PHPで無限ループ処理をしたかったのですが、サーバーの都合上5分でプロセスがタイムアウトしてしまうので、PHPからコマンドを呼び出して、新しくPHPプロセスを立てて処理を引き継ぐことにしました。
PHPで外部コマンドを実行するには、exec()
を使います。
ところで、PHPがインストールされているOSで/home/example.php
を実行するなら、次のようなコマンドを打ちますよね。
php /home/example.php
( ˘ω˘) 。o(つまりこうすれば…)
exec('php /home/example.php');
残念!!
ねえプロセス殺せないんだけどなんで??????
— ウラル (@barley_ural) July 20, 2019
処理中のプロセスを見ると、大量のPHPが。そして、手元には大量のエラー通知メールが…。
ここで、exec()
のPHPリファレンスをもう一度よく見てみましょう。
注意:
プログラムがこの関数で始まる場合、 バックグラウンドで処理を続けさせるには、 プログラムの出力をファイルや別の出力ストリームにリダイレクトする必要があります。 そうしないと、プログラムが実行を終えるまで PHP はハングしてしまいます。
つまりexec()
からコマンドを実行すると、子プロセスの出力があるまでこのPHPはkillされないということです。これは、exec()
が返り値を待っているためでしょう。
しかし厄介なのは、この待機中のプロセスは子プロセスが終了しない限り、あらゆるタイムアウト処理を無視する点です。いつまでもプロセスに残り続け、メモリを食い続けるのです。
これを防ぐためには、以下のようにします。
exec('php /home/example.php > /dev/null &');
>
を使うと、左側(ここではphp /home/example.php
)の出力を右側(ここでは/dev/null
)にリダイレクトします。
/dev/null
は虚無を表すスペシャルファイルで、ここを出力先に指定すると、その出力は破棄されます。
&
はコマンドの後ろに付けることで、バックグラウンド実行を示します。これにより、非同期でその処理を扱うことができます。
PHPで新しいプロセスを立ててバックグラウンド実行するには次のコマンドを使います。
exec('php /home/example.php > /dev/null &');
重たい処理だけバックグラウンドに逃がしたいときにも使えそうです。
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