2019-08-06に更新

40代女性、フルリモートワーク採用されたけど、1回目は大失敗(?)した話。

「40代女性、経験浅いのにフルリモートプログラマーになろうとする。」
https://crieit.net/posts/40-5c57771297b20

この後の続きの話です。(たぶん)

長いです。

■念願のフルリモートワーク♪

2月からフルリモートワークで小さな会社に採用されまして、
正社員募集だったものの、最初は契約社員として働き始めました。

ちなみに私は正社員志向はなく、
できれば出来高制でやった分だけもらえるシステムの方が
ありがたいのですが・・・

その時は、フルリモートの募集があるなら、なんでも受けてみよう!と思って
受かったところが、たまたま正社員募集だったのでした。
まあ、収入安定するからいいかなー、とその時は思ってました。

■フルリモートの良かった点

好きな時間に洗濯できる
好きな時間に干した洗濯物を取り込める
好きな時間に食事ができる
好きな時間にトイレに行ける、お風呂に入れる

通勤しなくていい
大雨でも大雪でもWi-Fiさえあれば大丈夫!

人に見られないのでリラックスして仕事に集中できる
気分転換に仕事中に音楽やラジオを聴ける

■フルリモートの問題点

朝起きた瞬間に仕事のことが頭に浮かんで、すぐに着手が可能なこと
寝る直前まで仕事ができること(終わりがない)

家でずっと仕事をしているので、早い時間に仕事から帰ってきた
家の人に時として疎ましい顔をされる(午後の早い時間に帰ってくることが多いので)
→対策として、午後は近所のコワーキングスペースに行くことに。

■条件・契約面での問題点(私の場合)

(私の場合)コアタイムがなく、何時間働いても給料は一切増えない。
これはフルリモートの問題じゃなくて、契約の問題。

優先順位的に軽視していたけど、月給固定はモチベーション上がらない。
早く仕事を仕上げても、特にいいことがあるわけでもない。

仕事の合間の待機時間でも(日中は一応仕事の時間なので)他のことに取りかかれない、
いつ作業依頼がくるかわからないので安心して休めない。

■とにかくテスト三昧!!

最初はWebシステムのテストが待っていました。
テスト設計もして、お客さんに仕様確認もして、テストもして、
修正確認ももちろんして、、、

私はテスト経験は結構長かったので、全部サクッとできたのですが、
やっているときに、じわじわ、じわじわとストレスが溜まっていきました。

最初はテストでもしょうがない、と思って仕事をしていました。
でも過去に何度も燃え尽きるほどテストをしていたので、すぐに限界がきました。
限界というか、「あー、全然面白くない・・・」という感じでした。

■動作確認してくれない開発者

その時にサイトを開発していたエンジニアさんは、
プログラムを修正しても、自分で動作確認をしない人でした。
PMから「なんども言ってますがちゃんと確認してください」と言われても、
「承知しました」と答えるだけで改善されませんでした。
(心臓が強いのかな・・・?)

機能追加完了しました、と連絡がきても、修正しました、と言われても、
直ってなかったり、他のところが動かなくなったりが、常習でした。

■とにかくやりきるしかない!!

それでも、そのサイトの新規機能追加や仕様変更などが一旦落ち着くまで、
締め切りまでは頑張りました。

締め切りまでに終わらないんじゃないかとさえ思いましたが、
奇跡的に終わらせることができました。

直前に、「締め切りまでに終わりますか?」とPMから聞かれて
「私は出来があったものをテストするので、事前に動くものを完成させてもらわないと・・・、
私には間に合うかどうかわかりません」と答えました。
(これが適切な返答かはわかりませんが・・・)

■小さな(負の)積み重ね。

PMとのやりとりで、何度か軽い言い争いみたいになったことがありました。
私はテストをたくさんやってきたので、
テストに対してのプライド、誇りみたいなものがありました。

PMも人間だし開発者も人間だからそんなに期待しちゃいけないのだ、
と何度か自分に言い聞かせていました。自分だって完璧じゃないし。

■勉強する余力がない。

最初に契約社員と書きましたが、月給制で何時間働いても給与には関係ない、という契約でした。

私はあまり体力がないのでフルタイムで仕事をすると、
それ以外の時間で勉強をする余力は残っていませんでした。
たとえ在宅であっても。
目の前のことに全力を注いでしまうせいもあると思います。

