の Search layouts で "coding" で検索した結果" /><br /> <strong>Ergodoz EZ Configurator の Search layouts で "coding" で検索した結果</strong></p> <p>ちなみに僕が使用しているキーコンフィグは <a target="_blank" rel="nofollow noopener" href="https://configure.ergodox-ez.com/moonlander/layouts/pbxKd/latest/0">こちら</a> です。他の方々のキーコンフィグと比べると大分シンプルですが、その分初見の方でも扱いやすいコンフィグだと思います多分...</p> <h1 id="キーコンフィグの更新も簡単"><a href="#%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B0%E3%81%AE%E6%9B%B4%E6%96%B0%E3%82%82%E7%B0%A1%E5%8D%98">キーコンフィグの更新も簡単</a></h1> <p>キーコンフィグの設定が完了したら <a target="_blank" rel="nofollow noopener" href="https://ergodox-ez.com/pages/wally">Wally</a> というツールを使ってキーコンフィグ設定を実際にキーボードに反映させることが可能です。<em>余談ですが、Wally は Go言語で作成されていて <a target="_blank" rel="nofollow noopener" href="https://github.com/zsa/wally">GitHub</a> でソースコードが公開されています。</em></p> <p><img src="https://i.gyazo.com/66243d487b2a6b956038a30d97d7f8be.png" alt="Wally のトップページ" /><br /> <strong>Wally のトップページからツールをダウンロードする</strong></p> <p>Wally アプリを起動したら、Moonlander を接続していれば認識されている様子が確認できるはずなので、 Ergodox EZ Configurator で生成してダウンロードした bin ファイルを Wally アプリウインドウ上にドラッグ & ドロップします。</p> <p><img src="https://i.gyazo.com/109d06d710941d900b91e41ea7714426.png" alt="Wally を起動してダウンロードした bin ファイルをドラッグ & ドロップする" /><br /> <strong>Wally を起動してダウンロードした bin ファイルをドラッグ & ドロップする</strong></p> <p>その後、リセットボタンの入力を求められるのでキーボード左上の小さな穴内部にあるボタンをクリックするか、アプリ右下の <code>Reset</code> をクリックします。これだけでキーコンフィグを反映させることが可能です。</p> <p><em>ちなみにリセットボタンはキーコンフィグで特定のキーに割り当てることも可能です。</em></p> <h1 id="デュアルファンクションキーが便利"><a href="#%E3%83%87%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%81%8C%E4%BE%BF%E5%88%A9">デュアルファンクションキーが便利</a></h1> <p>例えば Shift や Ctrl キー等について、特定キーを長押しすることで発火させることが出来るような機能です。<strong>これはシンプルなのですが、個人的に非常に強力で一度慣れると普通のキーボードにも設定したくなるレベルでした。</strong></p> <p><img src="https://i.gyazo.com/b2829670120c096603cd817c6fb90749.png" alt="F キーのデュアルファンクションキーの設定内容" /><br /> <strong>F キーのデュアルファンクションキーの設定内容</strong></p> <p>例えば <strong>A キーもしくは;キーを長押しすると Shift キーの振る舞いになるよう設定していると、プログラミングしている最中キャメルケースで変数を書く時に、ホームポジションから、一切指を動かさずに楽に英語を大文字入力することが可能です。</strong></p> <p>また <strong>L キーもしくは S キーを長押しすると Win/CMD キーが発動する様にしているのですが、そのおかげで Windows では作業中、特定アプリを起動したい時に L キー長押しで出てきた Win メニューから文字列検索でサクッと特定アプリを起動することが出来ます。この間も指は一切動かさずに済みます。</strong></p> <p>デュアルファンクションキーは Ergodox EZ Configurator で <code>Modify layout</code> 中に、該当キーをクリックして出てくる、<code>Keys</code> タブから行うことが可能です。</p> <p><img src="https://i.gyazo.com/f55a8664fc34ee3b07a9c55616281c5b.png" alt="デュアルファンクションキーの設定方法" /><br /> <strong>デュアルファンクションキーの設定方法</strong></p> <p>上記のおかげでマウスに触る頻度も低くなり、結果としてキーボードで色々な操作をやり繰りしていると PC での作業効率が非常に上がりました。</p> <h1 id="レイヤーを用いることでキータイプの効率を向上させる"><a href="#%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%82%92%E7%94%A8%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%A7%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97%E3%81%AE%E5%8A%B9%E7%8E%87%E3%82%92%E5%90%91%E4%B8%8A%E3%81%95%E3%81%9B%E3%82%8B">レイヤーを用いることでキータイプの効率を向上させる</a></h1> <p>Moonlander にはレイヤーという概念があり、各種キーの動作をマルっと差し替えることが可能です。