主に細かいコンポーネントをいくつも作って開発するようなプロジェクトを進め始めたので、丁度マッチしているかなと思いReduxを使い始めていたのをやめてRecoilを使ってみました。
書いているうちにRecoilがこの仕様であればだいたいこんな感じに使っていくことになるのかな……と思ったのでなんとなく書いていきます。
まず基本的なステートの定義は下記のようです。
const textState = atom({
key: 'textState',
default: '',
})
key-valueのハッシュみたいなもので、keyに対して値を保存するような非常にシンプルなイメージです。
これを実際に使うとなるとこのatomなどをたくさん定義していくわけですが、基本的にRecoilが必要な場面となるとその値をコンポーネントにまたがって使用したい時になると思います。そうすると複数のコンポーネントで毎回文字列でキーを指定してステートを利用していくというのはあまり望ましくないと思います。変更にも弱いですし、単なる書き間違えも発生します。
ということで、下記のどちらかのパターンになるのではないかと思います。
後者でも良いのですが、一つ二つしか値を使わない、というパターンもそんなになさそうに思いますのでだいたいカスタムフックでまとめる形がよくある形になるのでは、という気がしています。
例えばカスタムフックの場合はこんな感じです。
import { atom, useRecoilState } from 'recoil'
import { Post, createEmptyPost } from '@/models/Post'
export type Mode = 'input' | 'confirm' | 'completed'
const modeState = atom<Mode>({
key: 'post/form/mode',
default: 'input'
})
const postState = atom<Post>({
key: 'post/form/post',
default: createEmtpyPost()
})
const fileState = atom<File | null>({
key: 'post/form/file',
default: null
})
export default function usePostForm() {
const [mode, setMode] = useRecoilState(modeState)
const [post, setPost] = useRecoilState(postState)
const [file, setFile] = useRecoilState(fileState)
return {
mode,
setMode,
post,
setPost,
file,
setFile,
}
}
実際にコンポーネント上で使う時は下記のような感じです。
export default function MyComponent() {
const { mode, post, setPost } = usePostForm()
return (
<div>
{mode === 'input' ? (
<input type="text" value={post.title} onChange={(e) => setPost({ ...post, title: e.target.value })} />
) : (
<span>{post.title}</span>
)}
</div>
)
}
どのコンポーネントでも同様の使い方ができますので細分化も苦にならず、シンプルに使うことができます。キーを何度も入力する必要もありません。というか、結局ReduxのStoreを定義しているようなイメージになってきますね。書き方はそれよりは簡単ですが。まあ結局どういい感じに管理するかを考えると何を使うにしろ似てくるのかもしれません。
さっきの例でいうと、
export type Mode = 'input' | 'confirm' | 'completed'
export const modeState = atom<Mode>({
key: 'post/form/mode',
default: 'input'
})
のような定義をそれぞれファイルとして作り、使用する場合は
import { modeState } from '../hooks/mode_state'
export default function MyComponent() {
const [mode, setMode] = useRecoilState(modeState)
:
}
という感じになると思います。これもまあ間違いは少なくて良いと思いますが、アプリケーション全体で単独で使い回すという目的が大きくなってくると思いますので、あまり利用するパターンは多くなさそうな気もします。ちょっと処理が増えるとカスタムフックにしちゃえばいいか、となってしまうと思いますし。
雑に使おうと思えば使えますが、やはり使い方をある程度決めてまとめた方があとあと困らないかなという気がします。シンプルに使えるライブラリですが、開発が進むにつれて一体どのキーがどう使われているのか、使われているのか分からなくなってしまってぐちゃぐちゃになってしまう状況をなるべく避けるように使って行ったほうが良さそうに思いました。
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