Linuxで標準的に使われるテキストエディタであり、Windowsでいうとメモ帳となる。
なぜvimが必要なのかというと、LinuxはWindowsと異なり、設定する値をテキストエディタに記述するものが多いからです。
基本は h j k l キーでカーソル移動します。ホームポジションから移動しない設計になっていて、キーと移動先は以下の通りです。
キー | 移動先 |
---|---|
h | 1つ左 |
j | 1つ下 |
k | 1つ上 |
l | 1つ右 |
また、w や b キーを使うと単語単位で高速移動できます。
4つのモードがあります。
コマンド | 効果 |
---|---|
x | カーソル上の1文字を削除 |
dd | カーソルのある行を削除 |
yy | カーソルを含む行全部をコピー |
p | カーソル行の下にコピーしたものをペースト |
u | やり直し(WindowsのCtrl+zと同じ) |
[行数]gg | 指定した行数にジャンプ、指定しない場合は先頭行へジャンプ |
G | 最終行へジャンプ |
ZZ | 保存して終了(:キーが押せない場合に助かる) |
また、「/」キーを押すと検索コマンドラインへ移行し、次に検索したい文字を入力し、Enterを実行すると現在のカーソル位置以降を検索します。複数存在する場合は「n」キーを押すと次の位置へカーソルが移動します。
コマンド | 説明 | 補足 |
---|---|---|
x | 保存して終了 | 変更が無い時はタイムスタンプの更新はしない |
w | 保存 | 変更が無い時もタイムスタンプを更新する |
q | 保存しないで終了 | 変更がある時は終了できない |
q! | 保存しないで強制終了 | 変更がある時でも保存しないで終了する |
set nu | 行番号を表示 | .vimrcに設定してデフォルトにすることも可能 |
set paste | ペーストモードにする | 解除はset nopaste |
s/文字列A/文字列B/g | 置換(文字列Aを文字列Bに) | カーソルのある行のみ置換対象 |
%s/文字列A/文字列B/g | 置換(文字列Aを文字列Bに) | 全行が置換対象 |
コマンド | 動作 |
---|---|
a | カーソルの右に移動後、Insert modeへ |
i | カーソルの位置からInsert modeへ |
A | カーソルのある行末からInsert modeへ |
I | カーソルのある行頭からInsert modeへ |
o | カーソルのある行の次の行頭からInsert modeへ |
O | カーソルのある行の次の行末からInsert modeへ |
コマンド | 効果 |
---|---|
d | 選択した範囲を削除してノーマルモードに戻る |
y | 選択した範囲をコピーしてノーマルモードに戻る |
c | 選択した範囲を削除してInsert modeへ移行する |
カーソル移動のイメージ図と各モードの関係性は以下の通りとなります。
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