例えば <strong>レイヤー1 には通常通りの英字入力を割り当てておき、レイヤー2 には特殊文字や記号入力を普段打ちやすい位置に割り当て、レイヤー3 にはネットサーフィン用にマウス操作やブラウザ操作等を割り当てておくことが可能です。</strong></p> <p><img src="https://i.gyazo.com/8edbeadeb9fb0149071d78e2e060c623.png" alt="レイヤーの確認および設定方法" /><br /> <strong>レイヤーの確認および設定方法</strong></p> <p>この設定を切り替える方法も様々用意されていて、例えば <strong>特定キーを押しっぱなしにしているとレイヤーが切り替わるように出来たり、特定キーを押したらもう一度同一キーをクリックしない限り、そのレイヤーが適用され続けるといったことも可能です。</strong></p> <p><img src="https://i.gyazo.com/81907a2a3943f27fa51b79f76d6e4eae.png" alt="設定を切り替えるためのキーコンフィグ (レイヤースイッチ)" /><br /> <strong>設定を切り替えるためのキーコンフィグ (レイヤースイッチ)</strong></p> <p>ちなみに上記のレイヤー設定の例は筆者が現在利用しているキーコンフィグです。基本レイヤー1が常に使われ続ける設定で、レイヤー2 には親指周辺のキー押しっぱで切り替わるようにしております。レイヤー3 は一度特定キーを押したら反映され続けるようにしていて、ネットサーフィン用の設定を割り当てられています。</p> <p><em>レイヤーは最大 32個まで設定可能らしいですが、筆者はフルで設定されているキーコンフィグには未だ出会ったことがありません...w</em></p> <h1 id="よく聞かれる質問"><a href="#%E3%82%88%E3%81%8F%E8%81%9E%E3%81%8B%E3%82%8C%E3%82%8B%E8%B3%AA%E5%95%8F">よく聞かれる質問</a></h1> <p>エルゴノミクスキーボードを使っていると良く <strong>「何が良いの?」「普通のキーボードが打てなくなるんじゃない?」「タイピング速度は速くなるの?」</strong> 等色々聞かれることが多いので、今回はそれらのよく聞かれる質問について自分の回答をまとめてみました。</p> <p>Q. どれくらいの期間でエルゴノミクスキーボードが実務でも使えるくらいに習熟した?<br /> A. <strong>英字は最初から問題なく打てましたが、記号については慣れるまで 2-3週間くらいはかかった記憶があります。</strong> 慣れるまでは、自分の設定したキーコンフィグを何回も見返して照らし合わせながら打ってたので尋常じゃなく打つの遅かったです...</p> <p>Q. いつも使ってる普通のキーボード打てなくならない?<br /> A. 僕は最初会社では通常キーボードで家では ErgoDox EZ で特訓していたのですが、確かに最初のうちは混乱して頭の切り替えまでに 20分くらいは要してました。ですが、<strong>大体 1ヵ月程度で勝手にキーボード触る時に頭がそのキーボード用の操作にスイッチされるようになりました。今ではどちらのキーボードでも全く問題なく打ててます。</strong><br /> キーコンフィグを常にライトにしているせいもあるかもしれません。</p> <p>Q. キーコンフィグはデフォルトのままでも大丈夫?<br /> A. <strong>デフォだと英字配列になっているのと、一部キーが特殊な振る舞いをするように設定されているので、最初にそこら辺のキーを整理しないと普段使いにはキツいと思います。そのため、無理にデフォ設定を使用するよりも、キーボードが届いたら真っ先に自分用のキーコンフィグを行うことをオススメします。</strong> ちなみに最初のうちはキーコンフィグの設定にめちゃくちゃハマって色々細かくチューニングしまくって時間溶けまくってたのですが、筆者は最終的にシンプルな設定に落ち着きました。</p> <p>Q. 肩こり解消にもなるって本当?<br /> A. 僕は肩こり改善しました。<strong>運動は普段一切しないし、通常キーボードで日常業務していた時は常に PC と向かい合っていて慢性的に肩が緊張状態で肩こり気味だったのですが、分割キーボードにしてからは肩こりになったことは通年でほぼありません。</strong></p> <p>Q. タイピング速度は速くなる?<br /> A. <strong>タイピング速度が早くなったかは分かりませんが、打ち間違いは減りました。</strong> 手が小さいのも関係しているかもしれませんが、基本ホームポジション中心にキーを配置して、配置しきれないキーはレイヤー分けしてホームポジション中心に配置しているので指の動きが常に小さくなったのが関係しているのかもしれません。</p> <h1 id="おわりに"><a href="#%E3%81%8A%E3%82%8F%E3%82%8A%E3%81%AB">おわりに</a></h1> <p>最初購入して届いたときは不安でしたが、真っ先にキーコンフィグを普段使っているキーボードと同等にしてから、徐々に自分用のキーコンフィグにカスタマイズしつつ、<a target="_blank" rel="nofollow noopener" href="http://typingx0.net/sushida/">寿司打</a> 等でキータイプ練習および実際のプログラミングで記号入力の練習をしていれば、大体 1-2週間くらいで実践投入可能になると思います。</p> <p>一旦慣れてしまえばタイピングしていても、体がこわばった姿勢にならなくなるので疲れにくくなりますし、肩も開いてリラックスした姿勢でタイピングできるので呼吸もしやすくて、肩への負担も少なく感じます。</p> <p>キーボードが分割されているので、恐らくブラインドタッチも身につくと思います。<em>というより身につけざるを得ない...??</em></p> <p>ちなみに Moonlander のキーコンフィグには他にも便利なキー設定が沢山あり、Hyper キーやバックライトを変更するキーを割り当てたり、チュートリアルが起動するキーなども割り当てることなども可能です。音楽の再生切り替えたりとかも...w</p> <p>この記事を見てエルゴノミクスキーボードに、少しでもご興味持っていただいた方がいれば、最初は飛び込むのにはちょっと勇気がいるかもしれませんが、、値段もそれなりだし... w <strong>この機会に是非 ErgoDox EZ もしくは Moonlander 等のエルゴノミクスキーボードを試してみて欲しいです!</strong></p> nikaera