複数ホップのルーティングでハマったので、まとめ。
下記の例から、端末間のルーティングを考える
実機情報
・Cisco 800 series他
異なるネットワーク間で通信が行えるようにする事
ルータの接続には3種類ある。
直接接続された端末・ネットワークに対してはルータ自身が相手の住所情報を知っているため、
別途ルーティング設定を行わなくとも接続できる。
以下はルータの接続方式
接続の信頼性はダイナミックルーティングで用いられる。
今回はスタティックルーティングで考える。
ルータが持っているネットワークの接続情報。
ルーティングを行う際には、このテーブルに情報が載っているかどうかをチェックする。
以下のコマンドで現在の接続情報を確認できる
Router#show ip route
///略///
C 192.168.1.0/24 is directly connected, FastEthernet0
[C]=直接接続でパソコンが接続している。
クライアントPC1にデフォルトゲートウェイ「192.168.1.254」を設定して直接通信できるのは、RT2のポート「192.168.11.2」までである。
今回、RT1インターフェース「192.168.11.1」の先に直接接続されている機器はルータのみなので、
ルーティング設定をしないで接続できるインターフェースは存在しない。
RT2の代わりに同じIPアドレス(192.168.11.2)を設定されたPCが繋がっている場合は通信可能。
ルータはネットワークを分割する為の機材なので、そのインターフェースは直接接続のネットワークとは判定されない。
接続したいネットワークが自身のルーティングテーブルにない時、
ルータが問い合わせをかけるネットワークのこと
#RT1の設定
RT1(config)# ip route 192.168.100.0 255.255.255.0 192.168.11.2
上記の例だと、クライアントからの要求がネットワーク「192.168.100.0」宛だった場合、
「192.168.11.2」に要求を転送する。
その先の経路については関与しない。
要求を受け取ったRT2は、自身のルーティングテーブルを検証し、「192.168.100.0」が登録されていればクライアントからの要求を届けるが、今回は存在しない。
その為、RT2にも「192.168.100.0」の問い合わせ先を登録しなければならない。
#RT2の設定
RT2(config)# ip route 192.168.100.0 255.255.255.0 192.168.12.2
これにより、クライアントPC1からの要求はRT3に届けられる。
RT3は「192.168.100.0/24」がルーティングテーブルにある為、クライアントPC1の要求はPC2へ届けられる。
この時注意しなければいけないのは、ネットワーク通信は要求→返答で1セットになっていることだ。
今のままだと、PC1からの要求だけが届けられ、PC2からの返答が返ってこない。
また、PC2からPC1への通信も当然ながら失敗する。
なので、先ほど作ったのとは反対方向に経路を作成する必要がある。
#RT3の設定
RT3(config)# ip route 192.168.1.0 255.255.255.0 192.168.12.1
#RT2の設定
RT2(config)# ip route 192.168.1.0 255.255.255.0 192.168.11.1
これでようやくPC1とPC2が通信可能となる。
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