デブサミ2019 14-B-1 「エンジニアリングマネージャーパネルディスカッション」 参加メモ #devsumiB

登壇者
- 司会:織田さん(富士通クラウドテクノロジーズ株式会社)
- Engineer Task Force委員長
- 及川さん(Tably株式会社)
- 日本の代表的なプロダクトマネージャー
- 竹迫さん(株式会社リクルートテクノロジーズ)
- Shibuya.pmの2代目リーダー
- 広木さん(株式会社レクター)
- エンジニアリング組織論への招待の著者
- ひらいさん(株式会社メルカリ)
- メルカリのManager of Managers
- 是澤さん(合同会社クロスガレージ)
- スタートアップなどの技術顧問、組織顧問を経験

スペシャリストとマネージャーの違い

及川さん「技術を軸にするのは変わらない。人を介して技術を扱うか、直接技術に携わるか」

是澤さん「スペシャリストは自分自身を高める。マネージャーは組織を高める」

広木さん「組織で成果を出す以外にソフトウェアの業界では、コンピューテーショナルなコントリビューター。アーキテクトという意味ではコードも組織も似ている。成果を出していくなら組織もコンピューターも区別なく扱えるようになっていくんじゃないかと思う」

ひらいさん「最大限成果を出していくために組織を作っていくのがマネージャ−」

竹迫「スペシャリストはHowの専門家。マネージャーはスペシャリストに成果を出してもらうために権限を渡していく仕事」

大企業におけるEM(Engineering Manager)とスタートアップにおけるEM

是澤さん「スタートアップは専任のEMがいないケースが多い(役割としてはあるが、兼任)」

ひらいさん「エンジニアの数が少ない場合は、デザイナーなどエンジニア以外の人のピープルマネジメントをすることも多いと思う」

竹迫さん「スタートアップのEMは創業メンバーのうちエンジニアリングに詳しい人がなるケースが多いと思う。規模が大きくなると成長痛が出てくる。大企業の階層組織などを経験しているとその乗り越えるヒントを見つけやすい」

広木さん「企業の規模が大きくなると、生産性がサチって(飽和して)くる。どう組織をつくってリニアに成長させる道を作るかがマネジメントの役割だと思う。自分の意思決定と会社の意思決定がどれくらい一致しているかが重要。企業の規模が大きくなると会社の意思決定が自分の意思とズレる(あるいは一部分しか担当していない)ようなことがでてくる。そこを減らしていくのもEMの役割」

及川さん「大企業は本来、スタートアップがそのまま成長していったときに理想とするような組織になっていて欲しいが、今はそうなってない。そこのずれを埋めていかないといけない」

コードが書けないEMはマネジメントできない?

竹迫さん「最近はデジタルデバイスを使った何かをしないといけない企業が多くなっている。その現場を感じるというところがマネジメント層にも必要だと思う」

及川さん「コードが書けるかどうかは本質じゃないが、技術がわからないと技術畑でのリーダーシップをとれないマネージャーになる。組織マネジメントに携わる人間はコードを書くことにフォーカスしてはいけないが、コードが書けなくなってはいけない」

ひらいさん「今はコードを書いていない。元々モバイルはあまりやってないのに今はモバイルのマネジメントをやっている。アーキテクチャーなどのインプットをしたらエンジニア同士の会話はわかるようになった。その上で、わからないことは素直にエンジニアに訊く。

是澤さん「リスペクトが大事。コードが書ける書けないよりも、エンジニアのチャレンジに対して支援をすることができるかどうかがマネージャーにとって必要なことだと思う」

EMは誰がどう評価するか

広木さん「ラインと求めているものによると思う。人の評価って慣れないと怖いと思う人が多いと思うが、実際フィードバックされたら嬉しいし評価されたら嬉しい。技術に対して責任を取ることと人に対して責任を取ることに対して、もし片側を極端に『難しい』と感じているのであれば勘違いだと思う」

竹迫さん「アカデミアの世界だとその人が最先端なので、他人が評価できないというところがある。そういう分野は自己評価が全てになっていた」

ひらいさん「評価対象者が、評価者の中にひとり『この人に評価されたら納得できる』みたいな人を選んで何人かで多面評価したことがある。納得感が高かった」

及川さん「会社なので会社の評価が報酬に反映されるというところがでるのは仕方ないところはあるが、一方で自分のやっていることに周りがフィードバックすることが本来の目的。成長のためにリアルタイムに評価を与えることが大事。EMなら技術の他に組織への貢献などが軸になる」

(この辺まとめきれてない)

EMがAIになったら

及川さん「どうしてもクリエイティブな分野は技術がわかる人じゃないと評価できないところがでてくる。特に我々の業界だと一年ごとにやることが変わったりする。AIがサジェストするということは出てくるかもしれないが、全面的に置き換わるということは難しいと思う」

まとめ

ソフトウェアのアーキテクトと組織のアーキテクトは似ている部分が多いと思っていたけど、登壇者の方でもその辺を感じられている人が多く、考えに自信が持てた。

機械的になりすぎてもよくないけど、マネジメントで困ったときは「これがソフトウェアだとしたらどう解決してるんだろう」って考えてみるとアイデアが出るかも。

フィードバックは「相手を成長させるため」に行うという観点を大事にしていきたい。
(会社としてやらないといけないことはあるけれど)

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