辞書順記数法 (Dictionary Ordinal Number Notation) を解説しようぜ（＾～＾）？

2022-07-18T00:02:40+09:00

「どのフォルダーに入ってるんだぜ？」

「　4番のフォルダーだぜ」

📂 0
📂 1
📂 2
📂 3
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📂 6
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📂 8
📂 9
📂 10
📂 11
📂 12
📂 13
...

「 👆 Windows のファイルエクスプローラーは名前順にソートすると数字は昇順に並ぶのか。
よっしゃ Visual Studio 2022 Preview で開けたろ」

📂 0
📂 1
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📂 12
📂 13
📂 14
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📂 18
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📂 2
📂 20
📂 21
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📂 24
...

「 👆 4 のフォルダーはどこだぜ！」

「辞書順に並んでるから　多分 39 の下よ」

「なんでソートのアルゴリズムが違うんだぜ！」

「嫌なら Windows を捨てて Linux にしろだぜ」

「 Windows の名前ソートを調べたろ」

Windowsのファイルエクスプローラーの名前順

📂 0A    # 0 が無視されるとしても A が数字より上なのが分けがわからん
📂 0
📂 1
📂 -1    # ハイフンは負数とは判定されない
📂 2
📂 3
📂 4
📂 5
📂 6
📂 7
📂 08    # 0 は無視される。数字順と思えば納得
📂 8
📂 9
📂 10
📂 99
📂 100
📂 A

「 👆 ワケ分かんね」

Visual Studio 2022 Preview のソリューションエクスプローラーの名前順

📂 0
📂 08
📂 0A
📂 1
📂 -1    # ハイフンは負数とは判定されない
📂 10
📂 100
📂 2
📂 3
📂 4
📂 5
📂 6
📂 7
📂 8
📂 9
📂 99
📂 A

「 👆 納得の辞書順だぜ」

「辞書順の方が基本で、
むしろ Windows ファイルエクスプローラーの方が気を利かせて数字の部分を並び替えてくれるのよ。
多分電話番号とか想定してんじゃないの？」

「だれが電話番号なんか想定してフォルダーを並び替えてほしいんだぜ！
前ゼロを無視したり、負数の符号に対応してないのに正の整数だけソートしたり、ワケ分からん！」

「分けの分かる部分だけを使えだぜ」

「わたしの手にかかれば　問題は　解決までの手順に変わるぜ」

[解決方法] 零，または正の整数は昇順になる

例

📂 1
📂 2
📂 3
📂 4
📂 5
📂 6
📂 7
📂 8
📂 9
📂 A10

📂 A91
📂 A92
📂 A93
📂 A94
📂 A95
📂 A96
📂 A97
📂 A98
📂 A99
📂 AA100

📂 AA991
📂 AA992
📂 AA993
📂 AA994
📂 AA995
📂 AA996
📂 AA997
📂 AA998
📂 AA999
📂 AAA1000

「 👆 前A を付ければいいんだぜ」

「 前A って何よ！」

「 前ゼロ の A 版だぜ」

手順

👇 零，または正の整数があるとする

0  1   21    321     4321
-  -   --    ---     ----

👇 桁数×2-1 の横幅があると考えてほしい

0  1   21    321     4321
-  -  ---  -----  -------

👇 前A で埋める

0  1  A21  AA321  AAA4321
-  -  ---  -----  -------

これで正の数は辞書順に並ぶ

備考

アスキーコードの順を考えると A(大文字) が好ましいが、 a(小文字) でも構わない

「負の数はどうすんだぜ？」

[解決方法] 負の整数は昇順になる

例

👇 例： Windows ファイルエクスプローラーのファイル名，フォルダー名向け

📂 ___900  # -100
📂 __01    # - 99
📂 __09    # - 91
📂 __10    # - 90
📂 __89    # - 11
📂 __90    # - 10
📂 _1      # -  9
📂 _2      # -  8
📂 _7      # -  3
📂 _8      # -  2
📂 _9      # -  1
📂 0       # Zero

👇 例： Visual Studio 2022 Preview のメソッド名の並び順向け

add___900()  # -100
add__01()    # - 99
add__90()    # - 10
add_1()      # -  9
add_8()      # -  2
add_9()      # -  1
add0()       # Zero

「 👆 前_ を付けてひっくり返った数を使えば負数も昇順に並ぶぜ」

「 前_ とか ひっくり返った数 って何よ！」

「 ひっくり返った数 というのは、その数を1桁増やした数の絶対値の最小の数だな」

手順

👇 負の整数があるとする

  -1     -21      -321       -4321
  --     ---      ----       -----

👇 負の符号を除去する

   1      21       321        4321
   -      --       ---        ----

👇 桁数×2 の横幅があると考えてほしい

   1      21       321        4321
  --    ----    ------    --------

👇 その数を1桁増やした数の最小の数 を求め、上に置く

  10     100      1000       10000
   1      21       321        4321
  --    ----    ------    --------

👇 引き算をする

  10     100      1000       10000
-  1  -   21  -    321  -     4321
  --    ----    ------    --------
   9      79       679        5679

👇 差の横幅を 前_ で埋める

  --    ----    ------    --------
  _9    __79    ___679    ____5679

これが負数の表記だ。辞書順で昇順に並ぶ

備考

👆 アンダースコア _ は使いたくなかった。 0 が辞書順なら 0 にしたかったが、 Windows ファイルエクスプローラーや、 Visual Studio 2022 Preview のメソッドの並び順は 0 を無視するという分けの分からない挙動なので仕方なく使用

-13 ～ 13 の例

📂 __87  # -13
📂 __88  # -12
📂 __89  # -11
📂 __90  # -10
📂 _1    # -9
📂 _2    # -8
📂 _3    # -7
📂 _4    # -6
📂 _5    # -5
📂 _6    # -4
📂 _7    # -3
📂 _8    # -2
📂 _9    # -1
📂 0
📂 1
📂 2
📂 3
📂 4
📂 5
📂 6
📂 7
📂 8
📂 9
📂 A10
📂 A11
📂 A12
📂 A13

「 👆 これで楽になったぜ」

「こんなおかしな バッドノウハウ が流行る前に GUIのリストのソートアルゴリズムをユーザーが指定できるようにしてほしいぜ」

「辞書順記数法」の記事 - Crieit