2021-05-20に更新

サーバ入門3 【Windows Server DHCPサーバ編】

【DHCPサーバ】

<IPアドレスの割り当て、違い>

■静的(固定)
・IPが変化すると困るものに用いる(サーバ、ネットワーク)。
・管理者がプロパティで手動で行う。

■動的(自動)
・変化しても困らないクライアント機器に用いる(PC、スマートフォン)。
・DHCPサーバと連携して自動で設定を行う。

<DHCPサーバとクライアントのやりとり>

1. DHCP Discover
 ・ネットワーク全体に「IPアドレス」の要求を周知するもの
 ・ソミテッドブロードキャストで通信する。
2. DHCP Offer
 ・Discoverから要求を受け取ったDHCPサーバは全員、「IPアドレス」をクライアントに提案する。
3. DHCP Request
 ・クライアントは最初に受け取ったIPアドレスを使用する旨を全体に周知する。
4. DHCP Ack
 ・DHCPサーバはアドレス利用の承認をクライアントへ通知する。

このやりとりは「Wireshark」にて可視化することができる。

<DHCPサーバが提案する設定情報>

1. IPアドレス
・台数により範囲を決める。192.168.1.1 - 192.168.1.100迄等
・ただし基本的に1-100は固定割当機器用であり、使用するのは101-254迄
2. サブネットマスク
3. デフォルトゲートウェイ
4. DNSサーバ

<DHCPサーバが故障すると?>

=・ソースの有効期限を超えて停止すると、クライアントPCのIPが解放され、正常に他の機器と通信ができなくなる。
 ・また急に動作が停止してしまった場合、以下のことを確認する必要がある。
1. サーバの電源が抜けていないか
2. OSが起動しているか
3. DHCPサーバが起動しているか
4. 対象スコープのリースが枯渇していないか

<DHCP設置パターン>

1. 一般的な家庭
・ネットワークは1つ、クライアントは1-64台を想定
・プロバイダから提供されたルータに搭載のDHCPサーバを使用

2. 小規模のオフィス
・ネットワークは1つ、クライアントは10-250台を想定
・DHCPサーバを1台から2台構築して使用(WindowsServer・Linux等の法人向けルータ、ファイアウォールを使用する場合もある)

3. 中規模以上のオフィス
・ネットワークは2つ以上、クライアントは100台以上を想定
・DHCPサーバは2台
・リミテッドブロードキャストのDHCPDiscoverは異なるネットワークに到達しないのでL3SWのDHCPリレーエージェントを設定する必要がある。
(WindowsServer・Linux・Netattes tD3等の高性能(DHCPサーバアプライアンス)の高性能を使う場合もある)。

ツイッターでシェア
みんなに共有、忘れないようにメモ

samemaru21

Crieitは誰でも投稿できるサービスです。 是非記事の投稿をお願いします。どんな軽い内容でも投稿できます。

また、「こんな記事が読みたいけど見つからない!」という方は是非記事投稿リクエストボードへ!

有料記事を販売できるようになりました!

こじんまりと作業ログやメモ、進捗を書き残しておきたい方はボード機能をご利用ください。
ボードとは?

コメント