こんにちは。katonoboです。個人開発で自分が欲しいWebサービスとかアプリとかを作っています。
この記事は、Crieitのアドベントカレンダー、なんでもの18日目の記事です。
早いものでもう12月も中旬です。
昨年のアドベントカレンダーでは、「イラスト頑張るクラブ」というサービスを作って発表しました。
「イラスト頑張るクラブ」とは「練習した絵を投稿して皆に見てもらったり、投稿を自分のモチベーションにすれば頑張れるんじゃない?!」という発想から自分がイラストの練習をサボらないようにする目的で作ったサービスでした。
「月に一回以上のイラストの練習と投稿を目指そう!」というかなり緩い目標を部訓として掲げてやっています。
ありがたいことに定期的に愛用いただいている方もいて、とても良い雰囲気で運営できています。
さて、この一年、振り返るとたくさん個人開発したのですが、その中で感じたのは「プラットフォーム選びと宣伝方法がめちゃくちゃ重要だな。」ということでした。
WebサービスにはWebサービスに向いた個人開発のサービスがあるし、スマホアプリにはスマホアプリに向いた個人開発のサービスの形があると言うことです。
こんな当たり前のことを個人開発を初めて二年以上経ってようやく気付きました…!(遅い!)
ということで今年のアドベントカレンダーは、私が個人開発サービスを作る時に参考にしている書籍「トラクション」に書かれた、19種類に分類されるチャネル(販売経路)の紹介と、その中で個人開発サービスのプラットフォーム選びと取れる宣伝方法についてまとめてみました。
それでは参りましょう。
「トラクション」という書籍をご存知でしょうか?
「トラクション」はスタートアップが顧客を掴むためのチャネル(販売経路)を研究した本です。
トラクションとは、基本的には顧客需要を表す定量的な「証し」のことです。[最初のトラクションは、]企業向けソフトウェアで言うならば、最初にそのソフトウェアに対してお金を払う2〜3社の顧客であるといえるでしょう。コンシューマ向けのソフトウェアであればその基準はおそらく数万程度のユーザでしょう。(中略)これは最高裁による「ポルノ」の定義と同じです。つまり「見れば分かる」ものなのです。
1章p.3
「トラクション」によれば、
* スタートアップは19種類のチャネルからトラクションを獲得している
* その中から実際にうまくいくチャネルを一つ発見している。
成功しているスタートアップはこの2点を必ず行っているそうです。
ここで大事なのは、トラクションのチャネルはたったの19種類に分類されると言うことです。
成功するサービスは19種類のうちのどれか一つで伸ばしている。だから「ますは19種類のチャネルを整理して、その後に個人開発に応用してやろうぜ!」という完璧な作戦です。
19種類のトランクションを把握すれば、その中で自分が作りたいサービスが適合しそうなチャネルを見つけたり、逆に自分が得意そうなチャネルからサービスを逆算することができるかもしれません。
以下が19種類のトラクションとその概要です。
以上が19種類のチャネルになります。
意外と盲点だったチャネルもあるんじゃないでしょうか。
では、多くの個人開発者が作っているサービスと相性が良さそうなチャネルを考えてみます。
<個人開発と相性が良さそうなチャネル>
・バイラルマーケティング
・SEM
・ソーシャル/ディスプレイ広告
・SEO
・コンテンツマーケティング
・メールマーケティング
・エンジニアリングの活用
・ブログ広告
・Webサイト、アプリストア、SNS
・コミュニティ構築
「診断メーカー」のような、ユーザーがコンテンツを作成しそれをSNS等でバズらせてユーザーを獲得しようとするのは、「バイラルマーケティング」です。個人でなんかサービスを作る時、まずこれが一番最初に思いつくような気がします。
インフルエンサーがやっているオンラインサロンは、「コミュニティ構築」を主として、「オフラインイベント」「講演」などを組み合わせています。
技術が得意なエンジニアなら、便利な拡張機能などを提供してユーザーを獲得する「エンジニアリングの活用」が良いかもしれません。
ツール系アプリ、ゲームアプリを作るならは「Webサイト、アプリストア、SNS」の中で、アプリストアが良いでしょう。プラスSNSのシェアを狙うバイラルマーケティングも加わったら強そうです。
このように、意外と多くのチャネルがありますね(一部はお金はかかりますが、そこまで大きな額でなくスタートできそうです)。
<個人開発と相性が悪そうなチャネル>
・PR
・規格外PR
・オフライン広告
・ビジネス開発
・営業
・展示会
これらが相性が悪いのは、規模がでかすぎるためです。まさに金を唸らせて勝つスタートアップの戦略ですから、個人開発では難しそうです。
以上でチャネルの19種類の紹介と、個人開発で使えそうなチャネルの整理ができました。
では、自分が作りたいWebサービスやアプリはどのチャネルを狙えば良いの?ということなんですが、「トランクション」によれば、なんと「やってみないと分からない」そうです!元も子もないような話ですね。
ただし、大まかに確度が高そうなチャネルは想像できますから、その順番に当たります。
例えば、TODOリストのようなツール系のサービスなら、Webサービスで作るよりスマホアプリで作った方が顧客の獲得ができるだろうと推測されます。ドメインをとってWebサービスだけで作って、あえて「Google Play」と「App Store」でリリースせずに「SEO」をチャネルに選ぶのは茨の道でしょう。
もしチャネルで「バイラルマーケティング」を狙うなら、まずは何よりもユーザーがシェアしやすいプラットフォームとサービスを選択するのが良いでしょう。ツイッター、インスタグラム、あるいは新興のSNSプラットフォームを狙うのも良さそうです。選択肢は沢山あります。
もし技術力があるエンジニアだったら、ニッチだけど他のエンジニアも困っているようなことを解決するサービスを作って「エンジニアリングの活用」を利用すると成功率が高そうです。
エンジニアの方々はネットの広告は絶対にクリックしませんが、良いと思った技術には高いお金を払いますよね。だから、そういった方は「エンジニアリングの活用」「自社ブログ」「SEO」を中心に攻めると良いような気がします。
と言うことで、今回は個人開発のプラットフォーム選びと宣伝方法(チャネル)についてまとめました。
これらのチャネルとプラットフォーム選びについては肌感覚で認識している人も多いと思いますが、このようにまとまっていると、宣伝方法を考えた時に検討漏れを防げますし、迷わずに済むので便利だと思います。
それでは、来年も個人開発を一緒に盛り上げましょう!
PS.
もしこの記事が「参考になった」「気になるな」という方は「トラクション」を買って読んじゃうのが一番良いでしょう!
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終わり。
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