■心を開けなかった私

そしてよく、PM(社長)は「リモートで働くには信頼関係が大事だ」と言っていましたが、、
私は信頼することができませんでした。
心を開いて話をすることができませんでした。

私は普段、会社に入るとアルバイトであっても、その中で雰囲気を読み、その会社全体のことを考えたりも(勝手に)してしまいます。
空気を読もうとするし、どんな体質の会社なのか、どんな方向に向かって行こうとしているのか、何を目指しているのか、
みんながどんな風に思って働いているのかなど(余計なことを)たくさん考えてしまうタイプです。

でもこの会社は、小さな会社(両手で余るぐらいの人数)と言っても、全員フルリモートで、
全体ミーティングもない、誰が何をやっているのかもわからない。
プロジェクトごとにわかれて仕事をして、私が割り振られた、PMと開発者1名のところでは、
業務に直結した必要な話以外、ほとんど一切、話もなく、
それで信頼関係があるとか言われても、、、という感じでした。

採用になってからすぐに一度、会社の人たちと会う機会はありました。
そこで話ができた時は、ちょっとホッとしたのですが・・・。
(まあ、みんなエンジニアだから、社交的な人も稀にいますが、稀ですよね)

■テスト完了!! 次の仕事は、、、

そんなこんなで、1つ目のプロジェクトは区切りがつき、
次の仕事の話を聞きました。

次の仕事は、iOS developerの法人登録の手続きをしてほしいというのと、
作ったiOSアプリを限定でダウンロードできるようにしてほしいというのと、
とあるCMSを作るから、その後ずっとそのCMSの「品質管理」もしてほしい、という話でした。

「品質管理」という言葉にゾッとしました。(聞き飽きてる)
契約社員という立場では、仕事の選択の余地はないんだな・・・と思いました。

なんでも「やって」と言われたものをやらないといけない。
来たものを拒んではいけない。

■言えない・・・

もうその頃には、私は精神的にかなり辛くなっていました。
でも、辛いとは言えませんでした。

何が辛くて、
何を期待していて、
どうしてほしいのか、
希望を言うことも出来ませんでした。

なぜなら
自信が無かったのです。

私は開発がしたい、設計とコーディングがしたい、
テストは自分が作ったものに対しては当然やるけど
ずっとテストばっかりするのはイヤなのだ・・・

と、思っていても、言えませんでした。

「だって何も作れないから。
コーディングしたいけど出来ないから。
やりたいって言ってもできないじゃん」

と、自分の心の声がしました。

もし、じゃあコーディングやって、って言われても、
わからない、できない自分に直面するだけ・・・想像しても絶望しか浮かびませんでした。

■「賢い方法」を選択できない

本当は、しばらくは我慢して、
このまま頼まれる仕事をやっていって、
信頼してもらって、
ゆくゆくはやりたいこともやらせてもらって・・・
というのが賢い方法だったのかもしれません。

我慢していたところで、頼まれるのは、
ずっとテストとか環境構築とかだけだったかもしれませんが。
それさえも、聞いて確認することさえもできませんでした。

■給料はもらえるのか?

テストを1ヶ月ちょっとやって、その後少しの期間待っていて、次の仕事を頼まれる頃には、
いつのタイミングで辞めるって言えば、働いた分のお給料はちゃんともらえるのだろうか?
とかしか考えていませんでした。

ものすごく小さな会社で給与明細さえなくて
(正確にはチャットツールにベタ書きで明細が伝えられました)、
社長が振り込まなければお給料はもらえないので。

(注)働いた分のお給料はちゃんともらえました。

■いろんな思い(ネガティブ)

私は(勝手に)こんな風に感じ取っていました。
ここで働くには、
・言われたことを無条件で引き受けて遂行しなければいけない
・(私にとって)テストは何も楽しくないのにやらなければいけない
・文字か音声のやりとりのみで、業務で必要なこと以外は話せなくて全く楽しくない
・いつも急に音声でこれからやりとりすると言われるので、驚いてしんどい(電話がとても苦手なのと、コワーキングスペースでは電話できないのと、だいたいそう言われる時は、何かきついことを言われることが多かったので・・・)

私はなぜここで、お給料をもらうために我慢して、やりたくない仕事をしているのだろう?
としか考えられなくなっていました。

■まさかの、辞められない?!

