2021-01-07に更新

RAIDとは

RAIDとは

RAID(レイド:Redundant Arrays of Inexpensive Disk)とは、複数の物理ディスクを1つのディスクのように扱い(論理ドライブ)、耐障害性や処理速度を向上させる技術です。
RAIDにはレベル毎に特徴があり、構築するサーバで重視したいもの、用途に合わせて構築することができます。
しかし、一度決定したレベルをサービス稼働後に変更することは困難ですので、設計時に注意が必要です。

RAIDの代表的な種類

ここではRAID0、1、5、6、10について載せます。

RAID 0

ストライピングとも呼ばれる。

メリット

  • データを分散して平行処理をすることで高速化できる
  • 物理ディスク数に比例して高速化できる
  • 論理ドライブの容量が高い(例:1TBが2本なら2TBの論理ドライブ)

デメリット

  • 耐障害性がない(物理ディスク1本でも故障するとデータ消失する)

RAID 1

ミラーリングとも呼ばれる。

メリット

  • 同じデータを各物理ディスクに書き込みを行い冗長性を確保している
  • 物理ディスクが1本故障しても論理ドライブのデータは消失しない

デメリット

  • 論理ドライブの容量は物理ディスクの合計の半分になる(例:1TBが2本なら1TBの論理ドライブ)

RAID 5

パリティレイドとも呼ばれる。

メリット

  • データを複数の物理ディスクに分散して格納し、同時にパリティデータ(誤り訂正補正)を書き込む
  • 物理ディスクが1本故障してもパリティデータを使って欠損データの復元ができる

デメリット

  • 論理ドライブの容量は物理ディスクの合計から1本分の容量を引いたものになる(例:1TBが4本なら3TBの論理ドライブ)

RAID 6

ダブルパリティレイドとも呼ばれる。

メリット

  • データ書き込み時にパリティデータも同時に書き込むが、2重で書き込むので、耐障害性が高い
  • 2本の物理ディスクが故障してもパリティデータを使って欠損データの復元ができる

デメリット

  • 論理ドライブの容量は物理ディスクの合計から2本分の容量を引いたものになる(例:1TBが4本なら2TBの論理ドライブ)
  • 物理ディスクの必要本数が多くなりコストが高くなる

RAID 10(1+0)

RAID1の構成をさらにRAID0で掛け合わせた構成

メリット

  • 高速性と冗長性を両立している
  • 物理ディスクが1本故障しても論理ドライブのデータは消失しない。また、4本の場合なら条件によっては2本故障してもデータが消失しないこともある

デメリット

  • 2本の物理ディスクに同じデータを2重で保存するため、論理ドライブの容量は物理ディスクの合計の半分になる(例:1TBが4本なら2TBの論理ドライブ)
  • 利用効率は悪い
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