2018-08-16に更新

退職ではないけどSESをやめたエントリ

僕は元々フリーランスでリモートワークのみで働いていました。しかしここ2年ちょっとはSESの案件を行っていました。それが先月7月で終了してリモートワークのみに戻ったため色々感じたことをまとめてみます。

流れ

  • 8年ほどリモートワーク
  • 1年半ちょっとほど週3でSES
  • 1年弱週1でSES(やめるつもりだったが細かい作業や引き継ぎのため)

※面白い激務の話ではありません。また個人的な話が含まれるため、面倒な方は「SESについての考察」セクションあたりまで適宜読み飛ばしてください。

どんな感じの案件だったか

わりとゆるい感じの案件ではあったと思います。そもそも週3ですし、私服でした。僕は自己中心的なので基本的に忙しい時期でも一切残業はせず定時になったらすぐ帰っていました。

暇すぎることの苦痛

1年位は一人でずっと一つの案件をやっていました。全く何も情報が来ずかなり暇な時期がありました。自宅でこういった案件をやっている場合は待ち時間に並列で対応している他の案件にスイッチして、みたいなことができるのですが、特定の会社で特定の案件をやっているとそういうわけにはいかず、ハッキリ言ってそういった時期は暇すぎてやることがなくて、Twitterをするわけにもいかずどうやって時間を潰せばいいかわからずかなり苦痛でした。

忙しすぎて苦痛ならまだわかるのですが、暇すぎて苦痛というのもあるのだな、とはじめて知りました。時間も無駄だし費用も無駄でしょうし無駄だらけでやるせなかったです。なるべく働く時間を減らすように通勤時刻をギリギリにしたりと、くだらない調整を行ったり。そして世の中には同じ様にしている人が大勢いるのだろう、と思うとなんかこう、切なくなりました。日本でどれだけの人がこの意味のないストレスを抱えているのか、日本全体でどれだけ貴重な時間が無意味に失われているのか。

結局、Web開発の技術を延々と調べて学びまくってました。そういったサイトだったら見ていても何も不思議ではないし、丁度いいものがあれば実際に対応している案件に組み込んでみたりもでき非常に合理的でした。それでもかなり暇でしたが。

本当に暇だったわけではなかった

一番最悪だったのは、それは本当にやることがなくて暇だったわけではなく、誰も仕様をちゃんと詰めたりスケジューリングしようとせず全部後回しにしていたことです。リリースちょっと前になって急に慌ただしくなり、あれこれ言ってくるようになりました。完全にペースがおかしかったです。

もちろんそれで忙しくなったのはスケジュール管理ができていないことが問題で僕のせいではないので、残業ゼロを押し通しました(とはいえ休日に急にかなり困っている部分だけ修正してほしい、みたいなことは言ってきたりはしてましたが)。むしろ僕は早めに大量の不明点をまとめた資料を提出して、問題のある状況であることを伝えたくらいですし。

結局リリースも未完成の状態でプレリリース的なノリで行われていたようです。

怒られなかったのか

むしろ最初から最後まで、フロントもバックも関係なく作成し、仕様の詰め等の細かいやり取りもひたすら行い、全部一人で完成させて無事リリースし、リリース後も不具合等が収まるまできっちりやり、しかも週3残業なしでこなしたので非常に評価は高かったようです。

現場自体はどうだったのか

他の案件もいくつかあったので、何人か他にエンジニアがいて、入れ代わり立ち代わりしていましたが、みなさんかなり残業をされていたようです。僕も後半はそちらに参加していました。もちろん業務スタイルは変えていませんが。

SESについての考察

メンバーの入れ替わりが激しい

SESは時間提供なので、嫌になったり自己都合である程度自由に他の案件に移動することができます。そのため同じ案件であってもちょこちょこ人が変わったりしていました。

きっちりなんでもいい感じでできる人が来てくれればいいのですが、人手不足も激しかったようで、それでも誰かを入れないといけないため、色々な人が来ていました。フレームワークも使ったことがない人も多かったです。もちろんスキルや経歴によって費用は違うのでしょうが、完全にギャンブルっぽくて怖かったです。プログラムも色々な人が自由に書いているので統一性もなくぐちゃぐちゃでした。

そして誰にも共通していたのが、結局入れ替わったりして元々自分が作ったプログラムじゃなかったり、今後自分は触らなくなる予定のプログラムだったりということで、作られるプログラム自体に全く統一性がありませんでした。すべてが突貫工事的。これは技術力ややる気の問題ではなく、入れ替わりで対応しているので誰にもどうしようもない部分です。それを可能にしているSES自体のデメリットなのかもしれません。

