その昔日本で大学生をしていた時に同級生から聞いた話によると、新卒採用では受かっていると直ぐに電話がかかってくるが、落ちているとなかなか電話がかかってこないらしい。今もその通りなのかは分からないけれど、シリコンバレーでの僕の就職活動の経験(落とされた経験)はそれとは随分違っているように思う。落とすときの連絡は直ぐにくるし、プロセスが進めば進むほど、受かった時の会社側の対応が遅くなる。きっと日本の新卒では「決められた上限一杯になるべく良い人を探す」のが目的なので、面接の結果の良い人から順番に返答をしていくのだろう。一方で僕がやっている転職活動では、基本的に空いているポジションに合った人を探すのが目的なので、合わない人をどんどん切り捨てていく形になるのではないのだろうか?こちらでも (Newly Graduate) と書かれた新卒用のポジションを見ることがよくある(LinkedIn のレコメンデーションシステムがその辺を区別してくれないせいで)が、僕は縁がなかったので実際のところは分からない。昔こちらで面倒を見たインターンの学生が、「Google (のインターン)に受かったんだけど、面接の後のチームマッチングプロセスがクッソ時間かかったから、他に行くことにした」と言ってるのを聞いたことがある。チームマッチングプロセスがとても時間がかかる話はネットでも散見される。
話は逸れたが、Amazon のコーディングテスト + 抜き打ちインタビューから3日が経った頃、僕は不安になり始めた。「あれ、もう忘れられてるんじゃないの?」そう思ってメールで問い合わせをしてみた。返信が来たのはさらに3日が経った頃だった。リクルーターのアマンダにもまだ結果は分からないから、もう一週間ほど待ってみてとのことだった。この頃から長い間、僕はずっと慢性的な不安に苛まされ流ことになる。
結局、連絡が帰ってきたのは3週間も経った頃だった。3月になっていた。アマンダから電話がかかってきて次のステップに進むと言われた。次のステップからは違うリクルーターが話を進めるとのことだった。次のリクルーターはシアトルにいるマシューだった。例のごとくメールでの紹介が済んだあと、電話の予定を決めた。
第6回 | コーディングテスト - 練習編 |
第7回 | コーディングテスト - 実践編 |
第8回 | 不意打ち |
第9回 | 番外編:最近のプライバシー関連の報道で思い起こされる話。 |
第10回 | 待てど暮らせど |
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