2020-04-30に投稿

自動車産業におけるロボット技術を振り返る

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ロボットは何十年も前から自動車の製造の手助けをしてきました。現代のロボットを見ていると、初期の自動車産業用ロボットはどのようなものだったのかという疑問が湧いてきます。どのような性能で、どのような部品で構成されていたのでしょうか?

とある脚本家はロボットが世界を支配するというシナリオを描きました。その中では、人間のアシスタントだったロボットが、次第に反逆者へと姿を変えていく様が描かれていました。結局、実際にロボットは実世界にも登場することになりました。

戦時中のロボット技術

ロボット技術を利用した武器は第二次世界大戦中に登場しました。ナチス・ドイツは最高100kgまでの爆薬を積んだ非常に小さな戦車である無限軌道式自走地雷、ゴリアテを使用していました。無線通信ケーブルを通じて遠隔操作で司令が伝達されました。

しかし、ゴリアテは地上高がほとんどゼロに近く、走行スピードも遅い兵器でした。ポーランド兵は隠れて近づき、車両に走り寄り、通信用のケーブルを切断し、無効化することができました。こうしてポーランド軍はナチスを倒すことができたのです。

それでも、この兵器の存在が最初のコンピューターなど、ほかの技術の発展のスピードアップに貢献したのも事実です。戦争で力を発揮した技術は産業用にも転用できたのです。70年代に入る頃には自動化の競争がいよいよ本格化ました。

最初の産業用ロボット

最初の産業用ロボットは単純なピックアンドプレース作業のために開発されました。この作業を外部のセンサーなしにこなすことができました。特に自動産業用ロボットは作業場全体の安全性を飛躍的に向上しました。

ゼネラルモータズ社は1961年に産業用ロボットの試作品を導入しました。スポット溶接用のロボットで、その性能は他の自動車メーカーから注目されました。

1969年にはスタンフォード・アームが誕生しました。これにより、それ以前のロボットの機能を追加することができるようになりました。その後すぐに、マサチューセッツ工科大学のロボット産業への大きな貢献であるシルバーアームが開発されました。

当然、新しく開発される技術は全て、それ以前の最新技術の改良でした。80年代に入ると、最も基本的な作業を自動化するために企業は巨額の費用を投資するようになりました。90年代には少し低迷しますが、クリエイティブな技術により再び開発は進んでいきました。

近代の自動車産業の自動化

自動車産業の自動化は止まることなく続いています。長い年月の中で飛躍的な発展を遂げています。競争力を維持するためにはこれまで以上にロボットの力が必要なのです。
現代のロボットは今までにないほど革新的です。その多くは半自立的で、動的な環境にも対応できるような機能が搭載されています。中には協働ロボットのように人間と同じ場所で作業ができるようなものまであります。

さらに、新たな革新的な技術により自動車産業用ロボットはより一層進化しています。近代の製造工程では正確性、効率という点でさらに強化された生産能力が必要となります。その上、どの企業も生産性の向上を目指しています。

アシストロボットは自動車産業の製造現場でますます重要性を増しています。特に組み立てラインのホワイトボディの工程でパーツを配置する作業のアシストでよく利用されます。この組立工程においてはロボットの視覚が非常に重要です。

自動車製造におけるロボット導入のメリット

ロボットの導入は工場内の安全性を高める他にも様々なメリットをもたらします。例えば、お手頃な費用で高品質な製品の製造を可能にします。

自動化の直後は基準を満たしていない設計や品質の低下に関する不満が上がりました。ロボットは最終製品が注意深く製造され、最高の設計がされる手助けをしてくれます。さらに、必要なスキルが常に非常に安価な費用で利用できる点も大きなメリットです。

まとめ

自動化により不満を抱える従業員を相手にする必要がなくなるので一貫した生産を行うことにも繋がります。企業は休暇や病欠、辞職や給与アップの要求などに対応する必要がないのです。
ロボットがしっかりと保守されている限り、絶え間無く働き続け、処理能力を改善し、生産力を向上することができます。自動車産業用ロボットの需要は今後も伸び続けるため、自動車産業の自動化の未来は保証されているでしょう。

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Julia Ross

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