安い

安いです。僕の場合は間に1社挟んでいただけなので異常な安さというわけではなく、最初はまあ定期的に入るならいいか、と思っていましたが、段々と色々な知識を身につけるうちに、やっぱりこの金額でずっと続けるのは厳しいな、と思うようになりました。

しかも、僕が直接契約している開発会社さんは完全に僕のことはほったらかしで、1年経っても単価交渉などもせず、仕方なく僕が自分から言いだしました。よくある完全に搾取しているだけの会社さんのようでした。まあとはいえ間にはいっているだけなので何かやることがあるのかというと何もなさそうではありますが。(それでもよく何もわかっていない僕を案件につないでくれたことには感謝しています)

あと最近知ったのですが費用形態も謎でした。エンジニアは業務を行った時間を記録して申請してその分の費用を請求しますが、直でうけている開発会社などは固定(+超過分)で費用をもらっているっぽいんですかね? 僕は週3で絶対に週5基準の時間に達することはないので、稼働時間が少なければ少ないほど開発会社が得をしている感じなんでしょうか。まあ別に自分が損をするわけではないのですが。

SES(仮)

契約は一応SESですが、実際の業務自体はちょっと違いますよね。直接お客さんとやり取りしたり、他のエンジニアは直接電話して怒鳴られたりしてましたし。本来SESだとこういうのはないんですよね? でも当たり前のようにどこでも行われている。そもそも時間を提供しているだけなのであれば残業する必要も本来無いはずなので謎ですよね。

でもまあ「今はできません」とか、休みの日に「今日はやりません」とか営業さんに言えば調整してくれるので、それはありがたかったですが。(営業さんは自分のせいでもないので謝ったりしなきゃいけないのでそれはそれでストレスが溜まる仕事だと言っていました)

まとめ

SESはありか?

服装や振る舞いは自由で、一切常駐先の従業員とやり取りすることはなく、ずっと続けてくれるPMさんがいてちゃんと案件やissue、開発方針を管理してくれ、開発をしやすいベストな形で新しい技術や運用方法を取り入れ、おかしな残業時間が発生しないようにちゃんとスケジュール管理をしてくれ、時にはちゃんとリファクタリングの時間を作ってもらえ、入れ替わりで入った人にもそれらの情報を共有して誰がはいっても同じようにちゃんと仕事ができるようにしてくれる、という感じであればありだと思います。

でもこれってPMもお客さんもきっちり100%しっかり考えてくれる人が集まっている場合に限りますよね。人がどんどん変われば無理ですし、人が変わらなくても常駐先が変われば無理になる可能性もありますし、0.001%でもほころびがあれば無理ですから、机上では可能でも現実的には不可能なことなんじゃないかなと思います。

この机上の空論を信じすぎず、ちゃんと理解してそれでもしんどくてもいいからSESで働くことを今のところベストと考えてやっているエンジニアの方も多いと思います。正直自分もそうです。

それ自体は問題ないとは思いますが、そういった需要を増やしてしまうことが、SESを、特に利益だけを考えてむちゃくちゃな運用をするSESの会社を増やす事につながってしまっているということも認識しておいた方が良いと思います。

とはいえ誰もが自分のできる範囲で一生懸命仕事を探して一生懸命仕事をしているわけですから、正直単なる一エンジニアである僕がSESを否定することは不可能です。じゃあ受託開発できる方法を教えてよ、と言われても何も答えることはできません。これは恐らくみんなそうだと思います。ですのでこの場では肯定も否定もせず、あくまでも一つの声としての前提で書かせていただいた形とさせていただきます。

ただ、SES撲滅について日々Twitter上などでも活動されている 米村さん は、自社開発限定のエンジニア人材紹介サービスを始めたりと、実際にSESを減らすための活動を頑張って行われているようです。これで日本中全ての問題を改善することは不可能だと思いますが、こういったことがきっかけとなって世の中が改善する方向に進んでいけばいいな、と思っています。


dala00

Crieitの開発者です。 主にLAMPで開発しているSEです(在宅&常駐)。大体10年程。 業務依頼、同業種の方からのコンタクトなどお気軽にご連絡ください。 業務経験有:PHP, MySQL, CakePHP3, Laravel5, JavaScript 趣味:Elixir, Phoenix, Node, Vue等色々

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