というわけで、とにかくストレスが溜まっておかしくなりそうだった(繊細すぎる)私は、2月から働き始めたのに、もう、3月末でやめることにしました。

契約社員ということで、契約期間が半年間だったので、
辞めたいと伝えた時は、「ダメです」と言われて、
理由を言っても、(精神的に辛い、体調が良くない等)何を言っても、
「ダメです、契約期間は働いてください」
と返されて
とてもとてもしんどかったです。

通勤の仕事なら、無断欠勤という手段もあるけどそうすることもできず、
会社の事務所には誰もいないので、受取証明付き郵便を送ることもできない(送ったところで期限内に受け取る人がいない)、かなり大変でした。

(※ちなみに無断欠勤したことは過去にないです。多分。)

ーーー
この時は(この時以外も)、
Unityゲーム開発者ギルドのSlackではお世話になりました。
みなさんありがとうございました。

仕事の悩みも、誰にも言えない心の叫び(?)も
タイムリーにぼやいてました・・・。

■伝えないと伝わらない

会社を責めるつもりは全くありません。
そもそも私がちゃんと、自分の思いを言えなかったのがいけないのだと思います。

面接の時に言わないといけなかったのだと思います。
(覚えてないけど、多分この時は言ってない)

多分、面接の時に言うのが、
一番ハードルが低かった(言い出しやすかった)と思います。

テストは長くやってきたけれど
ももうそれメインではやりたくないこと。

最初はシステムを知るためにも
テストをやるのは仕方ないけど、
それがずっと続くなら働きたくないこと。


何を思っているかは、言わないと伝わりません。
言っても聞いてはもらえないかもしれない。
望み通りにはならないかもしれない。
でも、言わないと、伝わりません。

当たり前のことですね。。。


チャレンジしたかった。
開発をしたかった。
コーディングをしたかった。
わからないことを調べながら、どこまでできるかやってみたかった。
その結果できなかったとしても、チャレンジしたかった。
この会社に入った当初は、そうだったのだと思います。


■自己紹介と自画自賛

私はこういう人です。
私は組織に所属することが苦手で、転職回数も数えきれないぐらいです。
正社員は希望しません。

業務委託で仕事したい。出来高でいい。
完成できなかったらお金もらえなくていいって思います。
お金に余裕があるからではなくて、全然余裕はないけど、できてないのにお金もらってもなーと。

転職は多いけど、ほとんどずっと似たような仕事をしてきている
憧れだった開発者の周辺をうろちょろしている)ので、
会社や扱うものが変わっているだけで、大きく分けると分野は同じです。
扱うシステムが違うだけ。

開発経験はあんまりないけど、テスト経験はものすごくある。
なのでテストを頼まれてしまうのでしょう。

開発できる自信がなかったので、自分で何年も勉強しながらも、
ほぼずっと仕事ではテストをしていたのです。
そして実務を経験しないので、いつまでたっても自信がつかないままでした。

あ、でも実務やらなくてもある程度の自信はつけられるかも?
自分でシステム作ればいい。そしたら「ここまではできる」っていう気持ちになれると思うから。


今回任されたテストの仕事をしながら、
(今回は誰にも褒められなかったんで)自画自賛してたんですよ・・・テスト設計って、システム設計に近いですよね。
仕様確認って、ここの仕様が書かれてないですよって指摘して確認することだから。
確認するのもほとんど、こうだったら良いのでは?と提案して聞く、っていう形だし。


■うまくいかなくても、まだ道の途中だから。

とりあえずこれが、2019年4月前までの出来事でした。

大失敗なのかはわかりません。

もうやめた直後の気持ちは思い出せないですが
「ホッとした」というのがその時の正直な感想だったかも。

そして次の次の仕事をしている今はすっかり元気になりました。

また別の機会に続きを書こうと思います。

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Hata

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